事業完了報告
2026/03/04更新
事業概要
| 事業期間 | 開始日 2025/01/14 | 終了日 2026/01/13 |
|---|---|---|
| 対象地域 | 福岡市・那珂川市・春日市・筑紫野市・太宰府市・久留米市・古賀市・宗像市・大牟田市・糟屋郡篠栗町・他 | |
| 事業対象者 | 対象施設:子ども食堂・子どもの居場所、無料学習会、子ども支援団体、シングルマザー、老人福祉施設、障がい者福祉施設、自立支援組織、学校、社会福祉協議会(北九州を除く福岡県全域)、生活困窮者支援団体 子ども、シングルマザー、障がい者、生活困窮者、外国人留学生、 | |
| 事業対象者人数 | 90,000人(年間360トン/4kg) | |
| 事業概要 | 現在、友泉亭を中心にエフコ-プ宗像支所内、商業施設ブランチ下原内、久留米大学校内、篠栗施設を各受け取り施設として食品提供を実施しております。あわせて、個別対応の必要な方への郵送、各行政区、社協等への生活セットの提供をおこなうなかで、食品提供量が、施設・団体で年間45団体近く急増しているのとあわせ、個人の方の提供申し込み者も増加している状況があります。こういった状況に対応して、事業インフラの強化として施設(倉庫)の移転をおこない、保管倉庫の拡大、冷凍・冷蔵庫の増設、配送便の円滑な対応(10㌧車の受け入れも可)をおこないます。保管施設の拡大とあわせ、配送体制の強化をおこなうため委託配送の活用、自前の配送体制の増便、物流倉庫での保管、運用体制を強化いたします。この施設をハブ施設として、独自の受け取り施設とあわせ、各地域単位での受け取り施設を地域と協力して設置することで、より多くの地域で食品提供可能な体制を構築いたします。また、前年度に続き、食品の提供方法を複数化化することで利用しやすい状況を構築し、個人の方を含め多くの方が食品提供を受けることができる体制を構築いたします。具体的には、食品提供を受ける方法としてて、個別郵送、行政・社協での食品セット配置、地域の団体・施設との連携による地域単位での連絡網整備による地域での個別対応をおこない支援体制の充実をはかります。 | |
事業の総括およびその価値
2025年8月に施設の移転をおこない、保管倉庫、駐車スペースが従来の6倍の規模になったことをあわせ、冷凍・冷蔵庫の増設にともない、食品寄贈商品の幅が広がりました。運営部分においても10t車での搬入、リフトの活用等大幅な作業の改善につながりました。この施設を中心として、食品の提供を、独自の施設、下原、久留米、宗像に加え、篠栗、朝倉、田川、飯塚、うきは、大牟田市のフードバンク活動団体へ食品提供をおこなうことで、多くの地域で食品提供の体制を構成することができました。個人支援においても、地域の連携とあわせて、複数チャネルでの提供方法を検討した結果、地域単位での支援の輪を広げることが出来ました。特に行政・学校等を通しての個別支援については、緊急性の高い取り組みとして位置づけ、多くの地域で取り組みが進みました。以上をふまえ、目的としていた食品提供がどこでも受けられる地域づくりの取り組みが前進したと考えます。特に、必要な方へ提供する仕組みとして、地域単位、施設・行政を通しておこなうことで、食品提供の必要性の明確化、取り組みの信頼性を担保する取り組みでもあったとも考えます。
課題設定、事業設計に関する振返り
食品確保においては、企業数は増加しましたが、食品提供量は前年を下回る状況になりました。一方で、フードドライブの取り組みはコンビニ関連で34店舗、企業内での取り組みとあわせ、シーサイドビル等でテナントのビル全体の開催、福岡空港内での開催等で、取り組みも大きく進み、前年を上回る35t程度の見込となりました。人員体制として2名を採用し、配送・倉庫業務と企画・運営等で事業を推し進めていきました。食品提供のインフラ整備としては事務所・倉庫の移転をおこない、施設のインフラ整備が進み、より多くの方への支援の輪を広げる体制が整いました。今後の課題として施設の有効活用、食品提供量の拡大のための具体的な施策が必要と考えます。特に食品提供については、フードバンク全体の課題としてサプライチェーン等の構築も視野にいれる状況であると考えます。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
| 1 | インフラ整備として倉庫事務所の移転を実施 | |
|---|---|---|
| 指標 | 予定通りに移転が完了 施設の設備の設置が終了 新しい施設にあわせた作業の組み立てをおこなっている | |
| 目標値・目標状態 | 敷地面積272㎡⇒1100㎡ 駐車スペース80㎡⇒1500㎡ 業務用冷凍庫1台増設、新規でプレハブ冷蔵庫10㎡設置 | |
| アウトカム:結果 | 2025年8月移転完了 | |
| アウトカム:考察 | 施設の拡大とあわせ、リフトの使用、倉庫作業のための運用書の整備が進みました。冷凍庫1台追加、プレハブ冷蔵庫の設置も完了し、温度帯別の食品管理量もアップし作業効率も大幅に改善されました。 | |
| 2 | 食品を企業・個人から安定的に提供してもらっている | |
| 指標 | ①食品提供量 ②食品提供企業 ③フ-ドドライブ取扱量 | |
| 目標値・目標状態 | ①2024年年度実績見込み350トンに対し前年比108%、380トンの取扱量を計画 ②年間で15社/合計278社 ③取扱量35トン/地域での取り組みが大幅にすすみ、ボックスの常設設置も増 | |
| アウトカム:結果 | ①食品提供量377トン達成率99.2% ②年間で47社/合計310社 達成率111.5% ③取扱量26トン 達成率74.3% | |
| アウトカム:考察 | 食品提供量については、ほぼ計画通りであり、昨年度は、企画変更等により販売されなくなった食品の大型の提供が数社から合計で100t程度ありましたが、今年度は、その減少分を農林水産省より政府備蓄米を月7トン程度、提供を受けることで補完し、提供量を維持することができました。一方で、食品提供企業数は増加しています。備蓄品の提供とあわせ、地元企業からの新規提供が増えております。フードドライブについては取扱量は目標には及びませんでしたが、認知度のアップとあわせ、食品ロスに関する意識の向上とともに多くの方が参加いただける取り組みになってきたと考えています。 以上のことから、認知度の高まりとともに参画の機運が定着し、個人や企業から食品が安定的に提供される環境が整いつつあります。事業終了後も取扱量のさらなる伸長が期待できると考えております。 | |
| 3 | フ-ドバンク福岡の対象エリアにおいて、個人支援を実施している | |
| 指標 | 直接個別対応を実施 行政・社協を通じて実施 | |
| 目標値・目標状態 | 個別郵送対応件数延べ1700件、生活セット対応延べ1000件/個別支援の必要な方への対応が進んでいる | |
| アウトカム:結果 | 個別郵送対応件数 延べ3217件 達成率189.2% 生活セット対応 延べ1889件 達成率188.9% | |
| アウトカム:考察 | 個別郵送の支援要請とともに、社協や学校等の登録施設数、および各団体からの生活セットの要求数が当初の想定よりも上回りました。これは物価高騰等の社会的な変化が要因と考えています。支援ニーズが増大したことで、マンパワーの不足も懸念しましたが、活動が地域に知れ渡るにつれて、協力してくださる企業や個人の方々が地域で増え、個別の協力が積み重なったことで、より多くの方に食品を届ける体制を整えることができました。さらに、個別郵送対応については、1名担当者を配置しました。経費面においても運送会社を見直し、従来よりも郵送費を安価に抑えることで、以前よりも多くの支援要請に対応できるようになりました。直接配送の効率化と拠点配布の拡充が両輪となり、急増するニーズにも対応できる体制が確立されつつあると考えています。地域の個人や企業による自発的な協力が積み重なったことは、本事業の大きな手応えとなりました。今後もこうした連携を続けながら、支援体制の構築を推進していきます。 | |
| 4 | 食品提供の種類を増加 | |
| 指標 | ①冷凍品の取り扱量 ②野菜の取り扱い量 ③日配品の取り扱い量 ④常温品の取扱量 | |
| 目標値・目 標状態 | ①冷凍品30トン②野菜5t③20トン ④常温品325トン/食品提供の種類が増加食生活の改善につながっている | |
| アウトカム:結果 | ①冷凍品18トン 達成率120% ②野菜27トン 達成率540% ③冷蔵品33トン 達成率165% ④常温品326トン100.3% | |
| アウトカム:考察 | 幅広い温度帯での食品提供を実施出来ました。要因としては施設の充実により、農業大学、農業試験場、生産調整分等幅広く食品提供を受け取る事が可能になりました。特に、冷蔵施設の拡大にともない、冷蔵品の取扱メーカー及び取扱量も増加いたしました。この取り組みにより、多くの方の食生活の幅を広げることができ、更に、子どもたちが食べる楽しさを体験することで、大人になり、たべる楽しさを次世代へつなげる一歩になると考えます。 | |
アウトプット
| 1 | 食品提供の必要な方達に対して居住地域でのサポート体制が整っている | |
|---|---|---|
| 指標 | ①独自の受け取り施設及び、提携団体による受取り対応の施設数2箇所増 ②食品受取団体数が増加 ③個別対応者数が増加 | |
| 目標値・目標状態 | ①2施設増/地域で最寄りの施設団体でサポートを受けられる ②食品受取団体315団体 ③個別郵送対応件数延べ1700件、地域対応 件数延べ100件、生活セット対応延べ900件/個別支援の必要な方への対応が進んでいる | |
| アウトプット:結果 | ①朝倉、小郡、うきは3施設で受け取り施設を拡大 ②受け取り団体数359団体 達成率114.0% ③個別郵送対応件数 延べ3217件 達成率189.2% 地域対応件数20件 達成率20.0% 生活セット対応(上記以外)延べ1889件 達成率188.9% | |
| アウトプット:考察 | ①施設拡大については、3施設へ定期的に食品を提供し、より多くの方が利用出来る環境が整ってきました。 ②受け取り団体については、年間を通して増加傾向にあり、子ども食堂を始めとして、多くの施設・団体で食品の必要な状況が継続している現状です。 ③対応方法を複数にすることで、必要な方への提供の取り組みの幅が広がりました。一方で、個別支援の問合せも日増しに増加傾向にあり、それに伴い、郵送件数も増加いたしました。個人支援を地域の施設・団体に対応していただく取り組みについては、体制の整理等の遅れで予定を下回りました。こちらについては、2026年3月に郵送での対応を終了する方に対して制度の紹介をする予定です。 | |
活動
| 1 | 本部倉庫、事務所の移転を予定し施設の充実化をはかる。内容として、冷凍庫、冷蔵庫の増設、駐車スペースの確保、保管倉庫の拡大、左記の業務に伴う業務の組み立てを実施し、九州におけるハブ施設 として運用をおこなう。あわせて、配送インフラの整備をおこないます。 | |
|---|---|---|
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 2026年8月移転が完了1000㎡の倉庫施設を保有、冷凍、冷蔵庫も整備し、リフトによる荷受け体制も配置、福岡県を中心として配送インフラの整備をおこない、委託配送とあわせ2名体制で各地域への食品引取り配送を実施。また、他のフードバンクへの配送も開始いたしました。 | |
| 2 | 受け取り施設の数を増やす 各受け取り施設の食品取扱量を増加させます。 提供食品の幅(取り扱い食品の品種の拡大)を広げる | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 受け取り施設は予定通り3施設を増加することが出来ました。食品提供量については前年並みでしたが、食品提供の種類は冷蔵品、冷凍品、野菜を含めて幅広く提供することができました。 | |
| 3 | 個別対応のための運用を具体化するために、対応窓口の設置(前年度実施済み)、各地区で対応可能な施設の連絡網の整備、行政区、社協での生活セットの拡大、個別郵送の拡大を実施いたします。 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 個別支援の急増に対応するため、新たな取り組みと して地域連絡会を設立しました。10団体が構成する連絡網を整備したことで、地域単位での支援体制の構築が前進しました。また、個人支援の対応の幅を広げる取り組みとして、対応者への郵送、行政・社会福祉協議会へ食品をセットにした生活セットの配置をすすめ約2300件を配布いたしました。今後については、福岡市内の行政区へ全て設置出来るよう行政と調整中です。 | |
| 4 | 食品提供量確保のために、企業へのアプローチ、フードドライブの拡大をおこないます。 | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | フードドライブの取り組みは進み、前年25トンに対して26トンと前年比104%の実績で推移、活動を通して多くの方の認知度アップの取り組みにつなげる事が出来ました。活動の幅も行政、スーパー、イベント時、福岡空港内、会社、学校と多岐にわたり、取り扱い施設数も2024年316施設から518施設へと拡大いたしました。 | |
想定外のアウトカム、活動、波及効果など
移転に伴う作業の見直しにより、品質管理を始めとした運営マニュアルの整理が進み、品質管理のレベルアップに繋がりました。
行政からの情報提供、取り組み依頼を受けるようになり、全国の状況が把握出来るようになったのと同時に、組織の信頼性も高まりました。
倉庫の大型化とリフトの導入により、食品企業において突発的に発生した、行き場を失った食品の受け入れ要請にも、柔軟に対応することが可能となりました。その結果、企業からの寄付相談や具体的な提供案件の増加に繋がっています。
地域連絡会を設立し、支援団体や関係機関と意見交換を重ねたところ、各団体の支援状況が互いに共有されておらず、支援を必要としている方々へ食品が届ききっていないという課題が明らかになりました。そのため、今後は各団体の取り組み内容を把握するために、食品提供に関わらず、支援の輪を広げるための情報交換会を随時開催することとしました。また、一部の団体ではありますが、行政や各団体へ取り組み内容を紹介するチラシを置き、必要な方への紹介をしていただけるようになりました。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
| 課題を取り巻く変化 | 食品提供の必要な方への支援の継続と、多くの方への対応が必要な状況のなか、福祉分野での食品提供の仕組みや制度が整わない現状があります。そういった状況のなか、地域の団体や行政との連絡会の整備を行い、一部ではありますが、地域の支援体制が整備されたことと合わせて、受け取り施設の増加や個人支援の仕組みの拡大で、支援の輪が広まったものと考えます。今後については、多くの方へ提供可能な食品支援の仕組みを制度化し、食品支援の輪が広がる取り組みを目指します。食品確保においては、今後さらに確保は難しくなると考えます。要因としては食品提供窓口の複数化、メーカーによる見切り商品の販売先の拡大によるものと考えます。フードバンク全体を視野に入れた、サプライチェーンの構築等の仕組みづくりが必要と考えています。 |
|---|
外部との連携実績
| 1 | 活動 | JA福岡市 |
|---|---|---|
| 実施内容 | 2022年倉庫貸与250㎡から2025年度移転に伴い1000㎡の施設を貸与いただきました。 | |
| 結果・成果・影響等 | 2025年度移転は完了、施設も充実しインフラ整備が進みました。 | |
| 2 | 活動 | 一般社団法人福岡県フードバンク協議会 |
| 実施内容 | 食品提供・外部団体対応窓口として活動・連携を実施いたしました。 | |
| 結果・成果・影響等 | 福岡県全体の食品企業や、行政の窓口対応を共同で調整することで、効率化が進み、寄付金や食品の確保に対して実績があがりました。 | |
| 3 | 活動 | 学校・行政・地域団体 |
| 実施内容 | 学校・行政と一緒になり、食品提供を中心とした個別支援を、子ども・ひとり親家庭に対して実施いたしました。 | |
| 結果・成果・影響等 | 連絡会の設立等により、個人支援の輪を広げることが出来ました。学校・行政等の支援施設も63団体から74施設になり取り組みを広げることができました。 |
広報実績
| メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
|---|---|---|
| 内容 | 2025/05/09 FBS 価格高騰 | |
| 広報制作物等 | あり | |
| 内容 | 2024年版フードバンク福岡紹介パンフレット、 | |
| 報告書等 | あり | |
| 内容 | 2024年度福岡市事業報告書作成 | |
| イベント開催等 | あり | |
| 内容 | 2025年 1月・7月 ヤマエ久野展示会 2月 フードバンク福岡シンポジウム 3月・9月 臨海フェスタ 4月 メーデーフードドライブ実施 8月 福岡空港展示会 10月 福岡環境フェスタ 11月 列島キャンペーン 12月 九大パントリー | |
ガバナンス・コンプライアンス実績
規程類の整備状況
| 事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか | 完了 | |
|---|---|---|
| 整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか | 全て添付・公開をした | |
| 内容 | ||
| 変更があった規程類に関して報告しましたか | 変更はなかった | |
| 助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますか | はい | |
| 内容 | https://fbfukuoka.net/issue/ | |
ガバナンス・コンプライアンス体制
| 社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますか | はい | |
|---|---|---|
| 内部通報制度は整備されていますか | はい | |
| 内容 | 運営会議、食品会議で案内 | |
| 利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか | ||
| コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたか | はい | |
| ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討 ・実施しましたか | いいえ | |
| 報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む) | 内部監査 | |
| 内容 | 特定非営利活動フードバンク福岡監査担当により年度終了にあわせて監査を実施 | |
| 本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますか | いいえ | |
その他
| 本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など | 本事業を通じて施設の移転だけでなく、改修工事の実施や看板を設置することで、フードバンクの存在をより明確に伝えることができました。また、この施設をプラットフォームとして、食品提供の配送網を構築することにより、受け取り施設の増設と定期的な食品提供を実施することができました。当初の目的としていた、より多くの方へ広範囲に渡って食品を支援するためのインフラ整備が整いました。 |
|---|
シンボルマークの活用状況
広報制作物に表示 イベント実施時に表示 その他:看板 |

