シンボル

休眠預金活用事業
情報公開サイト

ホーム事業検索結果

サムネイル

完了

事業完了報告

2026/01/30更新

事業概要

事業期間開始日 2024/07/09終了日 2025/02/28
対象地域福岡県福岡市
事業対象者

主に小学校1年~高校3年生までを事業対象者とする。夜の居場所では、夜間のため基本的に13歳から18歳の中学生・高校生を対象とするが、これまでの活動のつながりより13歳以下の子どもが参加する可能性もある。またその子どもの家族も最終受益者として含む。

事業対象者人数

のべ2176名
(学習支援:1日の利用者数8人×月の開所日数20日×8ヶ月=1280人)+(夜の居場所:1日の利用者数3人×月の開所日数4日×8ヶ月=192人)+(おむすびの居場所:1回の利用者数25人×月の開催日数4日×8か月=800人)

事業概要

 本基金で子どもの居場所事業を運営していく中、不登校やヤングケアラー、外国につながる子どもたち、経済・社会的課題を抱えた子どもたち、経済的には恵まれていても家庭や学校に居場所がないと感じる子どもたちがいることが明らかになった。本事業では、これまで弊団体が行ってきた「イベント・居場所」の定着を目指す。①定期イベントの開催(月1回)②子どもの居場所としての学習支援、③子どもの夜の居場所、④子どものためのおむすびの居場所の4つを主な活動として、子どものための空間と食事を提供することで、子どもたちが駄菓子屋をひとつの居場所として集い、孤立することなく安心して放課後の時間を過ごし、最終的に子育てに少なからず困難を抱える幅広い世帯への多角的支援を目指す。
①多文化共生・国際理解教育・子育て支援等のイベント開催:月に1回
②学習支援:月曜日から金曜日の週5日、駄菓子屋の営業時間中に学習スペースを設け、子どもが購入した駄菓子を食べながら学校の宿題や自己学習を行うことを支援する。
③夜の居場所:週に1~2日は、駄菓子屋閉店後の19~21時に子どもたちへ食事と居場所の提供、傾聴(オンライン含む)を行い、受援力の低い子どもたちに対して孤独や孤立のない状態を作っていく。
④おむすびの居場所:週に1日(水曜日)は、地域のおむすび屋と連携し、子どもたちへおむすびとお味噌汁の無料提供を行い、これまで閉店後に居場所をなくしていた子どもたちに対して居場所と軽食を届ける。

事業の総括およびその価値

本事業では、これまで行ってきた「駄菓子屋を通した子どもの居場所づくり事業」において主にイベントの活発化と居場所の定着を目指してきた。
8ヶ月間の成果は以下の通りである。のべ19,987名が駄菓子屋を利用、のべ(推定)8,328人の子どもたちが駄菓子屋に通い、1,481人が学習スペースを利用、計6回の国際理解ワークショップイベントの実施、のべ33人が夜の居場所に参加、のべ897人が「おむすびの居場所」(週1回おむすびを無料提供*)に参加した。
子どもたちが孤立することなく安心して放課後の時間を過ごすことができ、間接的に子育てに困難を抱える世帯への支援ができたと考える。また、地域の飲食店と連携し、おむすびを提供するなど、困難を抱える家庭を含め地域社会全体に貢献してきた。「夜の居場所」では、子どもの社会性を育み、その時間が親にとってもリフレッシュの時間となるなど、多様な支援につながった。

課題設定、事業設計に関する振返り

本事業では、外国につながる子どもたちへのアプローチを強化することと、夜の居場所の継続と強化を課題・目標として設定していた。外国につながる子どもたちに焦点を当てたことは、多様な意味で大きな成果となった。すでに通ってくれている子どもの中には、外国に繋がる子どもがいるということを知り、関係性を構築することにつながった。また、外国につながる子どもたち自身が、自らそのルーツを話してくれるきっかけづくりもできた。スタッフが、参与観察を超え、声をかけ、外国につながる子どもの気持ちを丁寧に聞き取り、その子どもと向き合うことに注力したことで、外国につながる子ども自身が心を開き始めたことはスタッフ一同感動したことであった。本事業の活動を通してこれまで知り得なかった子どもたちの気持ちやその子自身の変化・成長が感じ取られ大きな成果を感じている。
夜の居場所については、月1度の開催を継続できたことから、子どもと保護者のニーズに答えることができたと考える。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1駄菓子屋スペースを提供することで、子どもたちが安心して、自分らしく、ありのままの状態で過ごすことができる空間を提供する。
指標駄菓子屋来店者数
目標値・目標状態
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察アンケート調査を通して、子どもにとってエル・パライソは「第2の家」「居心地が良い」「落ち着く場所」という声が多くあり、エル・パライソに通うようになってから「笑顔が増えた」「知らない人と仲良くなった」等プラスの影響があることわかった。エル・パライソでは外履きを脱いで過ごすこと、スタッフは子どもの様子を「見守る」ことを心がけていることが、居心地の良さに繋がっているのではないかと考える。駄菓子屋スペースがあることにより、立ち寄るハードルが下がり、初めはお菓子を買う目的で来ていた子どもが、他の子どもたちやスタッフとの交流が生まれてイベントに参加するようになる等、様々な背景を抱える子どもが居場所を利用しやすい環境を形成できている。
2①イベントの開催 イベントに参加することで主体性や思考力が向上するとともに、多文化共生・国際理解・子育て支援等への関心が向上した状態
指標イベント参加者数
目標値・目標状態
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察本事業において6回の国際理解イベントを実施した。子どもたちは「楽しかった」「知らなかったことを知れた」と感想を書いてくれた。また、アフリカのマフェ作りや韓国のキンパ作りなど海外の食文化を体験しながら異文化を学ぶことができるスタイルは、子どもたちが楽しみながら異文化の知識と経験を獲得するとともに、心にしっかりと刻み込まれたのではないかと考える。外国に繋がりを持つ子どももそうでない子どもも、自分たちのルーツについて考えるきっかけとなるとともに、他者を受け入れることができる手助けになったのではないかと考える。このような取り組みの積み重ねが真の意味での多文化共生の萌芽になると確信している。
3②学習スペース 福岡市早良区昭代地区において、300人以上の子どもの学習機会が継続的に確保され、学習に対して意欲がもてる状態
指標学習スペース利用者数
目標値・目標状態
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察毎日10人前後の子どもたちが、学習スペースを利用して学校の宿題や課題に励んでいた。駄菓子を購入し、飲食しながら学習できること、また友達と一緒に楽しく取り組めることも、他にはあまりない本事業の特徴であり、優位性であると考える。子どもにも学校でもなく、家庭でもない空間は必要であると考える。実際に、「勉強がはかどる」という声も多く、子どもたちにとって放課後の時間一人で過ごすことなく、人がいる場所に居ること、また、学習するにおいても他者の視線があること、さらに友達と共にできるということが、相乗効果を生み、学習に対する意欲の向上に繋がっていたのではないかと考える。必要な時はボランティア大学生が勉強を教えたこともあった。
4生活相談の実施、虐待フロー(傾聴、用紙への記入、リスク把握、通報)+サポート体制が活用できている状態
指標スタッフの子どもたちへの参与観察、聞き取り、オンライン相談、個別相談の利用回数
目標値・目標状態悩みや些細なことでも話したい事を現場スタッフに話してくれる状態。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察本事業では、前年度に取り組んだ虐待フローのサポート体制を意識しつつ、居場所に来てくれる子どもたちひとりひとりにより深く向き合う事ができた。子どもが抱える悩みや些細な出来事を何でも現場スタッフに話してくれる信頼関係が築けてきているといえる。「おばちゃん(現場スタッフ)は先生にちくったり、親に告げ口したりしないよね」と言いながら学校やそれ以外の空間での愚痴をこぼしてくれることもあり、それだけ居場所が安心できる場所として子どもたちに認識されているということがわかる。今後も傾聴に努め、普段の些細な会話や子どもたちの表情、子どもたちの関係性の中から、子どもたちの状況を把握し、気付けるように意識して取り組みたい。
5③夜の居場所
指標夜の居場所利用者数
目標値・目標状態毎回の夜の居場所で定員6名の枠が埋まる状態
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察毎回定員を超える申込みがあり、ボランティアの協力を得て実施することができた。 年長と小学4年生の姉妹は、最初は姉が妹に気を遣い、やりたいことを抑えて妹のしたいことを我慢して譲っている様子であったが、「ここでは各々がしたいことをしていいんだよ」というスタッフの声がけにより、姉が周りをリードし楽しく遊ぶ様子が見られるようになった。また、保護者から「ゲーム中毒のためゲーム以外の遊びをしてほしい」と頼まれて受け入れた小学3年生の男の子は、最初は前向きではなかったが、回を重ねるうちにみんなで一緒に遊ぶことを楽しんでくれるようになった。子どもが抱える課題も第三者が介入することで、解決に導いていける可能性を見出すことができた。
6④おむすびの居場所
指標おむすびの居場所利用者数(利用した子どもたちが名前や学年を記録する名簿を用意)
目標値・目標状態おむすびの居場所に来る子供たちが増え、子どもたちも主体的に手伝ってくれる状態
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察水曜日はいつもの駄菓子屋と違う雰囲気で、水曜日になると5時すぎるとぞろぞろと子どもたちがあつまる。習い事の前後や学習スペースを使っている中学生をはじめ幼稚園から中学生までの子どもたちが混在している。また、18時に習い事が終わってダッシュできてくれる子がいてお母さん同士でも口コミで広がり親御さんの交流の場にもなっている。いつも来てくれる子どものなかには、子どもたちの手指の消毒や列の整理の手伝いなど責任をふると、責任感を持って担当してくれるようになった子がいる。おむすびを媒介として、子どもたちにここにいて良いんだ、という所属意識をもてる居場所になっているように感じられる。

アウトプット

1調査研究レポートの作成、月次連絡会が開催されている
指標実施回数
目標値・目標状態7回(2023年8月から月1回程度を想定)
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察連絡会を毎週1回(隔週1回の実施有)、合計で27回にわたって現場の状況共有を行ってきた。現場では毎日多くの子どもたちがエル・パライソに集う。子どもたちひとりひとりに丁寧に合うことを大切にしており、連絡会では様々なエピソードが飛び交った。スタッフ内でその都度その日にどんな子どもがやってきてどんな様子であったのかについて共有を行うことで、振り返りながら子どもたちにとって必要不可欠な居場所になっているという本事業の価値を再認識することができた。アンケートや参与観察を行い、データは適切な処理と管理の上、団体の記録としては保存しているが、予算減額となったことから調査研究レポートは作成しない。
2子どもの居場所提供
指標提供回数
目標値・目標状態計194回 駄菓子屋来店者数 延べ1万5千名 (2023年度:14215名)
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察8ヶ月間、休日・祝日を除く月曜日から土曜日の週6日居場所を合計176日提供した。駄菓子屋への来店者数(レジ会計数から計算)はのべ19,987名(ここから一人当たりの会計数が2.4回であることから計算した推定人数はのべ8,328名)であった。居場所には外履きを脱いで入り、購入後その場で食べることができる。レジ横のカウンターや、読書スペース、外のベンチでも子どもたちが駄菓子を食べながら友達との時間を過ごすことができる。また、駄菓子の一部で麺類のものにはお湯とフォークや箸を提供し、放課後のこども食堂のような役割を果たしている。子どもの頃に通っていたという高校生や大学生が来ることもあり、子どもの大切な空間となっている。
3①イベント 多文化共生・国際理解・子育て支援等のイベントを定期的に開催している
指標開催頻度 参加者人数
目標値・目標状態参加者人数のべ96名 (一度のイベントの定員12名、月1回実施)
アウトプット:結果計画より遅れている
アウトプット:考察国際理解イベントを合計6回実施、のべ65名の子どもたちが参加した。 8月のそうめん流しや12月のクリスマス、2月のバレンタインなどは子どもたちに身近なテーマであり、そこに海外の視点を加えると国際理解がより効果的に深まることがわかった。その他、マラウイや韓国に繋がりのあるゲストやスタッフがその国の食文化を楽しみながら異文化理解のきっかけを提供した。外国に繋がりのあるこどもたちがイベントに参加し、自らその国について話してくれるという出来事もあった。どのようなルーツがあったとしても自分のルーツに誇りを持って生きることができ、それを他者に共有できることは、子どもにとって未来に向けての成長の大きな土台になったのではないかと考える。
4②学習スペース 学習スペースでは常に子どもたちが自主的に学習している
指標学習スペース開放回数 利用者人数
目標値・目標状態160回(週5日)実施 利用者人数1600名 (2023年度延べ1580名)
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察8ヶ月間で延べ156回、1,299名が学習スペースを利用し、それぞれ宿題や課題に取り組んでいた。小学2〜4年生の利用者が最も多く、13回利用すると駄菓子と交換できるポイントカードにシールを集めることを楽しんでいる。3~4人で利用している子どもの場合がほとんどであるが、一人で来る子どもも何人かおり、どのケースも先に勉強を終わらせてから駄菓子を買う子が多い。満席時は、駄菓子スペースの床や椅子で勉強している姿も見られた。スタッフと協力して、宿題が終わったら変わって欲しいというように促すことにより、より多くの子どもたちが学習に励める環境づくりに努めた結果、自主的に交代する子どもが増えた印象である。
5広報の活発化
指標公式LINEの投稿数
目標値・目標状態公式LINEのメッセージ配信32回以上(月4回)投稿
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察広報の活発化については、公式LINEおよびInstagramを用いての広報を重点的に行った。昨年度から利用を始めた2つのSNS媒体であったが、なかなか更新することができていなかったため、本事業の機会を頂き、活発化することができたことに感謝するとともに、その効果の大きさを強く感じている。公式ラインでは配信を35回、Instagramでは48投稿を行った。Instagramを活用したことにより、これまでに全くつながりのなかった地域外の人から連絡が来たり、学区外から足を運んでくれる人が増え、本事業の認知度を上げることができたと考える。
6調査研究レポートの作成、月次連絡会が開催されている
指標実施回数
目標値・目標状態7回(2023年8月から月1回程度を想定)
7④おむすびの居場所:利用者増加に伴って、おむすび提供数を増加し、定期的に来てくれる子どもたちが増える
指標実施回数・利用者数
目標値・目標状態実施回数32回(月4回)・利用者数のべ1280名(1回40名)
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察計33回実施、延べ897名の子どもたちがおむすびの居場所を利用した。おむすびの居場所の実施には、ボランティアの協力が不可欠であるが、夏休みや冬休みの期間は学生ボランティアも長期休みとなることから、実施が危ぶまれる期間があった。エル・パライソ側から地域への働きかけの結果、エル・パライソに通う子どもたちの父母たちがボランティアに参加するようになった。また、保護者や地域の方、匿名の方より寄附(米、除菌シート、現金など)を頂くなど居場所の持続可能性について真摯に考える契機となった。また、毎回集う子どもたちが、自主的に列の整列やおむすびの配布、片付けを手伝うようになり、子どもの主体性を育むことにも繋がった。
8③夜の居場所:定期的に来てくれる子どもが増え、夜の居場所を利用希望者が増加している
指標実施回数・利用者数
目標値・目標状態実施回数8回(月1回)・利用者数のべ48名(1回最大6名)
アウトプット:結果計画より遅れている
アウトプット:考察一度台風のため実施できなかったが、合計7回、延べ33名が夜の居場所を利用した。ボランティアの人数によって受け入れられる子どもの人数が変わってしまうことが難点であるが、子どもたちとその保護者にとって、一度利用したら毎回来たいと思ってもらえるような「子どもがありのままでいられる」環境づくりができていると考える。ボランティアスタッフにとっても、子どもひとりと向き合うことのできる時間となり、回を重ねるごとにその子どもが考えていることや家庭環境について深く知ることができ、どのように接することが適切であるのかを知る貴重な時間である。保護者にとってもボランティアにとってもこの居場所はきわめて重要であると考えている。

活動

1・月1回イベント開催  季節の行事に合わせたアクティビティ(新年会、子どもの日、クリスマス会、国際理解教育など)に加え、国際理解・多文化共生に関する子ども向けワークショップを行う。それに伴い、月2~4回のスタッフオンライン会議を実施し、準備する。ワークショップは、学生ボランティアにも協力してもらい、子どもたちが楽しく学べる機会を提供する。
活動結果計画通り
概要8/11:そうめん流しと「多様性」をテーマにしたワークショップ 10/19:アフリカ・マラウイ共和国のマフェ料理体験とマラウイの文化紹介 11/23:おむすびを媒体に地域社会との繋がりや地域貢献について考える 12/21:英語で海外のクリスマスの過ごし方について紹介+支援で集めた景品でビンゴ大会 1/25:キンパ作りと韓国の旧正月の過ごし方を紹介 2/15:チョコ作りと海外でのバレンタインについて知る
2・駄菓子屋兼学習スペースの運営  月~金曜日15時~18時30分  駄菓子屋を運営しながら、学習スペース利用希望者への案内・見守り・学習サポート(主にボランティア)を行う。
活動結果計画通り
概要学習スペースでは、駄菓子屋スペースで購入した駄菓子や飲み物を食べながら、宿題や課題に取り組むことができる。利用する際にはスタッフに声をかけて会員登録(学年などを管理している)をして席を利用する。一人で勉強に励む子どももいれば、3~4人で一緒に宿題に励む子どもたちもいる。多いときは場所を譲り合えるように促し、より多くの子どもが放課後の時間、楽しく勉強もできるようサポートしている。
3・広報活動 学校や連携NPOを通じたチラシ配布、新しい事業対象者への情報周知を目的としてSNS広告(公式LINE、Facebook、Instagram)の運用
活動結果計画通り
概要イベントを実施する際に広報のポスターを作成し、毎回学区の学校へチラシを配布する。また、居場所に来てくれる子どもたちに対して紙媒体で配布し、イベントの集客を行う。さらに、公式LINEアカウントはお知らせが保護者層へ直接届くようにしている。Instagramは外部への広報として用いており、イベントのお知らせのほか、毎回のおむすびの居場所や夜の居場所、イベントの様子を報告する。
4・そのほか地域連携 社会貢献活動を行っている地域の企業や団体との連携を試みる NPO、学校(含む夜間学校)、地域の子ども食堂ネットワーク、社会福祉協議会、自治体子ども家庭支援課、福祉課等と連携を試みる
活動結果計画通り
概要おむすびの居場所は昨年11月に飲食店経営者の方より社会福祉協議会に通じて、なにか地域貢献できることはないかと相談があったことをきっかけにはじまった活動であり、今後も是非、連携を続けたいと考えている。また、福岡で活動するNPOとは常に情報交換を行っている。 本事業では、資金分配団体が主催したコレクティブインパクトチームの会議に出たことによって他団体の繋がりが生まれ、悩みも共有することができた。
5・おむすびの居場所:毎週水曜日。17時にご飯を炊けるようにセットし、ボランティアを中心におむすびを握る(約25個・5合分)⇒17時半過ぎに担当者がおむすび屋さんにおむすびとお味噌汁を取りに行く⇒18時から一斉に配布開始。ボランティアは、子どもたちの列を整備し誘導する。子どもたちが残らずみんなおむすびとおみそしるを食べられるように配慮する。
活動結果計画通り
概要毎週水曜日の18時からおむすびの居場所として、近くの飲食店と連携し、毎回おむすび15個とお味噌汁2Lを無料提供して頂いている。不足分は、エル・パライソでご飯を炊いてボランティアとともに握ったおむすびを提供するために、駄菓子屋を1時間半ほど延長し、子どもたちの食事と居場所を提供している。ボランティアは、子どもたちの列を整備し誘導する。子どもたちが残らずみんなおむすびとおみそしるを食べられるように配慮する。
6・夜の居場所:毎月最終金曜日19時から、夜の居場所。連携しているお弁当屋さんで人数分のお弁当を購入し、みんなで準備をして夕食をする。夕食後、片づけをして、ボードゲームや風船バレーなど子どもたちがしたい遊びをみんなで相談して、全員で取り組んだり、グループに分かれて過ごす。
活動結果計画通り
概要毎月最終金曜日19時から夜の居場所をオープンし、子どもたちに夕食と居場所と提供している。連携している障がい者の方が作られるお弁当屋で人数分のお弁当を購入し、参加者全員で準備をして夕食をする。夕食後、全員で片づけをして、ボードゲームや風船バレーなど、子どもたちが希望する遊びを聞き、みんなで相談して、全員で取り組んだり、グループに分かれてプレーをして過ごす。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

本事業では、日常的に放課後の子どもたちの居場所を提供するのみならず、おむすびの居場所や夜の居場所、国際理解イベントなど様々な形で集うことのできる環境を整備したことで、学年を超えて子どもたちが交流することができる空間となった。子どもたちは自分の立場(先輩・後輩、外国につながるなど)を気にすることなく、お互いの存在を認め合い、家族のような関係を築けている。例えばおむすびの居場所では、おむすびを媒体として、子どもたちにここにいて良いんだ、という所属意識をもてる居場所になっている。エル・パライソの存在が、家庭でも学校でもない第3の居場所として、彼ら彼女らがありのままでいられれることができ、お互いを受け入れ合う環境ができている。現場スタッフは日常的に子どもたちひとりひとりと向き合い、その子一人の存在を大切に受け止めようとしていることが大きなものであると考える。少なからず悩みを抱える子どもたちにとって、一息つくことのできる居心地の良い第三の居場所になっている。
本事業を通し、大学生ボランティアの成長にも繋がっているとともに、高校生ボランティアの参加も得ることができ、共にイベントの企画に関わり、成長することができた。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

外国に繋がりのある子どもへのアプローチについては、本事業での取り組みを通して、スタッフが子ども一人ひとりに目を配り、意識して交流することを通して、その子どもが外国に繋がりがあることが明らかになるケースが多くあった。まだ把握しきれていない子どももいると考えられるため、今後も居場所に通う子どもたち一人ひとりとの会話から得られるものを大切にし、理解を深める取り組みを継続したい。
また、学校との連携がうまく取れず課題意識を持っていたが、他の団体と交流する中で、学校が果たす役割りと本居場所事業が果たす役割りや方向性の違いを教えられた。本事業は、学校側が補いきれない子どものニーズを本居担うものであることを改めて深く理解できたことは大きな成果である。なお、学校への広報誌やお知らせを配布する等の努力は今後も継続する。
本事業を通して、資金分配団体より助言を頂き「Amazonみんなで応援プログラム」の活用と募金箱の設置の2点を実践したところ、物品寄付と募金が想像以上に集まり、潜在的な寄付者が多くいることに気付かされた。本事業終了後も引き続き地域で支え合うことのできる持続可能な居場所づくりを模索していきたい。

本事業を行なっている中で生じた実行団体や受益者のもっとも重要な変化だと感じた点

本事業を行う中でもっとも重要な変化だと感じたことは、エル・パライソという居場所が子どもたちにとってネガティブなことも吐き出すことのできる居場所になってきているという点である。この期間、様々な形の居場所活動を展開するなかで、子どもひとりひとりとより深く関わることができた。子どもたちからもエル・パライソが「第二の家だ」という声が多くあるとおり、一緒に食べて、勉強して、遊べる居場所。イベントやおむすびの居場所、夜の居場所があることで、エル・パライソが単なる駄菓子を買う場所ではなく、社会と、世界とつながることができる居場所となりつつあることをこの期間強く感じられた。よく子どもたちが現場スタッフに対して、「おばちゃんは先生にちくったり、親に告げ口したりしないよね?」と言いながら抱えている悩みを吐き出してくれる事があるが、この出来事から、誰にも言えないような悩みまでも吐き出すことのできる安心感を子どもたちが抱いてくれていることがわかる。
家でも学校でも、習い事の場所でもない、何もしなくてもただ居るだけで良い場所が、現代の子どもたちに必要とされているのではないかと感じ、これからもエル・パライソはそれが許される場所でありたいと考える。

外部との連携実績

1活動おむすびの居場所
実施内容社会貢献のためにおにぎりを提供したい飲食店(おむすび酒場えのま様)から無料でおむすび15個と味噌汁2L をいただき、週1回、開所時間を19時半までに延長して子どもたちに無料提供した。
結果・成果・影響等計33回実施、延べ786名の子どもたちがおむすびの居場所を利用した。家に帰ってもすぐに夕食がない、「塾との繋ぎの時間に軽食を食べたい」、エル・パライソ閉店の18時半以降も塾や習い事の時間の前まで屋外の店の前で座って過ごし続ける子どもたちのの声に答えることができた。また、おむすびの居場所では学校や学年を超えて、また外国にルーツのある子どもも含めて様々な背景をもつ子どもたちが一つの場所に集いおむすびを媒介として交流が広がっている。毎回来てくれる子どもたちが積極的におむすび配布の準備を手伝ってくれるようになり、子どもの主体性にも良い影響があるのではないかと考えられる。
2活動第5回コレクティブインパクトチーム会議への参加
実施内容2025年1月20日(月)14:00~16:00 ・14:00~05 「日々+カフェ」の紹介(育成会さんより) ・14:05~30 各団体から進捗報告 ・14:30~15:30 「知る時間」コレクティブインパクトについて(2月の研修講師より) ・15:30~55 「深める時間」質疑応答および感想シェア ・15:55~16:00「事務連絡」
結果・成果・影響等これまで、学校と連携が取れていないことに対して課題意識を持っていたが、コレクティブインパクトチーム会議への参加を通して、他団体と自らの活動を共有し合い、同じような境遇であったことを聞き、学校と我々が行っている子どもの居場所事業は「それぞれ役割りが異なる存在であるのだから、学校との連携を無理にとろうとしなくてもよい」、ということに気付かされ、スタッフの安心感に繋がった。 コレクティブインパクトチーム会議に集う団体それぞれに「母親」や「不登校の子ども」など特化した分野があり、子どもの問題も家庭の問題も繋がってることを知ることができ視野が広がった。様々な専門分野をもつ団体同士が連携することのできる機会になっており、本会議に参加することで新しい繋がりと知見を得ることができたことが非常に良かった。
3活動学生ボランティア団体「Fuclean」と連携し、福浜海岸の清掃で拾ったマイクロプラスチックについて楽しく学べるアート作り
実施内容2025年2月28日に実施した夜の居場所に集まった5名の子どもたちと一緒に、マイクロプラスチックをつかった万華鏡作りを行った。学生ボランティア団体「Fuclean」の実行メンバー2名がもともとエル・パライソでボランティアとして活動しており、今回のワークショップ開催が実現した。子どもたちは海で拾われたマイクロプラスチックから、それぞれが自分の作品に使用するものを選び、折り紙やイラストを描いてオリジナル性のある物を完成させた。
結果・成果・影響等今回のワークショップで、子どもたちは海ごみについて関心を持ち、ゴミを決められた場所に捨てるようにしよう、ゴミ拾いをしようという環境保全に対する意識を強く持ってくれた。また、自分で独自性のあるものを作り出すという経験によって創造性や自主性を身につけることができた。 一方で参加児童の保護者に対しては、事前にワークショップの内容を伝え、保護者は任意参加であると連絡したところ、「学びに繋がる良い取り組みであるので是非参加させてほしい」と回答があった。子どもをイベントなどに参加さたり、夜の居場所に預ける保護者にとってはとても良い印象だったのではないかと考える。 今後も定期的に外部とも連携し、国際理解や環境や人権問題をテーマにSDGsへの貢献を目指し、多面的な活動を実施していきたい。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)なし
広報制作物等あり
内容

イベント開催時やおむすびの居場所、夜の居場所のポスターを作成し、デジタルサイネージへの投影・貼り出し・設置を行うと同時に、学区の小中学校に配布した。公式LINE、Instagram等のSNSも活用した。

報告書等あり
内容

本基金の2024年春夏号ニューズレターへの掲載

イベント開催等あり
内容
8/11:そうめん流しと「多様性」をテーマにしたワークショップ
10/19:アフリカ・マラウイ共和国のマフェ料理体験と文化紹介
11/23:おむすびを媒体に地域社会との繋がりや地域貢献について考える
12/21:英語で海外のクリスマスの過ごし方について紹介.支援で集めた景品でビンゴ大会を実施
1/25:キンパ作りと韓国の旧正月の過ごし方を紹介
2/15:チョコ作りと海外でのバレンタインについて知る

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容

・公開箇所:認定特定非営利活動法人ミタイ・ミタクニャイ子ども基金ホームページ(各種規定)
https://mitai-mitakunai.com/?page_id=4111

変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部通報規定にある通り、内部通報および相談窓口責任者を設置し、違反行為等が発生し、またその恐れがあると判断した場合には、速やかに窓口に通報・相談することとしている。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

ガバナンス・コンプライアンスのさらなる整備に向けて、経理規定および理事の構成に関する規定を新たに整備し、弊団体のHPに公開した。

団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)内部監査
内容

内部監査を行っており、本基金の理事であり監事を務める2名(公認会計士と税理士)に、会計監査を実施いただき、内部監査を実施している。監査完了後は、監査報告書を作成している。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

本事業を通して、これまでしっかりと認識していなかった外国につながる子どもたちがこんなに多いのかと驚いた。同時にその子どもたちに向き合った期間でもあった。本事業で関わった外国につながる子どものほとんどは、バイリンガルであり言語の壁がなく、学習支援の必要性は高いものではなかった。一方、多国籍・多言語であることによって心に複雑さを抱える子どもも少なくないのではないかと感じる場面があった。居場所に通うようになった子どもたちの中で、東アジアにルーツがある子どもが学校で課題を抱えていることがわかったからである。言語や学習などの支援以上に、心の置きどころとしての居場所になれるような支援のあり方を模索していく必要性を強く感じ、本事業をきっかけに、さらに一人ひとりに寄り添い沿った活動の在り方を模索していきたいと考えている。
子どもに対する支援を考えると同時に、活動に関わるボランティアを対象として、子どもとの接し方や受け入れ方、課題への対処方法などについて、専門家より学べるような内部勉強会の機会を提供していけるような団体を目指したいと考える。ボランティアにとっても居場所となれるよう、ボランティア同士の交流や、学びの機会も増やしていきたい。

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報制作物に表示

報告書に表示

イベント実施時に表示