事業計画
優先的に解決すべき社会の諸課題
領域 / 分野
子ども及び若者の支援に係る活動
社会的課題の解決を担う若者の能力開発支援
日常生活又は社会生活を営む上での困難を有する者の支援に係る活動
孤独・孤立や社会的差別の解消に向けた支援
女性の経済的自立への支援
地域社会における活力の低下その他の社会的に困難な状況に直面している地域の支援に関する活動
地域の働く場づくりや地域活性化などの課題解決に向けた取組の支援
安心・安全に暮らせるコミュニティづくりへの支援
SDGsとの関連
| ゴール | ターゲット | 関連性の説明 |
|---|---|---|
| 4. 質の高い教育をみんなに | 4.4 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。 | 日本一の豪雪地として知られる西川町では、雪に閉ざされた冬季間に手仕事を生業とする文化が色濃く残っており、現在では地域独自の伝統工芸としてその価値を高めている。こうした手仕事は専業だけではなく、農業・林業や宿泊業、あるいは会社員との兼業によることも多く、子育てや趣味などプライベートとの両立を重んじる若者世代や、退職後も生きがいを追求する中高齢者層に対して自由なライフスタイルを実現する選択肢となりうる。一方で地域内では担い手不足による伝統の消失が危惧されているため、滞在型文化交流拠点を核とした体験プログラムの構築により、伝統の継承・ライフスタイルの多様化・移住定住促進など多面的に地域課題の解決を図るものである。 |
| 8. 働きがいも経済成長も | 8.9 2030年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。 | 修験道における霊山として知られる月山を有する西川町は、かつて出羽三山信仰の宿場町として栄えた歴史をもつ。その遺産とも言える伝統的な古民家を滞在型文化交流拠点として活用することで、ヒト・モノ・コトにおける様々な地域資源をつなぐネットワークのハブとして構築する。これに よって単なる消費ではなく、その地に根差した文化への共感をテーマとしたストーリー性のあるツーリズムを展開し、一過性の観光を超えて継続的に地域との関わりをもつコアなファンの創出を目指す。 |
| 10. 人や国の不平等をなくそう | 10.2 2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。 | 本事業で改修予定の古民家に附帯する土蔵は、すでに工業用ミシンといった専門的なアパレル機器を導入するなどシェアアトリエとしての運用を開始しており、アパレルに限らず木工や陶芸などの作家とのコミュニティを少しずつ構築している。キッチン(本事業で改修予定)は飲食店・そうざい製造業・菓子製造業の営業許可を取得済みで、改修後は地域食堂やチャレンジ出店などの運用を開始する予定である。またすでに指定障がい者福祉サービス事業所で作られた生地によるアパレルブランドも展開しており、ものづくりや食を通じて多様な人々が地域でつながりあう機会の創出に取り組んでいく。 |
| 11. 住み続けられる街づくりを | 11.a 各国・地域規模の開発計画の強化を通じて、経済、社会、環境面における都市部、都市周辺部及び農村部間の良好なつながりを支援する。 | 西川町は人口が5000人にも満たず、かつ高齢化率は50%に迫るなど、人口減少と高齢化が喫緊の課題として挙げられる。一方で2023年には人口の社会増減ゼロを達成するなど、積極的な移住定住・関係人口創出における取組みが実を結び始めている。このとき新たな課題として、町外からやってくる人々の受け皿となる場所が少ないことや、移住する際に現実的なネックとなる起業・就業に対する支援体制が不十分であることが指摘される。そこで本事業では、伝統的な古民家を移住や二地域居住の希望者のお試し住居として提供するとともに、地域コミュニティとの交流や職業体験、起業における壁打ちなど様々なサポートを行うワンストップ型の受入れ体制構築を地域住民や行政との協働によって実現する。 |
| 12. つくる生活、つかう生産を | 12.8 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。 | 西川町における大きな課題として空き家・空き地の増加が挙げられるが、これらを空間的な資源として有効活用することは持続可能なまちづくりを実現する上で必要不可欠である。当社は建築設計事務所としてのノウハウを生かして、これまでも地域住民・行政・大学を巻き込みながら、空き家・空き地の活用に向けたワークショップやフィールドワークを実施してきた。本事業で実施予定の古民家のリノベーションはまさにその延長線上にあり、これからのストック活用を促進するモデルケースとなるものである。また行政と協働して空き家バンクをさらに充実させることや、空き家活用の希望者に対して専門的なアドバイスを行うなどの総合的なプラットフォーム構築も目指していく。 |
団体の社会的役割
団体の目的
当社は地域で生きることの豊かさや可能性を追求するために、課題の発見から解決までを一気通貫で行うまちづくり事業を目的として設立された。多種多様な地域のニーズに応えるには特定の業種に縛られない分野横断的なアプローチが必要であり、空間・ランドスケープなど〈場所をつくる〉ことから、プロダクトなど〈物をつくる〉、イベント・ワークショップ・ツーリズムなど〈出来事をつくる〉ことまで幅広い事業に取り組んでいる。
団体の概要・活動・業務
現在は〈衣・食・住〉で専門性の異なる3名が在籍しており、代表は一級建築士として建築設計の実務やまちづくりに関する調査・研究を行っている。他の2名は地域おこし協力隊として様々な公益活動に取り組むだけでなく、前者は管理栄養士として食に関するイベントや地域文化を紹介するツアーの企画・実施を、後者は服飾・テキスタイルのデザイナーとして地域資源を活用したプロダクトの製作を行って いる。
| 団体の目的 | 当社は地域で生きることの豊かさや可能性を追求するために、課題の発見から解決までを一気通貫で行うまちづくり事業を目的として設立された。多種多様な地域のニーズに応えるには特定の業種に縛られない分野横断的なアプローチが必要であり、空間・ランドスケープなど〈場所をつくる〉ことから、プロダクトなど〈物をつくる〉、イベント・ワークショップ・ツーリズムなど〈出来事をつくる〉ことまで幅広い事業に取り組んでいる。 |
|---|---|
| 団体の概要・活動・業務 | 現在は〈衣・食・住〉で専門性の異なる3名が在籍しており、代表は一級建築士として建築設計の実務やまちづくりに関する調査・研究を行っている。他の2名は地域おこし協力隊として様々な公益活動に取り組むだけでなく、前者は管理栄養士として食に関するイベントや地域文化を紹介するツアーの企画・実施を、後者は服飾・テキスタイルのデザイナーとして地域資源を活用したプロダクトの製作を行っている。 |
概要
事業概要
西川町の歴史文化を継承する伝統的な古民家2軒をヒト・モノ・コトが集まる滞在型文化交流拠点として再生すると同時に、西川町の「人と暮らし」をテーマとした様々な体験に関するプログラムを構築することで、移住定住・二地域居住の促進や関係人口の創出を目指す。本事業で整備する拠点の概要は以下の通りである。
古民家①:コワーキング機能を備えた町の複合施設に近接した立地を活かして、観光やビジネスなど短期滞在向けの宿泊スペースを整備する。加えて各種営業が可能なシェアキッチンと縫製や染織を体験できるシェアアトリエを併設し、地域の衣・食・住に関する学びの機会を提供する。地域内外の交流を通したコミュニティの形成により、一過性の滞在に留まらない継続的な関係の構築を図る。
古民家②:美しい山川に囲まれた豊かな自然環境を活かして、移住体験や生業体験など中長期滞在向けの1棟貸し宿泊スペースを整備する。地域住民が生業とする山菜・キノコ・狩猟などの山仕事のノウハウや、隣接する伝承館(工芸作家のアトリエと体験スペースを併設)でつる細工・めのう細工・和紙漉きなどの伝統工芸に関する技能を習得できるインターン型のプログラムを用意することで、都市部には無い自然と共生したライフスタイルの実現をサポートする。
以上のように地域資源を最大限に活用することで、西川町の「人と暮らし」への共感による持続的な社会の実現を目指す。
資金提供契約締結日
2025年04月17日
事業期間
開始日
2025年04月17日
終了日
2028年02月28日
対象地域
山形県西村山郡西川町
| 事業概要 | 西川町の歴史文化を継承する伝統的な古民家2軒をヒト・モノ・コトが集まる滞在型文化交流拠点として再生すると同時に、西川町の「人と暮らし」をテーマとした様々な体験に関するプログラムを構築することで、移住定住・二地域居住の促進や関係人口の創出を目指す。本事業で整備する拠点の概要は以下の通りである。 | |
|---|---|---|
| 資金提供契約締結日 | 2025年04月17日 | |
| 事業期間 | 開始日 2025年04月17日 | 終了日 2028年02月28日 |
| 対象地域 | 山形県西村山郡西川町 | |
直接的対象グループ
・地方での移住(U・I・Jターン)や二地域居住を検討する町外在住者
・ビジネスや短期滞在(お助け隊、学校留学など)で町を訪れる町外在住者
・自分の「好き」や「得意」を生業のひとつにしたい者(町内外問わず)
・伝統的な工芸や山仕事を生業のひとつにしたい者(町内外問わず)
・地域特有の生活文化に対して感度の高い観光客
人数
固定的なグループではないので推測は難しいが、現状を鑑みると合わせて年間100~200名程度が想定される。
最終受益者
・滞在プログラムにより新たなライフスタイルや価値観を獲得する利用者
・移住支援プラットフォームの構築により移住や二地域居住の判断材料を適切に得ることができる町外在住者
・人手不足や後継者不在に悩む地域産業(飲食・伝統工芸など)
・人(地域外含む)との交流機会を求める地域住民
・空き家、空き地の活用方法に悩む所有者
人数
・滞在プログラムの利用者は年間100名程度(体験ツアーのみも含む)
・移住や二地域居住の相談者は年間20名程度
・地域産業のインターン利用者は年間10名程度
・新たな交流機会を得る地域住民は年 間50名程度
・空き家、空き地の活用に向けて相談する所有者は年間10名程度
| 直接的対象グループ | ・地方での移住(U・I・Jターン)や二地域居住を検討する町外在住者 | |
|---|---|---|
| 人数 | 固定的なグループではないので推測は難しいが、現状を鑑みると合わせて年間100~200名程度が想定される。 | |
| 最終受益者 | ・滞在プログラムにより新たなライフスタイルや価値観を獲得する利用者 | |
| 人数 | ・滞在プログラムの利用者は年間100名程度(体験ツアーのみも含む) | |
本事業における、不動産(土地・建物)購入の有無
なし
| 本事業における、不動産(土地・建物)購入の有無 | なし |
|---|
事業の背景・課題
社会課題
西川町が抱える社会的な課題のうち、本事業で特に解決に向けて取り組むものを以下に示す。
【人口減少・高齢化】
西川町は人口約4,400人(令和7年10月時点)で高齢化率は50%に近く、自治体としての持続可能性が危ぶまれるレベルに達している。これを解決するためには、特に若年層のU・I・Jターン人口を直接的に増やすことに加え、継続的につながりをもち地域活性化のパートナーとなる関係人口の拡大が必要不可欠であり、移住や二地域居住に対する一貫した支援体制の充実が求められている。
【地域事業の担い手不足】
人口減少・高齢化に伴って地域を支える事業の担い手不足が深刻化している。特につる細工などの伝統工芸や山菜・キノコ・狩猟などの山林に関わる仕事は会社的な組織形態をもたず、個人から個人に技能が伝承されることが習わしであり人材確保のネックとなっている。またこうした生業は季節に応じたマルチワークが基本となるが、多様なライフスタイルが求められる現代においては再評価の可能性を秘めている。
【空き家・空き地の増加】
令和3年の調査によると西川町の空き家率は4.7%とそれほど高くないが、管理しているのみで居住実態はないといった潜在的な空き家はさらに多いことが当社独自の調査で明らかとなった。加えて高齢者の単身世帯で近い将来に空き家となる可能性が高い住居も多数存在することから、早期の対策整備が求められている。
【新たな観光需要の創出】
豊かな自然や食文化を有する西川町において観光は主要産業であるが、コロナ禍以降は他の観光地と比較して伸び悩んでいる。この要因として、登山やスキーといったレジャーを目的とする層への依存が高く、近年需要が高まる地域特有の生活や文化の体験といった感度の高い層に向けたツーリズムが十分に整っていないことが指摘される。また後者の層は単なる交流人口から関係人口に移行しやすく、観光以外への波及効果も高いと考えられる。
【コミュニティの持続化】
西川町は人と人の積極的なつながりによるコミュニティが今でも強く残っており、地域におけるにぎわいの核となっている。人口減少の中でこうしたコミュニティの利点を未来に継承するには地域外の関係人口も巻き込んだ新たなコミュニティの形成を図ることが望ましいだけでなく、これにより地域住民自身も地域に対する価値や魅力を再認識する契機にもつながる。
課題に対する行政等による既存の取組み状況
・地域おこし協力隊・インターンの積極的な受け入れを行っているが、着任前や任期中の伴走支援が行き届いておらず定着率は低い
・お試し移住として町営住宅を安価で提供しているが、田舎暮らしの魅力を総合的に体験できる滞在プログラムとしては整備されていない
・空き家バンクの成約率は高い(令和6年度は登録18件に対して成約11件)が、若者世代の移住によるものは限られている(計3件)
課題に対する申請団体の既存の取組状況
・民間企業として協力隊・インターン事業の委託先となり、新事業の立上げや退任後の協働支援を行っている
・古民家①の一部をシェアハウスとして若い移住者を受け入れた(協力隊1名、町の連携企業1名)
・空き家、空き地に関する調査や地域住民とのワークショップにより将来の活用ビジョンを作成した
・定期的に食やものづくりなどに関する交流イベントを実施し、2024年は町内外から計500名以上を集めた
休眠預金等交付金に係わる資金の活用により本事業を実施する意義
本事業は(1)に掲げた諸課題に対して、(2)で述べた既存の取組みの不足を補うことで課題解決のさらなる推進を図る。このとき(3)に挙げたように、当社の強みである地域住民・関係人口・行政らとの連携・協働 におけるノウハウを生かして、様々なステークホルダーと課題への認識を共有しつつ一丸となって事業を進める。以上のような公益性に加えて、民間企業ならではの自走可能性も本事業を実施する意義として考える。
| 社会課題 | 西川町が抱える社会的な課題のうち、本事業で特に解決に向けて取り組むものを以下に示す。 |
|---|---|
| 課題に対する行政等による既存の取組み状況 | ・地域おこし協力隊・インターンの積極的な受け入れを行っているが、着任前や任期中の伴走支援が行き届いておらず定着率は低い |
| 課題に対する申請団体の既存の取組状況 | ・民間企業として協力隊・インターン事業の委託先となり、新事業の立上げや退任後の協働支援を行っている |
| 休眠預金等交付金に係わる資金の活用により本事業を実施する意義 | 本事業は(1)に掲げた諸課題に対して、(2)で述べた既存の取組みの不足を補うこ とで課題解決のさらなる推進を図る。このとき(3)に挙げたように、当社の強みである地域住民・関係人口・行政らとの連携・協働におけるノウハウを生かして、様々なステークホルダーと課題への認識を共有しつつ一丸となって事業を進める。以上のような公益性に加えて、民間企業ならではの自走可能性も本事業を実施する意義として考える。 |
中長期アウトカム
西川町は2030年を境に地方創生の限界点として考えられる人口4000人を下回る人口推計となっているが、令和5年に策定された「第7次西川町総合計画」では2030年度(本事業終了後の3年後)に80名の移住者増加を目標として掲げている。これに対して本事業では滞在型文化交流拠点と地域資源であるヒト・モノ・コトをテーマとした滞在プログラムの提供により、「直接的対象グループ」が移住・二地域居住者や関係人口に変化する機運を醸成するだけでなく、「最終受益者」のそれぞれが地域内外のつながりを通して自身に関わる悩みや課題を解決できる相乗的な状態を中期的な目標とする。またこれによって長期的には、地域の「人と暮らし」に対する共感によって地域外から人を呼び込み、またそうした人々が理想とするライフスタイルを西川町で実現することで、さらなる人を呼び込むといった好循環を生まれる持続可能な地域社会の実現を目指す。
短期アウトカム
| 1 | 短期滞在者(観光客・ビジネス客など)が、地域の日常を体験できる滞在プログラムを通して地域での豊かな営みに関心をもつようになる。 | |
|---|---|---|
| モニタリング | いいえ | |
| 指標 | 【定量的指標】 | |
| 初期値/初期状態 | ①0人/年 | |
| 中間評価時の値/状態 | ①5人/年 | |
| 事後評価時の値/状態 | ①10人/年 | |
| 2 | 中長期滞在者(協力隊・移住体験など)が、地域ならではの多様な 生業を体験できる滞在プログラムを通して、定住後に地域で実現できる自分のライフプランを具体的に検討できるようになる。 | |
| モニタ リング | いいえ | |
| 指標 | 【定量的指標】 | |
| 初期値/初期状態 | ①1人/年 | |
| 中間評価時の値/状態 | ①2人/年 | |
| 事後評価時の値/状態 | ①3人/年 | |
| 3 | 情報・相談・体験といった一貫したサポート体制の充実によって、移住や二地域居住の地を探している人が西川町を選択肢として検討しやすくなる。 | |
| モニタリング | いいえ | |
| 指標 | 【定量的指標】 | |
| 初期値/初期状態 | ①〇名/年 ※現在調査中 | |
| 中間評価時の値/状態 | ①〇名/年 ※初期値を確認して設定する | |
| 事後評価時の値/状態 | ①〇名/年 ※初期値を確認して設定する | |
| 4 | 地域住民が気軽に交流できる機会と場所の提供によって、自分の「好き」や「得意」を(小さな生業として)共有できるコミュニティが形成される。 | |
| モニタリング | いいえ | |
| 指標 | 【定量的指標】 | |
| 初期値/初期状態 | ①0回/月 | |
| 中間評価時の値/状態 | ||

