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事業完了報告

2026/01/19更新

事業概要

事業期間開始日 2024/07/01終了日 2025/02/28
対象地域京都府舞鶴市・綾部市・福知山市・京丹後市・宮津市・与謝野町・伊根町福井県大飯郡・小浜市
事業対象者

生活保護世帯、非課税世帯を含め、世帯年収がおおよそ400万円程度以下の世帯、家計急変世帯の高校生(およびその年齢の若者)

事業対象者人数

高校生(およびその年齢の若者)のべ600人、ユニーク数30人

事業概要

当団体では通信制高校のサテライト、地域若者サポートステーション(就職支援)、不登校の児童生徒への日中の居場所、夜間の自習室や居場所の開放を行っており、通信制高校の生徒85名、学習支援では31名、就職支援では7名、その他4名の高校生がそれぞれの理由で利用しており、これらのユニーク数には即時接触できる。これらの高校生のうち生活保護世帯、非課税世帯を含め、世帯年収がおよそ400万円程度以下の世帯、家計急変世帯の高校生(およびその年齢の若者)を中心に、それぞれの望む進路へ向けた無償の個別の学習支援を行う。
スタッフには高校教諭免許の保有者が7名おり、そのうちの6名は近隣の公私立高校において非常勤講師として現役で教員を続けている。現役教員のスタッフが複数いることから、不登校や貧困などの課題を抱えた生徒の情報共有は他校とも頻繁に行えている。地域若者サポートステーションでの支援も含めると近隣25の高校(分校含む)と連携が取れている。
またキャリアコンサルタント、精神保健福祉士、看護師、助産師などの資格を持ったスタッフがおり、単に学習支援を行うだけではなく進路相談や日常生活、アルバイト、家庭内の問題、性の問題などの個別相談も行い、さらにこども食度やフードバンクを運営してきた経験から、学習支援時には食事の提供も含め生活支援物資パッケージ(食材や生理用品など)を定期的に提供し高校生を取り巻くさまざまな課題を包括的に支援する。
もう一歩踏み込んで、地方の人口減少地域における居場所や学習支援の取り組みの大きな課題として、経済的理由のある保護者はこどもの送迎ができないことが多く、徒歩や自転車圏内の生徒しか支援拠点を利用できない。当地域においても路線バスの撤退が起こっておりますます支援拠点への足がなくなりつつある。これらの課題を周知するために送迎バスと運転手の借り上げを行い、保護者を含めたアンケートなどからこの課題の必要性も訴えていきたい。

事業の総括およびその価値

1対1の個別学習授業を無償で受講したいというニーズは特に低所得世帯で今まで塾や習い事に行かせたことがないという世帯の生徒を中心に想定以上にあった。
学習活動を通じて新たな進路希望を持ち実現させた生徒もおり、その価値は目先ではなく数十年先に現れてくるものと確信している。
無料がいいとは思わないが、費用捻出のための「魚の釣り方」を知るべきは保護者層であって、今まさに真に学習を必要としているこどもたちには無料での学習環境を整えることは必要だと考える。「衣・食・住」という言葉に「学」も加えるべきだと感じた。
いっぽう学習面以外の相談(就労や生活面、性の悩み)などは想定より低調であった。学習活動とは日程を切り離し別の相談事業とした方が利用しやすかったのかもしれない。

課題設定、事業設計に関する振返り

アフターコロナでの低所得世帯の顕在化に伴い、「塾に通えていない生徒」への学習支援の設定は適切であったと考える。また集団授業ではなく1対1の個別授業としたことも、個々の学習進捗に合わせての学習支援はもちろん、進路や生活に対する悩みも打ち明けやすい環境であったと考える。
今回の事業に合わせて、地方都市での子供向けの支援に必ず起こる「送迎」という課題について設定は正しかったものの2024年4月からの「ドライバーの時間外労働の960時間上限規制」による全国的なドライバー不足という別の課題を目の当たりにすることになった。
送迎は直接的な支援以上に生徒へのプライバシーへの配慮が必要になってくる(ドライバーは生徒の自宅を知る、車内という密室空間である)ので、そう簡単に求人して雇えるものでもない。
いくら対象者が必要とする事業を行っても、拠点まで送迎できる家庭とそうでない家庭との「格差」が生じることに新たな課題を感じた。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1事業対象30名が、学習支援受講などを通じて、将来の目標や夢を持つことができている。
指標参加数
目標値・目標状態回答者の8割が支援開始時よりも改善されている
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察実人数57名が利用した。進路相談や学習活動を通じて新たな進路目標を持ち実現させた生徒もおり成果はあったと考えている。 簡易的なアンケートで「この授業を受講する前後で、自分の進路目標が見えてきましたか?または実現できましたか?」「そう思わない・わからない・そう思う」の質問には32名回答のうち28名が「そう思う」と回答。
2他校や団体とのネットワークが強化され、事業対象地域の生徒へのより良い支援につながる。
指標連携校数、回数
目標値・目標状態近隣校25校程度およびこども食堂などのこども若者支援団体5ヶ所程度にチラシの配架
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察チラシの郵送は行ったが、直接電話や訪問で説明することはできなかった。 チラシを学校郵送:24件 チラシを他団体に郵送:4件 チラシを学校内先生直接郵送:6件
3制度のはざまの層の生活実態を把握し支援の必要性が明らかとなり、事業対象地域の施策に反映される。
指標行政の担当課との連携状況
目標値・目標状態本事業の状況を2か月に一度程度、担当課との面談の機会を持ち共有する。事業終了後直ちに自治体の施策として行われることは困難であるが、市政戦略の俎上に載せるよう働きかける
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察本事業を含めた当法人の活動に対し市議会で質問が出て、それをきっかけに市長始め福祉及び教育の行政担当者との直接対話が行えた。このことから本事業とは少しずれるが「不登校生徒への支援」が市の7年度予算案にのることにつながった。
4人口減少地域における居場所や学習支援の取り組みに関しては利用者の「足」の確保が重要であることを明らかにし、事業対象地域の施策に反映される。
指標利用回数
目標値・目標状態アンケート結果や利用回数のデータを取りまとめ、人口減少地域ので「足」の確保が必要である背景や重要性を可視化できている
アウトカム:結果計画より遅れている
アウトカム:考察そもそも「利用したいけれども足がなくいけない」という生徒や保護者が来ることができていないので、その声を拾う機会がなかった。 関係構築できた市の担当者にはこの課題を伝えることはできているが、具体的なことは何も進んでいない。行政関係者の地域の「足」の問題への目はまずは高齢者に向けられている。

アウトプット

1学習支援受講 のべ600名(ユニーク数30名)
指標利用人数
目標値・目標状態のべ600名(ユニーク数30名)
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察利用ユニーク数57名 個別指導をのべ(647)枠実行 進路相談をのべ(72)枠実行 自習室のみの利用のべ(219)名 (1枠は1時間換算)
2進路、日常生活、アルバイト、性の悩みなどの相談 のべ100人(ユニーク数20名)
指標利用人数
目標値・目標状態のべ100人(ユニーク数20名)
アウトプット:結果計画より遅れている
アウトプット:考察利用ユニーク数13名 アルバイト相談をのべ(23) 助産師スタッフへの相談(4) 就労や生活面、性の悩みなどは想定より低調であった。学習活動とは日程を切り離し別の相談事業とした方が利用しやすかったのかもしれない。
3食事の支援 のべ300人(ユニーク数20名)
指標利用人数
目標値・目標状態のべ300人(ユニーク数20名)
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察食事提供は21回実施、合計(290食)、利用ユニーク数32名 食事を共にするということで高校生同士の交流も生まれ、その中で進路への話題も活発になるなどの成果が見られた。
4生活支援物資の支援 のべ240名(ユニーク数30名)
指標利用人数
目標値・目標状態のべ240名(ユニーク数30名)
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察のべ291世帯に配布 主に乾物を配布したが、高校生自らでも調理できるので好評だった。
5送迎の利用 のべ160名(ユニーク数8名)
指標利用人数
目標値・目標状態のべ160名(ユニーク数8名)
アウトプット:結果計画より遅れている
アウトプット:考察2024年4月からの「ドライバーの時間外労働の960時間上限規制」などにより委託予定先のドライバーが減り(稼働時間が減り)確保できず実施できなかった。
6HP、SNS、チラシでの新規利用者 ユニーク数30名
指標利用人数
目標値・目標状態ユニーク数30名
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察SNSでの新規利用者累計48名 チラシでの新規利用者累計12名 SNSでの広告も挑戦し効果をはかりたかったが、それだけの作業量をスキル的にこなせなかった。
7教育機関・一般企業による進学や就職説明会への参加人数 ユニーク数50名
指標利用人数
目標値・目標状態ユニーク数50名
アウトプット:結果計画より遅れている
アウトプット:考察9/30に「京都職業能力開発短期大学校」の学校説明会 18名一斉説明参加、その後の個別相談に3名参加、保護者も2名参加 相手のあることなのでなかなかスケジュールが合わず1団体のみとなった
8他校、団体との連携による新規利用者 ユニーク数10名
指標利用人数
目標値・目標状態ユニーク数10名
アウトプット:結果計画より遅れている
アウトプット:考察アンケート「この取り組みは学校や他の団体から紹介されて知りましたか」「はい・いいえ」では、38回答者のうち2名が「はい」でしたが具体的にどこからの紹介かはわからず
9本事業終了後の事業継続の資金獲得の仕組みづくり(継続寄付を一般市民や企業から得るための仕組みづくり) 継続寄付者ユニーク数30名 継続寄付月額100,000円
指標寄付者人数、金額
目標値・目標状態継続寄付者ユニーク数30名 継続寄付月額100,000円
アウトプット:結果計画より遅れている
アウトプット:考察寄付サイト構築 単発寄付:4件 継続寄付:14件 継続寄付月額36,000円

活動

1個別学習支援(初回に保護者含め三者面談を行い学習内容の希望を聞き取り、年度末までの指導計画を立て個別での学習支援を行う) 進路の相談(進路相談について希望があれば随時行う)
活動結果計画通り
概要高校3年生の利用が多い。大学には行きたいが現在まで塾等に行ったことがない生徒であり、学習面の不足だけでなく進路や進学費用に関する情報についての認識が不足している場合が多かった。 進路相談にて費用面で工夫して進学できるとわかり、進路決定まで至った生徒もいた。
2日常生活、アルバイト、性の悩みなどの相談(キャリアコンサルタント・精神保健福祉士、看護師・助産師の有資格者が支援を必要とする生徒に対し個別相談行う。必要であれば行政や他団体へのリファーも行う)
活動結果遅延あり
概要学習活動をメインに打ち出したので、学習面以外の相談(就労や生活面、性の悩み)などは想定より低調であった。 学習活動とは日程を切り離し別の相談事業とした方が利用しやすかったのかもしれない。
3近隣の「京都職業能力開発短期大学校」や「京都府立京都高等技術専門校」などの教育機関、一般企業による、進学や就職説明会を実施。
活動結果遅延あり
概要利用者の多くが進学を考えており、就労先として人手が欲しい一般企業へのアプローチが進まなかった。
4生活支援物資の配布(生活保護世帯、非課税世帯、年収がおおよそ400万円程度以下の世帯、家計急変世帯)の生徒への食料品と日用品(生理用品含)の配布)
活動結果計画通り
概要のべ291世帯に配布、食材の保管に想定以上にスペースがが必要だった(事業遂行に問題なし)。引け目を感じず受け取ってもらうために、保管場所を案内し声掛けせず勝手に持って帰ってもらうようにした。
5他校、団体との連携
活動結果ほぼ計画通り
概要チラシを学校郵送:24件 チラシを他団体に郵送:4件 チラシを学校内先生直接郵送:6件
6支援活動拠点での食事の提供、送迎
活動結果ほぼ計画通り
概要食事提供は21回実施、合計(290食)、利用ユニーク数32名 送迎についてドライバーが確保できず未着手
7本事業終了後の事業継続の資金獲得の仕組みづくり(継続寄付を一般市民や企業から得るための仕組みづくり)
活動結果遅延あり
概要寄付サイト構築 単発寄付:4件 継続寄付:14件 継続寄付月額36,000円

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

市会議員が本事業を含めた当法人の活動を知り9月に当法人を訪れ子どもたちを取り巻く現状や舞鶴市として何が協力できるかを聞き取られた。その後11月の市議会で当議員が市に対しよのなか塾の活動や子どもたちを取り巻く課題に関する質問を行い(さまざまな活動を全部あげても焦点がボケるので「不登校問題」に絞っての質問だった)、それをきっかけに12月に市長自らが訪れさらに具体的な課題を共有した。まずは行政担当者が「現場」を訪れ具体的な施策について協議させるとのこと。その後1月に福祉及び教育の行政担当者の訪問を受けた。このことから本事業とは少しずれるが「不登校生徒への支援(保護者への費用負担)」が市の7年度予算案にのることにつながった。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

低所得世帯の増加は通信制高校のサテライト運営から強く感じる。状況は悪化する一方である。
しかしながらVIのように少しでもこの課題を行政担当者に伝えていくなどの努力を通じ、周囲の理解を広めたい。
本事業終了後は同様の内容を、寄付金収入及び事業収益で補いながら継続していくことにしている。
本事業を通じ「高校生」への支援を行ったが、低所得世帯においてはすでに小学生や中学生の時点で「あきらめ」に入っていることを強く認識した。よって今後は高校生だけでなく中学生も対象として発展させていくことにした。
対象者については、そもそも進学をあきらめていた生徒も多かった中、高3生については以下の実績を残した。
高1,2生についてもその姿を見て「なりたい自分」にむけてどのような進路があるか、費用はどうするのかなど、自ら主体的に情報を得ようとするようになった。


福井県立大学・福岡大学・西南学院大学・武庫川女子大学・大阪経済法科大学・光華女子大学・京都橘大学・桃山学院大学・京都府立看護学校・七尾看護専門学校・京都職業能力開発短期大学校(3名)・産業技術短期大学(特待生)
京都建築大学校・京都デザイン&テクノロジー専門学校(2名)・湖南馬事センター・英検準1級・漢検2級

外部との連携実績

1活動京都職業能力開発短期大学校の学校説明会実施
実施内容京都職業能力開発短期大学校の教職員がこちらを訪問しての学校説明会を実施
結果・成果・影響等不登校傾向のある高3生が3名進学した
2活動
実施内容
結果・成果・影響等

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)なし
広報制作物等あり
内容

新聞折込チラシ2パターン

報告書等なし
イベント開催等あり
内容
法人内秋祭りへの参加(11/17)
法人内新年会への参加(1/7)
いずれも本事業紹介ブース及び、学習、進路、仕事相談ブース設置

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更があり報告済み

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部通報規程を全職員に配布し通報窓口(電話、電子メール、FAX)についても合わせて印刷して配布している

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかいいえ
団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)内部監査
内容

本事業に関わっていない法人内の職員による領収書類及び口座のチェック

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

シンボルマークの活用状況

広報制作物に表示

イベント実施時に表示