事業完了報告
2026/04/08更新
事業概要
| 事業期間 | 開始日 2025/05/01 | 終了日 2026/02/28 |
|---|---|---|
| 対象地域 | 北海道砂川市近郊 | |
| 事業対象者 | 不登校世帯の保護者 | |
| 事業対象者人数 | 20名程度 | |
| 事業概要 | ・相談支援&ピアサポート&来所が難しい子どもの保護者も含め「つながるお茶会」という親の会を実施。毎月の対面茶話会とLINEグループコミュニティーでの日常的なピアサポートを実施中。また不登校と重なるケースが非常に多い発達障害に関しても、2ヶ月に1回程度、市役所の福祉課を通して「ペアレンタメンター」を派遣してもらいグループ相談会を実施。 | |
事業の総括およびその価値
お茶会での仲間間でのピアサポートは、継続しながら輪も広がり、それぞれの役目的な立ち位置も自然にでき、いい関係性ができ自走しつつ、初めての試みであった「有償ボランティア」も、お子さんへの良い影響も副産物として大きな気づきをもたらしてくれました。就労支援は、デジタルが苦手な方も多く他団体のような成果ではありませんが、お茶会の延長線上で互いにサポートし伴走する中に就労も応援するというのが、私たちの活動では一番効果的だということも実感することができました。情報共有に関しては、道半ばのため継続して取り組んでいきます。
課題設定、事業設計に関する振返り
コミュニティづくりと情報や仕組みで、「子どもの進路や発達、今後の生き方全般の心配」「親自身の就労や経済的な困難さ」「そもそも、どこにも相談できない不安」を地域の繋がりを通して「支援」しよう!とスタートしましたが、4つの大きな活動状況に濃淡はありますが、その困難さや不安の改善の道筋は確実に見えたと感じています。大事なのは「私たち団体が活動を通して支援」すること自体ではなく、安心して話せる場や人がいれば、自然のつながりが増え、その「ピアサポートこそが最大のエンパワーメント」であること、その結果、「自分の力が湧き出てきたら、自然と改善に向かえる」ことを強く実感することができました。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
| 1 | 不登校になっても相談先があり、そこで経済的、精神的な不安を軽減したと感じられる | |
|---|---|---|
| 指標 | ・相談先が増えたと感じた利用者の割合 ・不安が軽減したと感じた利用者の割合 | |
| 目標値・目標状態 | ・相談先が増えたと感じた利用者の割合:60% ・不安が軽減したと感じた利用者の割合:60% ・また相談したいと思える割合:60% | |
| アウトカム:結果 | ・相談先が増えたと感じた利用者の割合:100% ・不安が軽減したと感じた利用者の割合:83% ・また相談したいと思える割合:83% | |
| アウトカム:考察 | 団体メンバーだけではなく、仲間のサポートもあり、関わってくれた方の安心感はとても大きいと感じている。 もしかしたら、メンバーも地域の「ママ友」的存在だということも一因かもしれない。引き続き、専門性を学びながらも、それを押し出すのではなく、地域のつながりであることを大事にしたい。 | |
| 2 | 不登校家庭も含めた世代を問わないコミュニティができ地域社会とのつながりを感じられる | |
| 指標 | ・不登校に関わりのなかった地域住民が、不登校に対する理解が深まったと感じた割合 ・不登校家庭の保護者が地域社会とのつながりを感じられている割合 | |
| 目標値・目標状態 | ・不登校に関わりのなかった地域住民が、不登校に対する理解が深まったと感じた割合:50% ・不登校家庭の保護者が地域社会とのつながりを感じられている割合:50% | |
| アウトカム:結果 | ・不登校に関わりのなかった地域住民が、不登校に対する理解が深まったと感じた割合:100% ・不登校家庭の保護者が地域社会とのつながりを感じられている割合:83% | |
| アウトカム:考察 | アンケートに答えてくれるような主体的な関わりの方だからこその回答という側面はあると思うが、当事者ではない方の参加や関心は高くなり、成果を感じている。 | |
アウトプット
| 1 | 活動(1)(5)(6)(7) 不登校になったことで直面する、経済的不安が短期的に軽減したり、長期的に安定するような、様々な手段が提供できている | |
|---|---|---|
| 指標 | ・子ども食堂での昼食利用数 ・有償ボランティアスタッフ参加数 ・保護者のアトリエと作品販売利用数 ・就労支援の相談件数、アンケート | |
| 目標値・目標状態 | ・子ども食堂利用数:4食/月 ・有償ボランティア参加数:2人/月 ・保護者のアトリエと作品販売延べ利用数:3人 ・ 就労支援の延べ相談件数:5件 ・就労に関して前向きになれた割合:60% | |
| アウトプット:結果 | ・子ども食堂利用数:平均6.5食/月 ・有償ボランティア参加数:平均延べ6.6人/月 ・保護者のアトリエと作品販売延べ利用数:8人 ・就労支援の延べ相談件数:2件 ・就労に関して前向きになれた割合:63% | |
| アウトプット:考察 | 昼のフリースクール子ども食堂は、保護者の有償ボランティアもあり、定着しつつある。アトリエの利用は、夜の編み物サークルをきっかけに増えている。就労支援は、銘打っていないので、相談やお茶会の延長だが、無理ない範囲で協力企業を増やしたり告知もしていきたい。 | |
| 2 | 活動(2)(3) 不登校に対する不安を相談できるきっかけづくりができていて、その後の支援につながっている | |
| 指標 | ・相談件数 ・お茶会への新規参加数 | |
| 目標値・目標状態 | ・相談延べ件数:10件 ・お茶会への新規参加数:3人 | |
| アウトプット:結果 | ・相談延べ件数:15件 ・お茶会への新規参加数:3人 | |
| アウトプット:考察 | メールやSNSからの問い合わせや、市立病院の小児科や精神科からの紹介が増えている。すべてが親の会につながっていない現状だが、声はかけ続けていく。 | |
| 3 | 活動(1)(2)(3)(4)(5) スタッフとの相談やピアサポート、地域コミュニティへの参加によって安心感が生まれる、心理的支援活動ができている | |
| 指標 | ・相談から参加へつながる件数 ・お茶会の開催数、参加数 ・不登校ポータル利用数 ・子ども食堂やイベントへの保護者参加数 | |
| 目標値・目標状態 | ・相談から参加へつながる延べ件数:3件 ・お茶会の開催数:10回 ・お茶会の延べ参加数:30人 ・不登校ポータル延べ利用数:20人 ・子ども食堂やイベントへの保護者延べ参加数:10人 | |
| アウトプット:結果 | ・相談から参加へつながる延べ件数:3件 ・お茶会の開催数:10回 ・お茶会の延べ参加数:51人 ・不登校ポータル延べ利用数:0人 ・子ども食堂やイベントへの保護者延べ参加数:25人 | |
| アウトプット:考察 | ポータルサイトが出来上がっていないのが反省点。引き続き簡単な仕組みから取り組む。江部乙への出張や、赤平、岩見沢からの参加など、地域の広がりもできたが、ライングループもあるおかげで、距離は気にせず繋がりを持ち続けられている。 | |
活動
| 1 | (1)親も利用できる子ども食堂での食事 支援(フリースクールや土曜と長期休暇時のユースセンターでの昼食) 不登校で給食を利用できないことによる昼食代、休日の家事や食費の負担軽減。 特に休日は、地域との家族との交流で、安心できるコミュニティへの参加も促す。 | |
|---|---|---|
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 不登校ママの調理担当有償ボランティアが定着したこともあり、その娘さんをはじめ、利用者との調理や食事が定着している。 長期休暇や休日の地域食堂は、不登校家族の参加はあるが地域の大人の参加をもっと増やしたい。 | |
| 2 | (2)個別相談対応 不登校に起因する親子関係や子どもの学校対応、学習、進路や、親自身の不安、就労などの相談を実施。 下記の情報ポータルなどを元に対応。コーチング資格取得スタッフにより対応。 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 望月を中心に必要時に個別相談を実施中。児相や子ども家庭支援センター、市の子育て支援係、市立病院小児科・精神科など関係各所とも連携して対応中。 | |
| 3 | (3)親の会「つながるお茶会」(不登校、発達障害をテーマに) 毎月対面のお茶会を実施。LINEグループでのコミュニティ作り。 悩み事のピアサポートと同時に、その後の相談や各種活動への参加きっかけとする。 ※発達の会は、ペアレントメンター(市の福祉課から手配)によるグループ相談会 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | お茶会、LINEグループは滞りなく継続中、なくてはならない存在になっている。進学や卒業、就労など、子どものタイミングに応じてペアレントメンターさんへの依頼も継続中。 | |
| 4 | (4)不登校に関する情報掲示板(オンライン)を構築(利用できる施設や相談窓口、学校対応、療育、医療機関、進学、就職、サイトや本など) お茶会やオンライン交流で話題に登る情報を蓄積していく。みんなで書き込み育てていく仕組み。 個人情報にもつながるので、公開ではなく、必要な人にのみ公開するクローズドな場所にする。 | |
| 活動結果 | 遅延あり | |
| 概要 | 情報のまとめサイトが出来上がっていない。kintone社と打ち合わせたが、思いの外費用がかかるため、スプレッドシートなどからスタートするしかない状況。親のヒアリングを実施中。 | |
| 5 | (5)保護者の有償ボランティアスタッフ制度(調理、事務作業、子ども見守り、得意なことの講師など) 不登校のために、子どもが離れられず仕事に行けない、休んでばかりで行きにくくなり辞めてしまったなど、経済的困窮状態の保護者が 子供と一緒にまたは親だけでも、秘密基地のボランティアスタッフとして、謝礼として収入を得られる仕組み。 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 4家族が参加してくれている。親との同行で初めて来れた子どもも複数いるため、当初の思惑より大きな効果を感じている。有償の資金の確保が課題。拠点内で使える「秘密基地コイン」を発行など仕組みを再検討中。 | |
| 6 | (6)手作り作品制作用のアトリエ提供と販売支援 秘密基地内のアトリエ(レジン、プラバン、編み物、手芸など備品が揃っている作業スペース)を使用でき 利用者の作品と一緒に店頭販売、およびイベントへの出店販売。利用料や委託費は無料。 | |
| 活動結果 | ほぼ計画通り | |
| 概要 | 編み物クラブもきっかけに作品作りは進んでいるが、販売の大きな成果には至っていない。イベントを主催するか、他団体主催イベントに参加するか、、要検討。 | |
| 7 | (7)企業などへの就労支援 不登校で出社にムラができてしまっても、就労時間の融通が効く仕事内容がある地元企業や、遠隔でもできる在宅ワークなどを、 企業と打ち合わせてリストアップ。随時相談受付と、「静岡方式」を意識した複数スタッフによる伴走支援。 | |
| 活動結果 | 遅延あり | |
| 概要 | 相談した近隣企業は4社。いい返事ではあるが実現には至っていない。 こちらで準備するよりも、ご本人の意向に沿って一緒に職探しをする方が(まさに静岡方式)成果が出て、その後のやりがいにもつながるような気もしている。とはいえ、近隣企業の理解のためにも協力先は広げたい。 | |
想定外のアウトカム、活動、波及効果など
・隣の滝川市・江部乙のお母さんたちの不登校居場所づくりから声をかけてもらい、参加が継続していること
・不登校や困窮の相談先を探した結果、親の会へのゲストにもなっていただき、直接のつながりを増やせたこと
・認知症関連の活動との連携を模索したら、娘さんが不登校母を経験したおばあちゃんにも応援してもらえたこと。
・不登校家族の有償ボランティアを始めたら、何年も会えなかった当事者のお子さん達がきてくれるようになったこと。
・お母さんの生き生きした活動や、みんなから得意なことで感謝される姿を見てか?、お子さんの気持ちや行動が上向いてきたこと。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
| 課題を取り巻く変化 | ここの活動に参加できる家族は、その時点ですでに「情報を探せる・入手できる」「参加する勇気がある」「人に話せる」という高いハードルをクリアできている。そうではないご家庭の方が多いと考え、もっと訴求していくことや、本当はアウトリーチも必要である。さらに、砂川は4月から市内の小中学校が一つになり、9学年800人の道内一大きな義務教育学校が開校する。不登校に限らず、慣れない環境や大人の少なさから、混乱する子供も増えると予想される。初めて教育支援センターもできるが、学校内にあり、部屋も狭いことから、まだまだ学校に行けない子は増え続けるのではないか。学校外の居場所の必要性が高くなるのではないか。 |
|---|
外部との連携実績
| 1 | 活動 | 親の会にペアレントメンター参加(市の福祉課経由) |
|---|---|---|
| 実施内容 | お茶会でのグループ相談 | |
| 結果・成果・影響等 | 発達に関すること、就労に関することなど具体的なアドバイスをいただけている | |
| 2 | 活動 | 親の会に子ども家庭支援センター相談員さん参加(児相より紹介) |
| 実施内容 | お茶会でのグループ相談 | |
| 結果・成果・影響等 | 24時間の電話相談ご担当の方のため、直接の相談先が増えた。 要支援家庭の情報館ができるようになった。 | |
| 3 | 活動 | 市立病院からのフリースクール紹介 |
| 実施内容 | 小児科や精神科からの紹介で参加者が増えた | |
| 結果・成果・影響等 | 連携して支援できることで、私たちも安心感の中活動できる。 自分たちだけでは出会えない困難事案に関わることができるようになった |
広報実績
| メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
|---|---|---|
| 内容 | 地元FM番組に望月がゲスト参加 | |
| 広報制作物等 | あり | |
| 内容 | 報告会イベントチラシ | |
| 報告書等 | なし | |
| イベント開催等 | あり | |
| 内容 | 2/2/23 活動報告会&映画上映会/お話し会 | |
ガバナンス・コンプライアンス実績
規程類の整備状況
| 事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか | 完了 | |
|---|---|---|
| 整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか | 全て添付・公開をした | |
| 内容 | ||
| 変更があった規程類に関して報告しましたか | 変更があり報告済み | |
| 助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますか | はい | |
| 内容 | https://www.npo-minnano.com/aboutus | |
ガバナンス・コンプライアンス体制
| 社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますか | はい | |
|---|---|---|
| 内部通報制度は整備されていますか | はい | |
| 内容 | 規定を検討する際に、スタッフ全員で検討していたので、事務局長が窓口であることは全員把握しています。 | |
| 利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか | ||
| コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたか | はい | |
| ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたか | いいえ | |
| 報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む) | 外部監査 | |
| 内容 | 分配団体のPOである(他団体担当)漂流教室の相馬さんに監査にお越しいただきます | |
| 本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますか | いいえ | |
シンボルマークの活用状況
自団体のウェブサイトで表示 広報制作物に表示 その他:購入消耗品にシール添付 |

