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休眠預金活用事業
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事業完了報告

2026/02/25更新

事業概要

事業期間開始日 2025/01/14終了日 2026/01/13
対象地域奈良県内奈良市、橿原市、桜井市、生駒郡(斑鳩町、平群町)、吉野郡大淀町ほか
事業対象者

こども食堂、児童養護施設、自立援助ホーム、母子支援施設、市町村社会福祉協議会、学習支援団体、夜間中学校、障がい者事業所、放課後等デイサービスなど
ひとり親家庭、就学援助受給世帯、障がい者、児童養護施設等の出身者、生活困窮者

事業対象者人数

10,000人以上

事業概要

・これまで、奈良県内の子ども食堂や社会福祉協議会、児童養護施設等に加え、奈良市の委託事業として、奈良市内のひとり親家庭等に対し、春・夏・冬休みに合わせて米やインスタント食品、菓子などの賞味期限の長い食品を提供する活動を行ってきた。これを継続しつつ、長期休み以外の時期に、パンや野菜、卵など賞味期限が比較的短い食品や冷凍食品を提供する活動を日常的に行う。
・橿原市、桜井市、生駒郡4町(三郷・斑鳩・平群・安堵)、吉野郡大淀町と連携し、こども食堂やひとり親家庭などに食品を提供するフードパントリーを行う。
・橿原市子ども政策課とは連携協定の締結に向けて協議中で、2024年度はフードドライブで集めた食品を橿原市内のこども食堂に提供する予定。2025年度からは、ひとり親家庭など生活が厳しい子育て家庭に対してフードパントリーを実施する方向で調整中。
・大淀町、斑鳩町社協、三郷町社協とは、2024年の冬休みに合わせ、試験的に子育て家庭を対象としたフードパントリーを行う。フードパントリー実施時に、「フードバンク子ども支援プロジェクト」に登録するチラシを配布し、子育て家庭の登録を促す。2025年度以降は、登録した家庭を対象に食品支援を行うとともに、平群町、安堵町にも拡大する。
・奈良県内の子ども食堂や社会福祉協議会等と連携し、定期的に見守りを兼ねて子育て家庭に食品を提供する活動を行う。

事業の総括およびその価値

従来の奈良市、大淀町、三郷町社会福祉協議会に加え、橿原市と「子どもの貧困対策に関する連携協定」を締結し、生活に困窮するひとり親家庭に対するフードパントリー(食品提供活動)を実施した。桜井市からも連携していきたいという申し入れがあり、近く、連携協定を結ぶ予定となっている。政府備蓄米の交付を受け、こども食堂などのべ247団体に提供した。その米を用いてそれぞれの団体がフードパントリーを実施し、生活が厳しい子育て世帯の食費負担の軽減につながった。こども食堂や大学とも連携し、フードパントリーを実施した。
生活が厳しい子育て世帯や学生に対して、のべ4,800世帯に食品を提供することができた。従来の奈良市からの委託事業を合わせると12,000世帯以上の家庭に食品を渡すことができた。物価高騰のなかで家計の厳しさを訴える家庭が増えており、そうした家庭に対して負担軽減に貢献できたと考えている。

課題設定、事業設計に関する振返り

今回の事業は、行政の委託事業以外で年間3500件以上の食品提供が目標に設定されていた。
私たちの法人は、奈良市の委託事業でひとり親家庭を対象にフードパントリーを行っている。
奈良県内のひとり親家庭の半数を奈良市が占めており、奈良市以外で目標を達成するのは非常にハードルが高かった。
奈良県は市町村合併が進まず、39市町村ある。人口規模が小さな町村が多い。多くの市町村と連携しなければ、3500件の目標の達成は難しい。
今回の事業において、奈良県で2番目に人口が多い橿原市と連携したが、人口は奈良市の3分の1であり、そこだけでは目標数値にはとても届かなかった。各府県の実情に合わせた目標数値の設定が必要と感じる。
また、農村部ほど、食品を受け取ることへの抵抗感が強いため、その抵抗感を取り払うこともフードパントリーを広げるためには必要と感じた。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1奈良県内の子育て家庭に対し、1年間にのべ約6000世帯(委託事業3,000世帯、本事業3,000世帯)に食品を提供することで、支えられている、つながっているという安心感が生まれる状態をつくる。
指標・食品の提供数 ・「支えられている」と感じた人の割合
目標値・目標状態・年間の食品の提供世帯数4,500件 ・「支えられている」と感じている人の割合が半数以上
アウトカム:結果年間の食品提供世帯数4,800世帯 達成率106.7% 支えられていると感じる割合84%
アウトカム:考察物価が高騰するなかで、食品をお渡しすることにより、「食費が助かった」という人が86%、「支えられていると感じる」が84%で、ほぼ同じ割合となった。食品という物質的なものだけでなく、多くのボランティアの協力で行われていることで「支えられている」と実感されたと考えられる。

アウトプット

1・奈良県内で生活し、困窮する子育て家庭の多くが、フードバンクからの直接支援やこども食堂、社会福祉協議会、フードパントリー団体から食品や生活用品の支援を受けられている状態
指標・フードバンクから直接食品を提供している世帯数
目標値・目標状態・直接支援数:1,500件
アウトプット:結果1594世帯 達成率106.3%
アウトプット:考察毎月3~4トンの政府備蓄米の交付を受けたことに加え、大手スーパーからのカリフォルニア米や冷凍食品など、提供する食品が十分にあった。
2・奈良県内で生活し、困窮する子育て家庭の多くが、フードバンクからの直接支援やこども食堂、社会福祉協議会、フードパントリー団体から食品や生活用品の支援を受けられている状態
指標・フードパントリー実施について連携しているこども食堂の数
目標値・目標状態・連携しているこども食堂の数:50団体
アウトプット:結果60団体 達成率120%
アウトプット:考察物価高騰のなかで、奈良県内のこども食堂の数が増え、フードバンクに食品を求めるこども食堂が増えた。
3・奈良県内で生活し、困窮する子育て家庭の多くが、フードバンクからの直接支援やこども食堂、社会福祉協議会、フードパントリー団体から食品や生活用品の支援を受けられている状態
指標・フードパントリー実施について連携している社会福祉協議会の数
目標値・目標状態・フードパントリーで連携している社会福祉協議会の数:7団体
アウトプット:結果5団体 達成率71.4%
アウトプット:考察フードバンク奈良から食品を提供している社会福祉協議会は12団体あるが、連携してフードパントリーを実施することができたのは5団体だった。働きかけを行ったが、すでに独自でフードパントリーを実施しているなどの理由で連携には至らなかった。
4・奈良県内で生活し、困窮する子育て家庭の多くが、フードバンクからの直接支援やこども食堂、社会福祉協議会、フードパントリー団体から食品や生活用品の支援を受けられている状態
指標・フードパントリーの実施について、連携している自治体の数
目標値・目標状態・フードパントリーで連携している自治体の数:4自治体(既存1件、新規3件)
アウトプット:結果3自治体(既存1自治体、新規2自治体) 達成率75%
アウトプット:考察もう1自治体について、11月に連携協定を結ぶ予定だったが、遅れている。2月に締結予定。
5・奈良県内で生活し、困窮する子育て家庭の多くが、フードバンクからの直接支援やこども食堂、社会福祉協議会、フードパントリー団体から食品や生活用品の支援を受けられている状態
指標・連携しているこども食堂や社会福祉協議会等を通じて食品を提供している世帯数
目標値・目標状態・こども食堂や社会福祉協議会等を通じて食品を提供している世帯数:3,000世帯
アウトプット:結果3231世帯 達成率107.7%
アウトプット:考察連携する自治体や社会福祉協議会、こども食堂が増え、目標を達成することができた。
6・奈良県内で生活し、困窮する子育て家庭の多くが、フードバンクからの直接支援やこども食堂、社会福祉協議会、フードパントリー団体から食品や生活用品の支援を受けられている状態
指標・直接支援及び間接支援により子育て家庭に提供している食品の重量
目標値・目標状態・重量:100トン
アウトプット:結果112トン 達成率112%
アウトプット:考察政府備蓄米に加え、冷凍食品やパン、野菜など多様な食品を扱うことで、食品の取扱量が増え、多くの人や団体に提供することができた。

活動

1各企業、団体、地縁組織、学校等に働きかけてフードドライブを実施し、食品を集める。 チラシなどの広報ツール、のぼり旗などの物品を準備する。
活動結果ほぼ計画通り
概要イオンモール橿原でフードドライブを実施し、これに合わせて横断幕やチラシを作成した。
2食品関連企業や流通事業者に働きかけて、食品の寄付を依頼する。 その際に、自治体と連携する。行政を通じて食品関連企業等への働きかけを行う。 自治体に集まった食品を保管する場所の確保を働きかける。
活動結果計画通り
概要橿原市と連携し、橿原ロータリークラブや郵便局などがフードドライブを実施し、食品を集める活動を行った。
3行政と連携し、フードドライブを実施し、集まった食品をこども食堂に提供する (橿原市と協議中) 提供方法や提供場所、提供団体の選定などを自治体と連携
活動結果計画通り
概要橿原市と連携し、集まった食品をこども食堂に提供した。
4行政と連携し、フードパントリーなどで集めた食品を困窮世帯に提供する (大淀町、橿原市と協議中) 困窮世帯への情報提供、申し込みの集約、食品の提供方法などを自治体と協議して進める
活動結果計画通り
概要橿原市では8月、12月にフードパントリーを実施。大淀町では7月、12月にフードパントリーを行った。
5社会福祉協議会と連携し、フードパントリーで集めた食品を困窮世帯に提供する (大淀町・平群町・三郷町社協と方法などについて協議中) 困窮世帯への情報提供、申し込み者の集約、提供方法などを協議しながら進める。
活動結果計画通り
概要大淀町社会福祉協議会と三郷町社会福祉協議会と連携し、フードパントリーを行った。
6社会福祉協議会やこども食堂、こども宅食実施団体等と連携し、各団体とつながっている困窮世帯に食品を提供する。 当団体に登録している社協、こども食堂等に呼びかけて実施する。 さらに、困窮世帯支援を実施する団体を募る。
活動結果計画通り
概要こども食堂と連携し、フードパントリーを行った。社会福祉協議会と連携し、生活困窮世帯に対して食品を提供した。
7ボランティアを募集し、ボランティ説明会を開催する。
活動結果計画通り
概要2月3日にボランティア説明会及びボランティア交流会を行った。
8県内外の食品関連企業をリスト化し、食品寄贈に向けた働きかけを行う。 冷凍食品を扱っている企業に対し、フードバンク活動を紹介するとともに、食品寄贈に向けた働きかけを行う。
活動結果計画通り
概要食品関連企業に対して食品提供を呼びかける文書を送付し、働きかけを行った。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

米価格高騰の折、農林水産省によるフードバンク向けの政府備蓄米の交付量が格段に増えた。事業を計画していた段階では予想していなかったことで、このことにより、食品の提供団体数、提供量、連携してフードパントリーを実施する団体を増やすことができた。
また、当法人の食品保管場所では、大量かつ重量のある米を保管することが難しいため、休眠預金事業の資金を活用して、初めて倉庫会社を利用した。そのことにより、倉庫会社から食品を寄付してもらうことができた。会社では、食品関連企業から食品を預かっており、賞味期限が近づいたものの処分を任されている実情などもわかった。
本事業の実施期間中に認定NPO法人を取得することができ、寄付金を増やすこともできた。
休眠預金事業で規約の整備など体制整備を進めることができ、認定NPO法人として必要な体制づくりに役立てることができた。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

2月に橿原市と連携協定を締結し、当初は夏休みの1回限りのフードパントリーを予定していた。しかし、食品を受け取りに来られた方が、米価格高騰、物価高騰のなかで食品を受け取れることに涙を流して喜ばれる姿を見た市の担当職員が、この事業の意義を実感し、秋に1度、冬休み前に1度と、合計3回のフードパントリーを行うことになった。また、利用者のアンケートで、「生活が厳しく、お腹いっぱい食べさせてあげることができません」「優しさや善意が、ギリギリだったり諦めそうな気持ちを繋いでくれて、救われることを身に染みて感じます」などの声を読んだボランティアも、ますますこの事業の輪を広げようと頑張ってくださった。
現在、連携を協議中の自治体の職員にも、橿原市の担当者と会ってもらい、準備作業も体験してもらった。食を通じて子育て家庭の力になろうという人を一人でも多く増やしていく活動の輪を広げていきたい。

外部との連携実績

1活動橿原市フードパントリー
実施内容橿原市こども政策課と連携し、橿原市内のひとり親家庭を対象とするフードパントリーを実施した。140世帯に提供した。
結果・成果・影響等当初は夏休みにだけフードパントリーを実施する予定だったが、食品を受け取った母親たちの反響が大きく、11月と12月にもフードパントリーを実施した。他市への波及効果もあり、他市でも実施したいという要望をもらっている。受け取った方にアンケートを行ったところ、物価高騰のために生活の厳しさを訴える声が多数集まっている。
2活動大淀町フードパントリー
実施内容大淀町福祉介護課と連携し、大淀町内のひとり親家庭と3世代同居家庭を対象とするフードパントリーを行った。約40~50世帯に提供した。
結果・成果・影響等地元の高校の協力も得られるようになり、地域で支援の輪が広がった。今後も引き続き実施することになった。
3活動三郷町フードパントリー
実施内容三郷町社会福祉協議会が実施するフードパントリーに協力し、食材提供を行った。約40世帯に提供している。
結果・成果・影響等今後も引き続き実施する予定である。
4活動こども食堂向けカレー食材の提供
実施内容奈良を拠点とする森田記念福祉財団及び奈良県内の他のフードバンク団体と連携し、こども食堂にカレー食材を提供する活動を行った。森田記念福祉財団が農園を営む奈良県内の福祉施設から購入した野菜を提供していただき、他のフードバンクと連携してこども食堂に提供した。
結果・成果・影響等森田記念福祉財団からこども食堂向けに毎月、野菜を提供してもらえることになった。
5活動帝塚山大学でのフードパントリー
実施内容奈良市の帝塚山大学で大学生500人を対象にフードパントリーを行った。
結果・成果・影響等当初は大学で食品を集める「フードドライブ」を実施する予定だったが、大学生も生活が厳しいということで、フードパントリーを実施することになった。アンケートを実施したところ、生活の厳しさが明らかになった。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)なし
広報制作物等あり
内容

ボランティア募集チラシ

報告書等なし
イベント開催等なし

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て添付・公開をした
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更があり報告済み
助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますかはい
内容
https://foodbanknara.jimdofree.com/app/download/7991979111/%E8%81%B7%E5%93%A1%E4%BA%BA%E4%BB%B6%E8%B2%BB%E6%B0%B4%E6%BA%96%E3%81%AE%E5%85%AC%E9%96%8B%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf?t=1769390115

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部に通報窓口を設置

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)内部監査
内容

当法人会計担当からの報告にもとづき、当法人の監事2名が実施した。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

経理規程や文書管理規程、情報公開規程など各種規程類を整えることができた。ちょうど、今期に認定NPO法人として奈良県から認定を受けたこともあり、適正な法人運営を進めていくために必要なことを学んだ。

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示