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休眠預金活用事業
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事業完了報告

2026/01/09更新

事業概要

事業期間開始日 2024/07/22終了日 2025/02/28
対象地域豊田市保見団地と周辺地域
事業対象者

愛知県豊田市にある外国人集住団地である保見団地の外国人住民及び日本人住民
多文化共生について関心をもち保見団地を訪れた人

事業対象者人数

6,000人


100人

事業概要

当団体は1998年から外国人が集住する豊田市保見団地で居場所づくりや日本語教室等様々な活動を行っており、2019年には保見アートプロジェクト、2020年~2023年には休眠預金を活用した「草の根活動支援事業2019」を実施し一定の成果をあげた。申請事業では、次世代に焦点を当て外国人・日本人という意識の壁を無くし共生のための以下の5つの事業を実施する。
①日本語・母語・継承語教室:外国ルーツの子どもたちにとって母語が重要だと言われているが、団地内では母語・継承語の支援をしている教室はない。専門家の指アドバイスを受け、両言語を伸ばす教室を行う。保護者に啓発活動をすると共に、参加する日本人に対しては外国語学習の機会とする。さらに言葉を超えた交流や表現の場としてアートを始めとする体験学習を行う。
②相談窓口の設置:③の保見ビジターセンターを、ワンデーカフェ等の実施で気軽に集える場所として運用し日常的な相談を受ける場を作る。必要なケースは行政につなげる等、団地住民にとってハブ的な役割が担えるよう展開する。
③ビジターセンターの設置と試行:多文化共生の地域を学ぶために保見団地を訪れる大学生やマスコミ、ボランティア希望者等に情報提供を行う。地域が外国人受け入れの受容力を高めるために、多文化の魅力や可能性を日本人に発信することを目指す。
④野菜の寄付を受ける関係性の継続と、食料の有効活用の仕組みづくりのために、同じ地域で活動する福祉関係団体や農家と共に検討会を行う。また、団地では外国人住民入居当初からゴミ問題が言われているが、具体的な取り組みはされていない。身近な台所ゴミからゴミの循環についての方法を提案する等の啓発活動を行う。
⑤cultural rootsツアーの実施。日本生まれで母国を知らない子ども若者を対象に、彼らがアイデンティーティーに誇りを持てる学びと気づきの場を提供する

事業の総括およびその価値

本事業では豊田市保見団地において、延べ348人の子どもに日本語、継承語、学習支援を行い、保護者を含め日本語教室やママカフェなどを通し189名の相談を受けた。また20名の支援者に継承語について学ぶ機会を提供し、そのうちの3名は学校関係者であった。ルーツを知るためのツアーにブラジル、フィリピン、ネパール国籍の若者が11名参加し、移民の歴史について学び発表をした。外国籍住民10名にインタビューをし、自治区を含め100枚以上の保見団地の昔の写真が集まりパネルにして地域のイベント等に展示した。大学のフィールドワーク(以下FW)を含む保見団地の視察、ボランティア参加は100名以上、うち70名からアンケートを回収できた。対面で接した直接受益者は外国ルーツで延べ500名を超え、集住地域で活動するにあたり、広報やイベント参加などで直接受益者から地域住民へ波及される効果は大きいことが分かった。

課題設定、事業設計に関する振返り

概ね計画通りに実行し達成できた。拠点があることで活動場所が定着し周知しやすくなり、活動の認知度が高まった。主に子ども若者に焦点を当てた活動であったが、すでに見えていた子どもの友だち、家族、ママ友など受益者から新しいつながりが生まれ、広がっていくことを実感した。様々な人が集まり関わることで、外国人支援という枠組みから日本人も含めた地域づくりの形へと移行しつつある。短期間の事業ということもあり、欲張りすぎずターゲットを絞り確実に実行できる計画を立てられたことで、結果や成果を分かりやすく出すことができた。拠点であるトルカーザの耐震や設備の消耗具合が予想できず、想定以上の修繕や維持費が必要であったが、看板の設置や団体PVなども含め、実施過程で必要なものを検討し計画の変更ができたことは大きい。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

11-1.保護者の得意な言語で家庭教育へ関われるようになる
指標家庭内での教育実践があったかどうか
目標値・目標状態実践例もしくは実践しなかった場合はなぜしなかったかが明らかになっている状態 (月に1件ペースヒアリングを実施し実践状態を把握)
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察保護者は子どもに対し、日本語での声掛けや日本語の強要、日本の習慣に合わせることなど、慣れない言語で教育する必要のないことを知った。2つの言語で育つ子どもたちは苦しい思いをしていることを知り、身近な物の名前などを日本語で覚えさせることをやめ、母語で認識し使えるようになることが2つの言語の習得や文化の継承には有効だということを知った。保護者から、子どもを通訳にすることをやめる宣言も出た。
21-2.保護者へ、継承語の概念が伝わり、重要性が理解される
指標「継承語」の概念が保護者に理解されている
目標値・目標状態・継承語という言葉、考え方が伝わる表現、訳が1つ以上できている ・継承語が重要だと感じたという回答や事例が5件
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察・Lingua de herança(継承する言語)という表現でアンケートを作成し回答を得たが、勉強会の会話ではPortuguês(ポルトガル語)という表現をしていた ・アンケート6件、うち継承語がとても重要3件、まあまあ重要3件
32.支援者が継承語教育を理解し、教室での実践に活用できるようになっている
指標・団体内支援者:継承語教育を理解し、教室での実践に活用できているか ・学校の先生:継承語について知識を持っている
目標値・目標状態・団体内支援者:学んだことを実践できたという回答 80% ・団体内支援者:子どもへのアプローチが改善できたという回答 80% ・学校の先生:継承語について知識が増えたという回答 80%
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察団体内支援者回答19名、うち実践できたという回答16名、アプローチが改善できたという回答12名 実践内容:どれだけ話しても理解してもらえなかったのにシールのご褒美だったり子供に寄り添った教材を使うことによって、知的好奇心がわいたりスムーズに理解が進むことを実感した/ルーツが日系であってもブラジルで生まれで小学校くらいまで過ごした子は自分でブラジル人だと思うものだと思っていたが、そうではないことがわかり自分の発言に気をつけようと思った。アイデンティティは自分で決めるもの、自分が日本人と思えば日本語があまり話せなくても日本人なんだと理解した。うかつにブラジル人という言い方は傷つけるかもしれない。ブラジルにルーツがあるという言い方をしようと思った/教えようとするだけではなく(もちろん教えるのも大事)、一緒に考えようという気持ちを持って子どもたちに接するように意識するようになった/自分も楽しんでいると、子どもも自然と口数が増えるなと感じた。
43.海外ルーツの困っている方が必要な支援につながっている
指標・外国人支援に関わる団体の連携が強くなり、それぞれの強みを生かした協力体制ができているか ・福祉課や児童相談所など専門機関との情報共有ができているか
目標値・目標状態・連携団体からの情報共有によって必要な支援ができた事例 10件  ・定例的に情報共有ができている状態7回(月1回)
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察・連携団体からの情報共有によって必要な支援ができた事例は5件。中学校:不登校生徒の情報共有、体験学習をきっかけに繋がり顔を見れば挨拶をするようになった/小学校:放課後にトルカーザに来ている子どもの情報共有、不登校気味の子もいる/福祉課:困窮家庭の子どもの情報共有/児相:児相が支援する子どもの見守り、食支援/児童デイ団体:発達障害の子の情報共有、困窮者支援。 ・子育て支援センターのイベント案内の広報や、交流館、自治区のイベント参加、わいわい農園での農業体験など、月に1回などの定期的に情報共有をする場は決まってはいないものの、この事業期間で必要な時に連絡が取れる関係性になることができた
54.トルシーダの活動が認知され保見団地の課題と魅力が団体外の方に認知される
指標・保見団地への理解度
目標値・目標状態・外部からの訪問者からみた、保見団地の課題と魅力を分析しまとめられている状態
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察アンケート70件 課題:建物の老朽化、空き家、独居/NPOなどの団体に大きく依存していること/日本人の割合が減っている点。実際に訪れたことが無い人々の偏見を無くしていくこと/未だにブラジル人などと区別して知らない間に差別している。知ろうとしない状況を普通だと思って生活している私たちが課題 魅力:はじめて会った方と交流できること/多文化共生のための努力の結果が形として残っているところ/街の中に様々な言語があふれていること/保見アートプロジェクトでゴミ箱や壁に絵が書かれているところが唯一無二な魅力/とにかくみなさんのマインドが明るい/団地内を歩いていた際すれ違う方みんな挨拶してくださったところ。
65.当事者が、ルーツを知ることで自信を持つことができたり、自己理解が進む
指標・当事者:自己理解が進む ・報告会参加者:海外ルーツを持つ人の背景を理解する ・報告会の実施 ・報告会への参加者人数(発表者、参加者)
目標値・目標状態・発表者:自己理解が進んだ 80% ・報告会参加者:海外ルーツを持つ人の背景を理解した 80% ・報告会1回 ・参加者人数:発表者10名、参加者10人
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察報告会2/8(土)、参加人数:発話者8名、代理発表2名、参加者15名 自己理解が進んだ100%、背景を理解した100% 報告会では各自パワーポイントで資料を作成し、参加した目的、背景、学んだことなどを発表した。自分たちのルーツを知ることで自らが今此処にいる意味を知り、自信につながるなどの成果あがった。保護者をはじめ行政関係者も参加し、子どもたちに質問したり、軽食を食べながら交流したりした。

アウトプット

11.保護者にとってのコミュニティが形成される
指標保護者のお茶会、お喋り会の ・参加者数 ・実施回数
目標値・目標状態・ユニーク合計20名 ・のべ28名 ・14回(2×7ヶ月)
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察・参加者数:ユニーク20名、のべ53名 ・実施回数:31回 平日の午後は子育てで孤独を感じていたママたちの居場所となり、お茶を飲みながら料理や子育てについてなど情報交換をした。今後はみんなのカフェと改名し、料理教室など主体的な活動へと移行していく。
21-2.保護者や当事者に向けた継承語に関する専門家のWSが実施される
指標・参加者の数 ・実施回数 ・参加者のリピート数
目標値・目標状態・1回あたり10名 ・7回 ・60%
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察・初回5名、定着2名 ・7回 ・2名が80% 定着の2名はママカフェに来ている幼稚園児を育てる主婦と、10月に小中学生の子ども2人を連れて来日した主婦。日本で暮らす外国ルーツの子どもたちの背景や言葉の問題、教育についてなどを話し合い、親として継承したい言葉、文化と、日本でより良い暮らしをするために必要な日本語や日本の習慣どちらも重要ということを一緒に悩み考えた。
32.スタッフ、周辺学校に勤務する先生のための継承語勉強会が実施される
指標・参加者の数 ・実施回数 ・子どもを支援する側の知識の向上
目標値・目標状態・参加者の数 ・実施回数 ・子どもを支援する側の知識の向上
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察・20名 ・5回 ・アンケートで17が向上したと回答した
43.トルシーダの拠点や日本語教室などに相談者が相談に来る
指標・相談数 ・受益者への情報提供の数
目標値・目標状態合計:100件
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察・189件 教育:進学相談/不登校生徒の対応/制服等が揃えられない(経済的困窮)/学校の勉強についていけない/定期テスト勉強の仕方が分からない/奨学金について/ブラジル人学校から日本の学校への編入等  生活:父子家庭で子どもを置いて父親が帰国/ポルトガル語のカウンセラーが欲しい/家でも学校でも話をしない子ども/ビザの切り替え等 学校、他団体:初期指導教室について/イスラム児童生徒の対応について/教材の試行等
54-1.団体の広報活動ができる
指標・活動報告会の実施 ・活動記録を記録する
目標値・目標状態・報告会の実施 ・公開できる状態の写真や動画などがある
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察事業報告会:2/8(土) 団体紹介PV(4分程度) 事業報告PV(15分程度) 大学FWを経験した後にボランティアとして継続参加や、近所の住民からの問合せなどが増えた。
64-2.保見団地に関する情報が集まる
指標・住民から集めることができた保見団地の写真の数 ・住民から集めることができた保見団地のエピソードの数
目標値・目標状態・50枚 ・10件
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察・100枚以上、A2サイズのパネル14枚にまとめる ・11件(内日本人2名) 住民や自治区から集まった写真は膨大で、選定してパネル化したところ、多くの方から懐かしむ声が聞かれた。団地初期の頃を知っている住民から話を聞けたのは貴重であった。
75.当事者である高校生・大学生が自分のルーツを理解する体験ツアーを実施する
指標・ツアーの参加者数 ・実施回数
目標値・目標状態参加者:10名 うち1名はこれまで全く繋がりがなかったこどもが参加する
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察・参加者11名(ブラジルルーツ9名 ネパール1名 フィリピン1名)うち新規参加1名 ・実施回数2回(8/23、9/27)事前学習で自分の家系図を作成し、資料館で一世の名前や出身地などを検索した。「ルーツは日本人」から「祖父の名前は〇〇で、19〇年〇月〇日に〇〇丸で家族〇人とブラジルへ渡った」ということが分かり、ルーツがリアルになった。横浜市なか国際ラウンジを訪問し、外国ルーツの若者の活動などについて話を聞いた。

活動

11.体験活動を通した日本語、母語、継承語教室とワークショップの実施 ・対象:ブラジル人学校在籍、日本の小・中・高在籍者、子育て世帯など ・内容;バイリンガル指導員を活用し日本語や継承語を通したアートや観劇、モノづくり、菜園、料理などの講座も行い、継承語の大切さ学び、社会的なリソースを探す機会を作る。地域住民の参加の場として専門家や職人、地域住民に依頼し関わりを持つ場として活用する。
活動結果計画通り
概要日本語教室147回(夏休み冬休み宿題教室27回 放課後教室75回、JLPT日本語教室45回)母語継承語教室6回 日本語教室では竹工作、観劇、公共交通機関を使って移動、野菜や筍の収穫、料理、近隣大学生とスポーツ大会など、日本語や継承語を使って様々な体験活動を行った。継承語教室は中高生を対象に、ブラジル文化や歴史などをゲームしたりしながら学ぶ教室で今後も継続していく。
22.支援者向けの学びの機会の提供 ・対象:トルシーダ職員、周辺学校の先生 ・内容;継承語の専門家を招いての勉強会、トルシーダの拠点の見学受け入れ、先生からの相談受付などを通じて、当事者への理解を深め、アプローチ方法を学ぶ機会を提供する
活動結果計画通り
概要勉強会終了後は、学校関係者には大学FWで小中学校の取り組みを紹介してもらったり、放課後トルカーザに来る子どもたちの情報共有などを行った。不登校気味の児童がトルカーザでは宿題をしていたり、来年度入学する子どもの情報を共有したりすることで、子ども達の背景や状況について理解を深めた。
33.生活相談(地域の窓口として必要な支援へつなげるための情報提供)実施 内容:常設拠点2ヶ所、各日本語教室での相談受付、必要な機関への連携、連携団体との会議参加
活動結果計画通り
概要拠点、日本語教室などで随時相談を受けた。高校進学や学校生活、生活困窮、育児など相談内容は多岐にわたり、学校、役所、SSW、入管、児相、看護師など必要な専門家や機関につなげた。10月からブラジル人心理士が拠点に滞在し、個別相談を受けた。ポルトガル語で相談できることから申込は多く、引き続きZoomを使った相談を続けている。放課後デイとの連携で生活支援や情報共有なども行っている。
44.広報・アウトリーチ活動 ・活動報告会ができるよう記録を残す体制を構築する ・センターの活動を回覧板等で案内する ・住民から保見団地の写真、エピソードなどを集める ・これまでに繋がれてこなかった受益者へのアプローチ(特にこれまで関係はあっても、連携しているとまではいかなった放課後デイサービスや就労移行支援事業所)する
活動結果計画通り
概要業務委託をした企業が記録した映像や写真を団体PV、事業報告PVにまとめた。事業報告会で披露し、今後団体HPにも掲載、広報に活用していく。年末のフードパントリーで広報について住民にアンケートをとったところ、回覧板でイベントを知ったという回答が最も多く、今後も大きな集客をしたいときには回覧板を活用する。
55.当事者が自分のルーツを知り、文化を継承、誇りと自信を育てる活動 ・対象:当事者の高校生・大学生・若者 ・内容:Cultural Rootsツアーの実施。海外移住資料館(横浜)、移住ミュージアム(神戸)へ見学に行き、日系移民ルーツを知り考えるスタディツアーを実施。 自分史を作成したり、報告会などを実施することで、自分のルーツに誇りを持てるような企画を考え発信。他地域との当事者同士の交流会を同時に行う。
活動結果計画通り
概要2/8(土)に報告会を行い、ツアーに参加した若者8名が日本語とポルトガル語で発表した。似たような発表内容になるかと危惧していたが、印象に残ったことや視点が違いとても興味深い内容であった。何よりも2言語で発表をする姿が頼もしく見えた。最後に参加者の一人がトルシーダに感謝の言葉を述べると次々に手があがり、日本語教室を含めた様々な思い出などを話してくれて温かい空気感に包まれた報告会であった。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

想定以上のアウトカムとして、本事業で団体として初めて業務委託を行ったことがあげられる。これまで、様々なことを自分たちで行ってきたが、伴走支援団体に、任せられるところはプロに任せるとの助言をいただき事業の記録を外部に委託したところ、想定以上の完成品が納品された。自前でもやればできることだが、クオリティや手間を考えると、外部に委託して自分たちはその分子どもに向き合ったりすることができることを実感した。第三者にイメージを伝え具現化するというプロセスはスタッフの学びにもつながった。新しい受益者の発掘も自分たち発信とは別にキーマンを見つけることで、自分たちではリーチできないコミュニティに繋がったり、受益者の声や意見をGoogleアンケートで集めたことで、簡単にたくさんの回答を得ることができたことなど、外部や受益者、IT技術を頼ることで活動の幅が広がることを学んだ。今後、様々な展開が可能である。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

本事業期間を通して、ようやくトルカーザが認知され始めたと感じている。トルカーザを利用する子どもたちは団地内の子も団地外の子もおり、見た目、国籍、住んでいる場所などは気にしていない。ウクライナのパートナーを持つ日本人女性やフィリピンルーツの若者、ボリビアとブラジルルーツの子どもなど、新たに様々な背景を持つ人たちとの出会いが生まれた。自分たちの生活環境が悪くならないかと不安に思っていた古くからの日本人住民も、声掛けや活動を通して少しずつではあるが参加や相談も増えてきた。見た目は外国人だけれど日本語しか話せない、ポルトガル語で話しかけたら英語で返ってきたなど、私たち支援者も含め、ブラジル人保護者も子どもたちも、固定概念や思い込みをなくし、フラットな関係を当たり前にしていかなければならないと感じている。竹工作を実施した住民講師とシルバー人材センターに登録した外国人高齢者がトルカーザを介してつながり、今後シルバー人材センターの新たなグループとして草刈りや剪定の仕事を請け負う計画が進んでいる。

外部との連携実績

1活動保見団地センターと月1回会議
実施内容多文化共生に関わる様々な立場の方たちが集まり、情報交換
結果・成果・影響等愛知県におけるクルド人増加に伴い、本事業実行団体である認定NPOメタノイアさんに勉強会を依頼、4月を目途に調整中。
2活動愛知県高齢者生活協同組合ケアセンター保見
実施内容大学のFWや関係者が団地を視察する際に、活動を紹介し所長にお話しをしてもらった。また、年末フードパントリーで場所提供とスタッフ協力があった。
結果・成果・影響等介護や児童デイなどは、外国人利用者が多く所長もペルー国籍、スタッフも外国籍が何人か在籍しており、地域特有の事情と現場を伝えることができた。
3活動FOXマート
実施内容大学のFWで、買い物客から見える住民の変化や雇用についてなどの話を店長にしてもらった。ブラジル食材の試食あり。そのほか食材の購入、チラシ掲示など。
結果・成果・影響等異国感があり、日本人は入りにくい印象だが、珍しい食材や弁当などもあり、異文化を知るきっかけの一つになっている。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

2024.8.23 朝日新聞掲載
外国籍住民の多い地域の子ども食堂について取材を受けた。ちょうど拠点での活動を開始するところで、トルカーザでの実績はなく、これまでの活動内容や経緯についてお話した。
2024.8.3 中日新聞掲載
保見団地で外国人住民がシルバー人材センターに登録し団地内の草刈りに従事、募集とセンター登録、日本語の支援をトルシーダが協力した。(月刊シルバー人材センター1月号にも掲載)
2024.11.15 中部経済新聞掲載
豊田西ロータリークラブと協力して外国人青少年へのキャリアサポートを実施
2025.1.24 朝日新聞「ひと」中川郷子
本事業で来日した中川先生が朝日新聞の取材を受け、「ひと」欄に掲載された。

広報制作物等あり
内容

・各教室、イベントチラシ作成
・保見団地の普段の様子・今昔を伝えるパネルを作成したところ、地域のお祭りなどに貸出してほしいなどの声もあった。
・団体紹介PV(4分程度)、事業報告PV(15分程度)作成

報告書等なし
イベント開催等あり
内容
8/23 Curtural Roots Tour①、9/27Curtural Roots Tour② 2/8報告会
毎月第一土曜日 MINNA子ども食堂で活動案内
10/20 団地内秋祭り、10/27ハロウィンイベント、11/3保見交流館祭に参加し活動案内、11/30愛知淑徳大学FW、12/24年末フードパントリーで相談対応

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部に窓口を設置

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかいいえ
団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)内部監査
内容

鈴木人史会計事務所において、理事長と会計担当者が監査を受けている

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

当団体は、各地域で日本語教室を毎日開催しており、保見地域に関わるスタッフ以外には本事業の内容や意義を十分に理解、把握することは難しいが、子どもに寄り添うという理念は共有しており、本事業の継承語専門家を招いた勉強会などには、他地域で活動するスタッフもたくさん参加した。スタッフ間で情報を共有することにより、業務を任せることができるようになり、責任をもち、主体的な関わり方や新たな視点、発想も生まれるという効果があった。団体内だけでなく、中間支援団体や周囲を頼ったり巻き込んだりすることも大切である。現場では欲張って結果を出そうとするところを、ターゲットを決める、何パターンか考える、という指摘を受け、結果ぼやけてしまうことを防ぐことにつながるなど、第三者の視点、指摘はありがたく受け止め、結果的に最適な支援につながることを学んだ。また、Googleアンケートを活用し、たくさんの声を拾うことができた。本音で話したいという思いから、これまでは対面で話を聞くこと(インタビュー)が多かったが、ターゲットと質問内容を絞ることで、アンケートでも本音の回答を得られ、対面ではないからこそのメリットも感じられた。

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報制作物に表示

報告書に表示

イベント実施時に表示