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事業完了報告

2026/03/27更新

事業概要

事業期間開始日 2025/05/12終了日 2026/02/28
対象地域石川県輪島市
事業対象者

輪島塗関係者 特に輪島塗職人 

事業対象者人数

目標 40人

事業概要

令和6年能登半島地震から約1年が経過し、生産体制等に大きなダメージを受けた輪島塗の復興に向けて関係者との対話を重ねてきた中で、個別の意見をまとめることの難しさを実感しています。輪島塗は、もともと各塗師屋が独自に生産体制と販路をもつ産業構造であったため、今次災害からの復興においても個々の関係者が目前の生活を守るために独自に取り組まざるを得ない状況が続いています。さらに情報が届きにくい職人が輪島を離れることによって職人不足が加速しており、輪島塗の持続が危ぶまれています。伝統産業としての輪島塗の復興のためには、関係者間での綿密な意見交換と専門家の支援が不可欠です。私たちは交流会の場を設けることによってできるだけ多くの関係者の意見を徴収し、学識専門家の支援を受けながら、輪島塗産業の復興計画としてとりまとめたい、と考えています。また伝統産業としての輪島塗の創造的復興のためには、輪島塗のクオリティの高い製品や精密な生産技術を国内外に広く認知して頂くことも重要と考えています。具体的には、輪島塗と一般的な漆器との差異化、ブランド力の強化が重要な課題となります。そのため、交流会を通じて輪島塗関係者が意見を交わし、輪島塗の魅力を広く再発信する場として最終的に展示会を開催することで、復興を支援していくためのマイルストーンとします。

事業の総括およびその価値

震災後の輪島塗産業の復興に向け、令和6年6~9月に延べ4回の現地調査を実施。職人の作業場を訪問し、被災状況や課題を1人約1時間半かけて聞き取り、呂色・蒔絵・上塗・下地・木地・沈金・研ぎ・塗師屋・箱物作家など計71名から、製造工程全体の実情と多様な意見を収集した。あわせて学生と職人のワークショップを3回開催。1月には展示会を行い、2日間で約900名が来場。復興計画を策定し関係機関との協議を進める。

課題設定、事業設計に関する振返り

本事業を通じ、震災後の輪島塗産業は物理的復旧だけでなく、担い手不足や所得構造、販路の脆弱性といった構造的課題を抱えていることが改めて明確になった。聞取り調査や交流会により現場の声を可視化できた点は成果であるが、意見集約から具体的実行段階への移行には時間と調整を要することも課題である。また、学生連携による情報発信は次世代育成の可能性を示した一方、学校行事等の影響を受けやすく、進行管理の工夫が必要である。今後は優先順位を明確化し、実行体制と役割分担を強化することで、計画を着実に実装していく必要がある。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1輪島塗関係者の協力体制の構築 関係者間での意見交換が活発に行われ、輪島塗の復興に向けた共同の方向性が明確化されます。
指標指標: 交流会や協議会への参加者数(関係者、職人、事業者の参加率) 目安: 参加者の増加、意見交換を通じた具体的な合意形成の数
目標値・目標状態・交流会や協議会への参加者数が毎回20名以上に達し、出席者の90%以上が復興に向けた合意形成を達成。 ・参加者の75%以上が定期的な意見交換や情報提供を実施していると回答。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察輪島塗関係者の協力体制構築に向け、金沢美術工芸大学、石川県立漆芸研修所、多摩美術大学と連携し、学生・教育機関・職人によるワークショップ形式の交流会を複数回実施した。各回20名以上が参加し、震災後の課題や今後の復興の方向性について意見交換を行い、議事録として整理。参加者からのフィードバックも収集し、分業制の維持や若手育成の必要性などについて共通認識が形成された。これらの内容を基に、関係者が連携して取り組むための協力体制構築に関する提案書・まとめレポートを作成した。 https://www.wajimanuri-rc.jp/report/
2職人支援の強化 職人への支援(職人基金)が始まり、職人不足解消に向けた取り組みが進展します。
指標指標: 職人との意見交換の実施回数 目安: 新たに参加した職人の数
目標値・目標状態・交流会やSNSの参加者数が10人以上が参加 ・職人支援に対して、80%以上の職人が「満足している」または「非常に満足している」と回答。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察職人支援の強化に向け、聞取り調査を通じて課題とニーズを整理した結果、物資や設備などの直接支援には一定の満足がある一方、担い手不足や若手育成への不安が多く挙げられた。これを受け、協議会として職人の手取りを増やす仕組みづくり(販売機会の創出や価格構造の見直し等)を具体案として検討するとともに、担い手育成費用の確保について市と調整を進めている。あわせて若手育成機会の創出を柱とするアクションプランを取りまとめ、参加職人へ進捗報告を行った。
3職人からの情報発信                実際の職人の仕事の様子、ライフスタイルなどを映像化等して発信することにより、次世代の若い担い手をリクルートにつなげます
指標指標: SNSやYouTubeでシェアされやすいコンテンツにすることで、視聴者の反応(コメントやシェア)を促進する。 目安: 映像コンテンツの再生回数、SNSでのシェア数、YouTubeやウェブサイトでの視聴数。
目標値・目標状態・映像再生回数: 1,000回以上の再生を目指す。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察聞取り調査の内容をもとに、職人の仕事の様子やライフスタイルを伝える映像資料を制作し、YouTubeにて公開した。公開した動画は再生回数1,598回、コメント13件を得て、輪島塗や職人の実情への関心喚起につながった。なお、本動画とは別に輪島高校の生徒へ撮影・発信の協力を依頼し、継続的な記録体制の構築を進めているが、学校行事や試験日程等の影響もあり展開は当初計画より遅れている。今後も連携を継続し、段階的に発信を強化していく。
4輪島塗の認知度向上 国内外での輪島塗の認知度が高まり、展示会やイベントを通じて一般消費者や業界関係者の関心を引きます。
指標指標: 展示会やイベント参加者数、メディア露出回数(記事、報道など) 目安: イベントへの来場者数、メディアで取り上げられた回数
目標値・目標状態展示会への来場者数が100名以上。 メディアに取り上げられた回数が年間5回以上。 SNSのフォロワー数が500名以上増加。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察輪島塗の認知度向上を目的に展示会を開催し、2日間で延べ903名が来場した。会場では職人による実演や製造工程の紹介、作品展示を行い、来場者からは実際に見て理解が深まった、職人と直接話せて良かったなどの声が寄せられた。あわせて新聞、テレビ、WEB媒体等での取材・掲載が計9回あり、目標としていた来場者数およびメディア露出回数を上回る成果となった。これにより、輪島塗の現状や魅力を広く発信し、認知度向上につなげることができた。
5ブランド力強化/新商品開発 輪島塗の独自性が再認識され、他の漆器との差異化が進み、ブランド力向上に向けた初期の成果が見込まれます。また展示会においてテスト商品を展示して新商品開発につなげていきます。
指標指標: ブランド評価アンケート結果、SNSやWebサイトでの言及数、展示会における来場者からのfeedback 目安: ブランド評価の向上、SNSやWebでの輪島塗関連の言及数やポジティブなフィードバックの増加
目標値・目標状態・ブランド評価アンケートの結果、70%以上の関係者および消費者が「輪島塗は他の漆器と差異化されている」と回答。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察ブランド力強化に向け、展示会来場者を対象にアンケートを実施し、91件の回答を得た。当初想定していた「他漆器との差別化」に関する設問は来場者にとって判断が難しいと考え取りやめ、「輪島塗の認知状況」「興味のある製品」「購入時に重視する点」「コラボしてほしい作品・ブランド」等を中心に調査を行った。その結果、品質や技術力への信頼、日常使いできる製品への関心など、好意的な意見が多く寄せられた。これらの結果を基に、今後のブランド戦略や新商品開発の方向性を整理した。
6復興計画の策定 専門家の支援を受けた復興計画の草案が完成し、実行に向けた具体的なステップが明確化されます。
指標指標: 復興計画の草案完成、専門家との協議回数 目安: 復興計画の初期段階の完成、計画策定に関わった専門家や関係者の数
目標値・目標状態計画策定に関与した関係者が20名以上となり、その90%以上が計画に賛同する。 復興計画に基づいた具体的な実行プランが作成され、年内に少なくとも1つの施策が実行に移される。
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察聞取り調査や交流会で得た現場の意見を基に、輪島塗産業の復興計画の骨子を取りまとめた。職人の所得向上、若手育成と担い手確保、認知度向上と販路開拓を主な柱とし、教育機関や関係団体と協議を重ねながら方向性を整理した。展示会の実施や情報発信、学生との連携などの取組も計画に反映し、段階的に実行するためのステップと今後のタイムラインを設定した。現在、復興計画は完成しており、関係者との協議を進めながら具体的な実行プランの策定と実施開始に向けた準備を進めている。

アウトプット

1輪島塗関係者の協力体制の構築 ・交流会の実施結果(開催回数、参加者数、議事録、合意形成の内容) ・参加者からのフィードバックレポート ・輪島塗関係者の協力体制構築に関する提案書やまとめレポート
指標・交流会や協議会の開催回数 ・参加者数 ・意見交換後の合意形成件数
目標値・目標状態・交流会の開催: 年間3回以上、各回20名以上の参加者を目指す。 意見交換の合意形成: 90%以上の参加者が合意に達し、共通の方向性が決定されることを目標とする。
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察輪島塗関係者の協力体制構築に向け、金沢美術工芸大学、石川県立漆芸研修所、多摩美術大学と連携し、学生・教育機関・職人によるワークショップ形式の交流会を複数回実施した。各回20名以上が参加し、震災後の課題や今後の復興の方向性について意見交換を行い、議事録として整理。参加者からのフィードバックも収集し、分業制の維持や若手育成の必要性などについて共通認識が形成された。これらの内容を基に、関係者が連携して取り組むための協力体制構築に関する提案書・まとめレポートを作成した。 https://www.wajimanuri-rc.jp/report/
2職人支援の強化 ・職人支援に関するアクションプラン(支援内容) ・参加職人への進捗報告書
指標・参加職人の数 ・支援プログラムに対する職人の満足度
目標値・目標状態・支援者が10人以上 ・支援プログラム満足度: 90%以上の職人が「満足」または「非常に満足」と回答。
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察職人支援の強化に向け、聞取り調査を通じて課題とニーズを整理した結果、物資や設備などの直接支援には一定の満足がある一方、担い手不足や若手育成への不安が多く挙げられた。これを受け、協議会として職人の手取りを増やす仕組みづくり(販売機会の創出や価格構造の見直し等)を具体案として検討するとともに、担い手育成費用の確保について市と調整を進めている。あわせて若手育成機会の創出を柱とするアクションプランを取りまとめ、参加職人へ進捗報告を行った。
3職人からの情報発信                ・実際の職人の仕事の様子、ライフスタイルなどの資料映像
指標・視聴者のコメント数、SNSシェア数。
目標値・目標状態・コメント数: 10件以上 ・シェア数: 50件以上。
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察聞取り調査の内容をもとに、職人の仕事の様子やライフスタイルを伝える映像資料を制作し、YouTubeにて公開した。公開した動画は再生回数1,598回、コメント13件を得て、輪島塗や職人の実情への関心喚起につながった。なお、本動画とは別に輪島高校の生徒へ撮影・発信の協力を依頼し、継続的な記録体制の構築を進めているが、学校行事や試験日程等の影響もあり展開は当初計画より遅れている。今後も連携を継続し、段階的に発信を強化していく。
4輪島塗の認知度向上 ・展示会やイベントの開催レポート(来場者数、展示内容、参加者のフィードバック) ・メディア露出リスト(記事、報道、インタビューの記録)
指標・展示会の参加者数 ・メディア露出数
目標値・目標状態・展示会やイベント参加者数: 毎回100名以上の来場者を目指す。 ・メディア露出: 年間5回以上のメディア露出(記事、放送、インタビューなど)。
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察輪島塗の認知度向上を目的に展示会を開催し、2日間で延べ903名が来場した。会場では職人による実演や製造工程の紹介、作品展示を行い、来場者からは実際に見て理解が深まった、職人と直接話せて良かったなどの声が寄せられた。あわせて新聞、テレビ、WEB媒体等での取材・掲載が計9回あり、目標としていた来場者数およびメディア露出回数を上回る成果となった。これにより、輪島塗の現状や魅力を広く発信し、認知度向上につなげることができた。
5ブランド力強化/新商品開発 ・ブランド評価アンケート結果(評価データ、消費者や関係者のフィードバック) ・新たなブランド戦略に関する戦略書や計画
指標・ブランド評価アンケート結果 ・SNSやWebでの言及数 ・ブランド認知度の向上
目標値・目標状態ブランド評価: 70%以上の消費者および関係者が「輪島塗は他の漆器と差別化されている」と評価。
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察ブランド力強化に向け、展示会来場者を対象にアンケートを実施し、91件の回答を得た。当初想定していた「他漆器との差別化」に関する設問は来場者にとって判断が難しいと考え取りやめ、「輪島塗の認知状況」「興味のある製品」「購入時に重視する点」「コラボしてほしい作品・ブランド」等を中心に調査を行った。その結果、品質や技術力への信頼、日常使いできる製品への関心など、好意的な意見が多く寄せられた。これらの結果を基に、今後のブランド戦略や新商品開発の方向性を整理した。
6復興計画案(計画の骨子、目標、具体的な施策) ・専門家や関係者との協議記録(ミーティング内容、意見、レビュー) ・復興計画の実行プラン(実行すべき具体的なステップ、タイムライン)
指標・復興計画案の完成 ・協議会や専門家との協議回数 ・復興計画に基づいた実行プラン
目標値・目標状態計画策定後1年以内に具体的な実行プランを作成し、実行を開始。
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察聞取り調査や交流会で得た現場の意見を基に、輪島塗産業の復興計画の骨子を取りまとめた。職人の所得向上、若手育成と担い手確保、認知度向上と販路開拓を主な柱とし、教育機関や関係団体と協議を重ねながら方向性を整理した。展示会の実施や情報発信、学生との連携などの取組も計画に反映し、段階的に実行するためのステップと今後のタイムラインを設定した。現在、復興計画は完成しており、関係者との協議を進めながら具体的な実行プランの策定と実施開始に向けた準備を進めている。

活動

1交流会の開催と職人への個別聞取り調査  5月 聞取りリストの調整  6月~10月 職人への聞取り開始 各大学から学生と教授を派遣 協議会員と共に調査開始  11月~12月 交流会3回開催 聞取り調査から重点項目を出し意見交流        大学の専門家へWS指導、議事録、レポート、Q&Aを依頼        市の意見を聞くために市職員の参加も予定
活動結果計画通り
概要本事業では、職人の現状把握と復興に向けた意見交換を目的に段階的に活動を実施した。 5月:聞取り対象者リストの調整。 6~10月:各大学から学生・教授を派遣し、協議会員とともに職人71名への個別聞取り調査を実施。 9月:漆芸研修所生徒30名とWSを開催。 11月:金沢美術工芸大学12名とWSを実施。 1月:多摩美術大学36名とWSを開催し、課題共有と意見交換を行った。
2交流会を行う中での環境的課題の解決に向けた調査(大学へ委託) ・工房・店舗・輪島塗関連施設の所在、建物の状況調査 ・ヒアリングによる環境的課題の抽出と整理 ・抽出された環境的課題に対する改善策(あるべき姿)の検討 ・輪島塗復興に求められるこれからの施設(工房・店舗・その他)の提案
活動結果計画通り
概要職人活動や輪島塗関連施設の環境的課題の把握・改善を目的として、大学へ調査を委託している。調査内容は以下の通りである。 工房・店舗・輪島塗関連施設の所在や建物状況の調査 ヒアリングを通じた環境的課題の抽出と整理 抽出された課題に対する改善策(あるべき姿)の検討 輪島塗復興に必要な今後の施設(工房・店舗・その他)の提案 復興計画に反映した
3復興計画の策定 震災からの復興に向けて、輪島塗の再生・振興を実現するため、輪島塗関係者との意見交換を行い、専門的な知識を活かした復興計画を大学に依頼し、実行可能な指針としてまとめることを目的とします。 輪島塗の現状分析・復興のための戦略提案・復興計画の実行プランを交流会から出てくる意見を大学がまとめ、輪島漆器商工業協同組合と共に復興計画として県・市と相談を行う
活動結果計画通り
概要震災からの復興に向け、輪島塗の再生・振興を目的として、職人71名への聞取り調査や、漆芸研修所生徒30名、金沢美術工芸大学12名、多摩美術大学36名とのワークショップを通じて意見交換を実施した。これらの現場の声と専門的知見を基に、大学へ復興計画の策定を依頼し、実行可能な指針として計画を取りまとめ、復興計画が完成した。
4輪島塗復興のPR活動(HP作成) ・寄付募集ページ(寄付された方へカレンダー等プレゼント、職人基金) ・業界全体の求人情報の掲載 ・職人単位の仕事内容を紹介(映像等で技術保存) 職人紹介ページ ・各塗師屋のHPへのリンクや観光MAPの掲載・輪島塗関係者との交流イベントページ ・活発な議論が出来るように輪島塗関係者間で情報共有出来るスレッド(会員専用ページ)
活動結果計画通り
概要輪島塗復興の情報発信と関係者間の連携強化を目的に、専用ホームページの作成を進めている。HPでは以下の内容を掲載予定である。 業界全体の求人情報(登載予定) 職人単位の仕事内容紹介(映像による技術保存作成中) 各塗師屋のHPへのリンクや観光MAP、交流イベントページ(現在協議中) 現在、HPは完成しており、今後は掲載内容の精査・充実を進めていく段階であり、全体として計画通り進行した。
5輪島塗復興へ向けた学生との交流 ・輪島高校の部活動と連携してソーシャルメディアの運営方法を相談  輪島塗関連のショート動画、TikTok、Instagramの活用相談 ・学校へ対し撮影機器や編集ソフトを共有
活動結果計画通り
概要輪島塗復興の情報発信と次世代人材育成を目的に、輪島高校の部活動(生徒6名)と連携し、ショート動画やTikTok・Instagramの活用方法について相談を行うとともに、撮影の同行や情報の共有を行い進めている。生徒の学校行事や試験等の都合により映像制作は当初予定より遅れているが、連携体制は維持しており、今後も継続して情報発信に取り組んでいく。
6交流会を通じ協議会主催の東京歌舞伎座での輪島塗関係者の展示会を開催 ・協議会を通じて輪島塗事業者と関係者が意見を交わし、最終的に展示会を開催することで、輪島塗の魅力を再発信し、復興を支援 ・来場者が実際に輪島塗を体験できる場所やワークショップを開催し、より深い理解を促進します。
活動結果計画通り
概要交流会を通じて協議会内で意見交換を重ね、輪島塗関係者による展示会を東京・歌舞伎座にて開催した。会場では職人による実演や作品展示を行い、来場者が輪島塗の工程や魅力を直接体感できる機会を創出した。2日間で延べ903名が来場し、関係者同士の連携強化とともに、復興への関心喚起と輪島塗の理解促進につなげることができた。
7職人基金の設立 ・北國銀行協力の元、協議会で設立を目指す ・交流会で使用用途の協議を行い、官庁では出来ない支援を検討  財源は協議会の企画商品利益、寄付金を充当
活動結果計画通り
概要本事業では、輪島塗職人への支援を目的として、北國銀行の協力の下、協議会主導で職人基金の設立を進めている。交流会において基金の使用用途について協議を行い、官庁では対応できない支援内容を聞取り調査で収集した。また、財源は協議会の企画商品利益および寄付金を充当する計画である。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

本事業では、当初は復興計画策定と関係者間の合意形成を主目的としていたが、想定を超える波及効果が生まれた。聞取り調査を通じて職人同士の横のつながりが再構築され、分業間の課題共有が進んだことは大きな成果である。また、大学との連携により学生が輪島塗の現場に深く関わる機会が創出され、若手人材育成の具体的な可能性が見えた。さらに、東京での展示会開催により903名の来場と複数のメディア露出が実現し、震災後の現状と魅力を全国へ発信する機会となった。加えて、高校生による情報発信の取組が始動し、地域内で次世代が復興に関わる新たな動きも生まれている。これらは当初計画を超えた副次的成果であり、今後の持続的な復興基盤につながる波及効果といえる。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

事業開始当初は、震災直後で各職人が個別に復旧対応に追われ、横の連携や中長期的な議論を行う余裕が乏しい状況であった。事業を通じた聞取り調査や交流会により、職人同士が現状や課題を共有する機会が生まれ、復興を自分事として捉え直す動きが広がった。一方で、直接的な支援への満足度は一定程度あるものの、担い手不足や将来的な所得不安といった構造的課題は依然として大きい。対象者の意識は「復旧」から「再生・発展」へと移行しつつあり、今後は復興計画を具体的な実行段階へ進め、若手育成プログラムの整備、販路拡大、情報発信強化を柱とした継続的な取組を展開していく必要がある。

外部との連携実績

1活動輪島塗復興に向け、教育機関および企業との連携体制を構築。漆芸研修所、金沢美術工芸大学、多摩美術大学と連携し、聞取り調査やワークショップを実施するとともに、企業関係者との交流を通じて発信・販路拡大の可能性を検討した。
実施内容職人71名への聞取り調査に各大学から学生・教授が参加。研修所生徒30名、金沢美大12名、多摩美大36名とのワークショップを開催し、分業構造や担い手課題について意見交換を行った。また、外部企業との交流を通じて若手育成や販売機会創出の可能性を共有した。
結果・成果・影響等教育機関との連携により、学生が輪島塗の現場課題に直接触れる機会が創出され、次世代人材との接点が拡大した。専門的知見が復興計画に反映され、実行可能性が高まったほか、企業との交流により新たな販売・協業の可能性が広がった。輪島塗の復興が地域内外を巻き込む動きへと発展している。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

北國新聞4回、北陸新聞2回、NHK1回(TV取材)、NHK1回、BS日テレ1回、東京新聞1回

広報制作物等あり
内容

・交流イベント(歌舞伎座※東京)のチラシ
・輪島塗復興協議会の団体説明のチラシ
・名刺

報告書等あり
内容

6/5、6/10~6/10、6/26~6/28、7/24~7/25、8/5~8/7、9/3~9/6、11/20、1/9、1/10~1/12、の計9回報告書を提出

イベント開催等あり
内容
・交流イベント(歌舞伎座※東京)

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て添付・公開をした
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった
助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますかはい

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部通報制度については規程類において整備しており、通報窓口はJANPIAが設置する外部窓口を利用することを明記しています。これにより、協議会内部だけでなく第三者機関を通じた通報が可能な体制を確保しています。理事および事務局職員に対しては規程を共有し、通報方法や通報者の不利益取扱いを禁止する旨を周知しています。外部窓口を活用することで、公平性・匿名性を担保した相談体制を整備しています。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)内部監査
内容

本総事業費の使用については、内部監査を実施しています。具体的には、理事以外の事務担当者による帳簿・証憑書類(請求書、領収書、契約書等)の突合確認を行い、予算計画との整合性、支出区分の適正性、助成要件への適合状況を点検しました。また、理事会において収支状況を定期的に報告し、複数名による確認体制を確保しています。
最終年度についても同様の体制で監査を実施し、事業費の適正な執行および管理状況の確認を行っています。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

本助成を通じて、職人・大学・企業・行政との協調体制が大きく強化された。職人71名への聞取りや交流会を通じて現場との信頼関係が深まり、大学との連携では専門的知見を活かした復興計画の策定やワークショップを実施できた。また、企業との交流により販売機会や発信の可能性が広がり、行政とも担い手育成や支援制度について具体的な協議を行う関係性を構築できたことは大きな成果である。一方で、計画を実行段階へ移すための人的体制や継続的な資金確保は今後の課題である。現時点での助成制度の枠組みや支援内容については概ね十分であり、今後は実行フェーズにおける伴走的な助言や情報共有の機会が継続されることが望ましい。

シンボルマークの活用状況

広報制作物に表示

イベント実施時に表示