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事業完了報告

2026/07/17更新

事業概要

事業期間開始日 2025/05/01終了日 2026/02/28
対象地域旭川市およびその近郊
事業対象者

直接介入する対象者:不登校の子どもをもつ保護者
最終受益者:不登校の子ども

事業対象者人数

本事業の対象者は、市内に在住する不登校の子どもおよびその保護者とする。現在、市内における不登校の子どもの数は700名以上と推定されており、各家庭において保護者が2名いると考えた場合、本事業の対象者は2,100名以上にのぼる。
 一つの特別イベントにつき10~40名、ナースハーモニーや連携団体との対応合計人数は、述べ200名以上と推定。

事業概要

市内には700名以上の不登校の子どもがいる。その保護者は少なくとも1,400名以上にのぼり、子どもの不登校により心理的・経済的な負担を抱え、社会とのつながりを失いがちになるケースも多い。孤立を防ぎ、保護者が安心して前向きな一歩を踏み出せる環境づくりが求められている。本事業では、不登校の子どもの保護者を主な対象とし、心理的サポートを中心に支援を行う。専門家によるカウンセリングや保護者同士が気軽に交流できる場を設け、悩みを共有しながら心の負担を軽減する。また、不登校の子どもをもつ当事者が相談に応じる窓口として、不登校支援者の会からふるとの連携も強化し、保護者支援の安定した基盤をつくる。さらに経済的な不安を抱える保護者の就労へのニーズを把握し、必要に応じてキャリアコンサルタントにつなぐ支援も行う。さらに、保護者が安心して過ごせる場として、食事を一緒に囲んだり、クッキングや創作活動を行ったりする機会を提供する。ただ話をするだけではなく、共に手を動かし、同じ時間を過ごすことで、自然と心がほぐれ、新たなつながりが生まれることを目指す。子どもに対しては、フリースクール「ひなたぼっこ」を運営し、学習支援や創造的な活動を通じて自信を取り戻す機会を提供する。この事業を通じて、不登校の子どもだけでなく、その保護者が安心して自分の未来を考えられる環境を整えることを目指す。

事業の総括およびその価値

本助成事業により、訪問看護事業およびフリースクール事業を継続する体制を整備し、お菓子教室やキャリア教育といった体験型イベントの定着化を図ることができた。さらに、フードバンク、相談支援機関、旭川市、不登校支援団体等との連携が広がり、地域全体で子どもを支える基盤の強化につながった。本取り組みの最大の価値は、心理的・経済的・居場所支援を一体的に実施するモデルを構築した点にある。フリースクールと訪問看護を組み合わせることで、子どもの状態に応じた切れ目のない支援を可能とし、家庭への継続的な伴走支援を実現した。また、子どもと一緒に出勤できる環境づくりを進めることで、保護者の就労継続を支え、経済的不安の軽減にも寄与している。
本事業は、単なる居場所提供にとどまらず、子どもと家庭を包括的に支える地域共創型モデルとしての意義を有しており、今後の不登校支援の持続可能な在り方を示す実践であると総括する。

課題設定、事業設計に関する振返り

本事業では、不登校や引きこもりの子どもを抱える家庭において、子どもの居場所の不足に加え、保護者の孤立や就労機会の制限が家庭全体の困難につながっているという課題を踏まえ、フリースクールによる子どもの居場所づくりと保護者支援を組み合わせた事業設計を行った。実施を通じて、子どもが安心して過ごせる居場所の確保とともに、保護者同士の交流や相談機会が生まれ、家庭の心理的負担の軽減につながる様子が確認された。また、理学療法士、保育士、看護師などの資格を持つ保護者の雇用を実現し、子どもと一緒に出勤しながら、子どもはフリースクールで過ごし、保護者が働くことができる柔軟な就労環境を整えることができた。これにより、子ども支援と保護者の就労支援を一体的に進める家族包括型支援の有効性が示された。今後は地域関係機関との連携を深め、本モデルの継続と発展を図っていきたい。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1【1】保護者の心理的サポート 〈活動①~④〉 ・保護者が支援者や他の保護者との対話の中で、自身の感情を言語化し始めている ・支援の場に継続的に参加する保護者が増えている ・保護者が「話してよかった」「安心した」といった感想を述べている ・保護者同士のつながりが生まれ、個別の相談以外にも交流が見られる
指標・保護者からのフィードバック(アンケート、ヒアリング)における「安心感」「孤立感の軽減」「気持ちに向き合えた」などの記述・評価 ・保護者同士の交流の有無 ・支援者による観察記録(話す量、表情、態度の変化など)
目標値・目標状態- 保護者が安心して感情を共有できている。 -保護者の孤立感が軽減されている。 - 精神的な支えを得た保護者が、自身の気持ちに向き合っている。
アウトカム:結果事業の実施を通じて、保護者が安心して思いや悩みを共有できる環境が生まれ、「話を聞いてもらえて気持ちが軽くなった」といった声が寄せられた。また、同じ状況にある保護者同士の交流により「自分だけではない」と感じられる機会が生まれ、孤立感の軽減につながっている様子が見られた。継続的な関わりの中で自身の思いを言葉にする場面も増え、精神的な支えを得ながら自分の気持ちと向き合う姿が確認された。
アウトカム:考察本事業の実施を通じて、保護者の心理的負担や孤立感の軽減に一定の効果が見られる一方で、支援を必要としながらも参加に至っていない家庭が地域に多く存在することが課題として認識された。不登校や家庭内の悩みは外部に相談しにくい性質があり、支援情報が十分に届いていない可能性もある。また、保護者自身が精神的な余裕を失っている場合、交流の場への参加や相談行動につながりにくい状況も見られる。さらに、子どもの状況に応じた柔軟な支援体制の維持には人的資源の確保が重要であり、継続的な人材確保や地域との連携体制の強化が今後の課題である。
2【2】居場所づくり・体験活動の提供 〈活動②、④〉 ・保護者がイベント等に参加し、笑顔やリラックスした様子が見られる ・保護者が「地域に支えられている」と感じる発言をする ・家族での活動(遊び、食事、会話など)が増えたという報告がある ・保護者が子どもとの関係について前向きな変化を語る
指標・地域との接点数 ・保護者からのフィードバックにおける「支援を感じた」「安心した」などの記述 ・家族での時間に関するアンケート結果(頻度、質、満足度) ・支援者やスタッフによる観察記録(表情、会話内容、態度の変化など)
目標値・目標状態- 保護者が心身共にリフレッシュできる環境が整っている。 -保護者が、地域の支援を実感できている。 - 保護者が、子どもと共に過ごす時間が増え、家庭内の関係が良好になる。
アウトカム:結果居場所づくりや体験活動の提供を通じて、子どもと保護者が地域と関わる機会が生まれ、地域の人々や支援機関との接点が広がった。保護者からは「安心して子どもを過ごさせることができた」といった声が寄せられた。また、子どもが安心して過ごせる居場所が確保されたことで、保護者自身が気持ちを整える時間を持つことができ、心身のリフレッシュにつながっている様子も確認された。さらに、家庭内でも子どもとの会話や一緒に過ごす時間が増えたという声が聞かれた。
アウトカム:考察本事業により、子どもが安心して過ごせる居場所と体験活動の機会を提供することで、家庭が地域とつながるきっかけが生まれたと考えられる。保護者が地域の支援を実感することで心理的な安心感が高まり、子どもとの関係にも前向きな変化が見られた。また、子どもが安心して過ごせる環境が整うことで、保護者自身が気持ちを整える時間を確保でき、結果として家庭内の関係改善にもつながったと考えられる。今後は地域との連携をさらに深め、継続的な支援体制を整えていくことが重要である。
3【3】就労支援の提供 〈活動③~⑤〉 ・保護者が「働けるかもしれない」「やってみたい仕事がある」といった前向きな発言をする ・保護者が履歴書作成や面接準備など、具体的な行動を始める ・支援者との面談で、就労に向けたステップ(働き方、必要な支援など)を言語化できている
指標・保護者のアンケートにおける「自信」「不安の軽減」「次のステップの明確さ」などの項目 ・履歴書作成、職業相談、職業訓練などの具体的な行動の有無 ・支援者による面談記録(目標設定、行動計画の有無) ・実際の就労につながったケース数
目標値・目標状態-就労への不安を抱えていた保護者が、具体的な支援を受け、就労に対する自信を高める -就労に向けた明確な次のステップを描けるようになる -保護者が就労に向けた不安を解消し、具体的な支援を受けられる状態になる -実際の就労につながったケース数:2件
アウトカム:結果保護者へのアンケートや面談を通じて、就労に対する不安や希望を把握し、職業相談、就労に向けた情報提供などの支援を行った。支援の過程では、支援者との面談を通じて保護者が自身の状況を整理しながら次のステップを考える機会となった。また、事業を通じて理学療法士、保育士、看護師などの資格を持つ保護者の雇用が実現し、子どもと共に通所しながら働く形での就労につながったケースが2件確認された。これらの取り組みにより、保護者が具体的な支援を受けながら就労に向けた一歩を踏み出す機会が生まれた。
アウトカム:考察本事業では、保護者が抱える就労への不安に寄り添いながら、相談や情報提供を通じて具体的な行動につなげる支援を行った。その結果、保護者が自身の状況を整理し、就労に向けた次のステップを考えるきっかけが生まれたと考えられる。また、子どもが安心して過ごせる居場所と保護者の就労支援を組み合わせることで、家庭状況に配慮した柔軟な働き方が可能となり、実際の就労にもつながった。今後は、地域の企業や支援機関との連携をさらに深めながら、保護者が安心して就労に向かえる支援体制を継続していくことが重要である。

アウトプット

1活動①: ・事業の周知資料(チラシ・SNS投稿・関係機関向け説明資料)作成・配布 ・保護者向けアンケート・ヒアリングの実施 ・カウンセリング・相談体制の整備(絵本セラピスト、認定心理士等)
指標・チラシ配布部数、SNS投稿数・閲覧数、関係機関への説明回数 ・アンケート回収数、ヒアリング実施件数 ・カウンセリング体制の稼働状況
目標値・目標状態-保護者が安心して相談できる体制が整い、ニーズが把握されている状態 -事業の認知度が高まり、対象者が参加しやすくなっている
アウトプット:結果・チラシ配布部数:約2000部、SNS投稿数・閲覧数:、関係機関への説明回数 ・アンケート回収数、ヒアリング実施件数 ・カウンセリング体制の稼働状況
アウトプット:考察本事業では、周知活動とニーズ把握を並行して進めることで、保護者が相談しやすい環境づくりと支援体制の基盤整備を行うことができた。アンケートやヒアリングを通じて保護者の抱える心理的課題や就労への不安を把握できたことは、今後の支援内容を検討する上で重要な基礎資料となった。また、相談体制を整備したことで、保護者が安心して支援につながる入口を確保することができたと考えられる。今後は、さらに周知を広げることで、支援を必要とする保護者が参加しやすい環境づくりを進めていく必要がある。
2活動②: ・月1回の特別イベント(全5回)開催 ・心理的サポート・情報提供の開始と継続 ・クッキング・創作活動の試験運用 ・専門家による勉強会の開催
指標・イベント開催回数、参加者数、満足度 ・クッキング・創作活動の実施回数、参加数 ・勉強会の開催数、参加者数
目標値・目標状態-イベント開催数:5回 -イベント参加者数:延べ50 人 -クッキング・創作活動の実施回数:月8回 -クッキング・創作活動の参加者数:各回1人 -勉強会開催数:3回 -勉強会参加者数:延べ15人
アウトプット:結果イベント:17回 参加者数:延べ人数 クッキング:毎月7~8回 参加者数:平均10名程度 勉強会:未実施
アウトプット:考察本事業では、年間17回のイベントや毎月7~8回実施したクッキング活動を通じて、延べ参加者による継続的な交流の機会を創出することができた。クッキング活動には平均10名程度が参加し、保護者や子どもが日常的に集まり、安心して過ごせる居場所として機能したと考えられる。また、性教育、絵本セラピー、音楽交流、写真講座、美文字レッスン、Canva講座、分子栄養学、お菓子教室など、多様な専門分野の講師を招いた特別イベントを実施することで、学びや体験の機会を提供するとともに、地域の専門人材とのつながりを広げることができた。これらの取り組みにより、保護者や子どもがリフレッシュしながら新たな興味や学びを得る機会が生まれ、地域資源を活用した居場所づくりと交流の促進につながったと考えられる。
3活動③: ・就労ニーズ調査の実施(アンケート・面談) ・キャリアコンサルタント・企業との連携構築 ・地域団体・企業とのネットワーク強化 ・保護者の就労支援の可能性の検討
指標・アンケートの回収数、面談記録数 ・連携先の数 ・保護者の就労支援体制構築
目標値・目標状態-アンケートの回収数:100件 -面談記録数:10件 -連携先の数:5件 -保護者の就労支援体制を団体内で共有されている
アウトプット:結果アンケート:119件 面談:都度実施 連携先:5件
アウトプット:考察本事業では、保護者や子ども、支援団体のニーズを把握するためアンケート調査を実施し、不登校支援者の会「からふる」にも業務委託として調査協力を依頼した。その結果、アンケートは119件回収され、多くの保護者や関係者の声を把握することができた。面談については相談状況に応じて都度実施し、個別の状況に応じたニーズ把握を行った。また、5団体との連携により地域の支援資源の状況を共有し、保護者の就労支援に関する情報を団体内で共有する体制づくりを進めることができた。これにより、保護者の状況に応じた支援の方向性を検討する基盤が形成され、今後の就労支援の具体化や地域連携の強化につながる成果が得られたと考えられる。
4活動④: 不登校支援団体「からふる」との連携(安心できる場の提供) 看護師運営の居場所との連携による心理的・健康面の支援
指標・安心できる居場所数 ・心理的・健康面の支援数
目標値・目標状態-居場所数:4か所 -心理的・健康面の支援数:20回
アウトプット:結果居場所数:5か所 心理的・健康面の支援数:都度。
アウトプット:考察本事業では、看護師が運営する居場所や、不登校支援者の会「からふる」(フリースクール、親の会、居場所などの支援団体が所属)との連携により、安心して過ごせる居場所や心理的・健康面の支援につながる拠点を5件確保することができた。特に、看護師が関わる居場所との連携により、子どもや保護者の心身の状態に配慮した支援が可能となり、安心して相談や交流ができる環境づくりにつながった。また、「からふる」との連携を通じて、地域のフリースクールや親の会など複数の支援団体とのネットワークが広がり、保護者や子どもの状況に応じて適切な居場所や支援につなぐことが可能となった。これにより、地域の多様な支援資源を活かした包括的な支援体制の基盤が形成されたと考えられる。
5活動⑤: 成果報告会の開催(体験談・地域連携の共有) 継続支援の方針決定と次年度計画の策定
指標・報告会の開催回数、参加者数 ・次年度計画の策定状況、関係者の合意形成
目標値・目標状態-報告会の開催回数:1回 -報告会の参加者数:10人 -次年度計画の策定あり
アウトプット:結果3月20日を予定
アウトプット:考察成果報告会の開催は、事業の取り組みや成果を地域の関係者と共有するとともに、今後の支援の方向性を検討する重要な機会となることが期待される。保護者や支援者、関係機関が事業の成果や課題を共有することで、地域における不登校支援や保護者支援への理解が深まり、支援ネットワークの強化につながると考えられる。また、体験談や実践の共有を通じて、同様の課題を抱える家庭への支援の広がりや、次年度に向けた継続的な取り組みの基盤形成にも寄与することが期待される。

活動

1①準備・対象者のニーズ把握 事業の周知(チラシ・SNS・関係機関への説明) 保護者向けアンケート・ヒアリング実施(心理的課題・就労意向の把握)、カウンセリング・相談体制の整備(絵本セラピスト、認定心理士等)
活動結果ほぼ計画通り
概要事業の周知を目的としてチラシ配布やSNS発信、関係機関への説明を行った。また、保護者向けアンケートやヒアリングを実施し、心理的課題や就労意向などのニーズ把握を行った。あわせて、絵本セラピストや認定心理士等と連携し、相談やカウンセリングに対応できる体制を整備した。
2②学び・交流・心理的サポートの場づくり ・全5回(6月~10月の間、各月1回ずつ)の特別イベント開催。 現役養護教諭による性教育の講座(上山優子氏)、絵本セラピスト(近江敦子氏・認定心理士)による絵本セラピー、Jazzベーシストによる音楽交流(佐々木源市氏)、現役カメラマンによる写真講座(林ひろなお氏)、美文字レッスン(岩本直美氏) ・心理的サポート・情報提供の開始と継続(不定期) ・クッキング・創作活動(リフレッシュ目的、週Ⅰ回試験運用) ・専門家による勉強会(心理・教育・キャリア)
活動結果ほぼ計画通り
概要保護者の就労ニーズを把握するためアンケートや面談を実施するとともに、各団体や企業とのネットワーク強化を図りながら、保護者の状況に応じた就労支援の可能性について検討を行った。
3③就労支援の準備と連携 ・就労ニーズ調査(アンケート・面談) ・地域キャリアコンサルタント・企業との連携 ・地域団体・企業とのネットワーク強化 ・保護者の就労支援の可能性を探る
活動結果ほぼ計画通り
概要不登校支援団体「からふる」、大人のフリースクール「つなぐ」と連携し、保護者や子どもが安心して過ごせる場の提供を行った。また、看護師が運営する居場所と連携し、心理的支援や健康面への配慮を含めた支援体制の充実を図った。
4④外部団体との連携による支援強化 ・不登校支援団体「からふる」との連携(安心できる場の提供) ・看護師運営の居場所と連携(心理的・健康面の支援)
活動結果ほぼ計画通り
概要これまでに把握した保護者のニーズや地域資源を踏まえ、保護者の状況に応じた就労支援プログラムの検討と準備を進めた。関係者との情報共有を行いながら、今後の具体的な支援内容の整理を行った。
5⑤就労支援プログラムの準備 成果共有と次年度に向けた展開 ・成果報告会(体験談・地域連携の共有) ・継続支援の方針決定と次年度計画の策定
活動結果ほぼ計画通り
概要事業の成果を共有するため報告会を開催し、体験談や地域連携の取り組みを関係者と共有した。また、継続的な支援の方向性について検討を行い、次年度に向けた支援体制の方針と計画の整理を行った。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

本事業の実施を通じて、当初想定していなかった波及効果として、地域人材の発掘と活用につながる成果が見られた。フリースクールや保護者支援の活動を進める中で、理学療法士、保育士、看護師などの資格を持つ保護者の雇用が実現し、子どもと共に通所しながら働くことができる柔軟な就労環境が生まれた。これにより、これまで家庭の事情により専門性を活かす機会が限られていた保護者が地域の支援人材として活動する機会が生まれ、地域における新たな人材発掘にもつながった。また、子どもの居場所づくりを起点として、保護者の就労支援や地域人材の活用へと発展するなど、本事業は家庭支援と地域資源の創出の両面において波及効果を生み出す取り組みとなった。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

事業終了時点においても、不登校や学校生活に困難を抱える子どもとその家庭を取り巻く状況は依然として厳しく、子どもの居場所や保護者の相談先を必要とする家庭が地域に多く存在していることが確認された。一方で、本事業の実施により、フリースクールや保護者交流の場を通じて地域の支援につながる家庭が生まれ、保護者が孤立せず相談できる環境が徐々に広がっている様子が見られた。また、保護者が地域の支援を実感しながら子どもと向き合う姿勢にも前向きな変化が見られ、家庭内の関係にも一定の改善がうかがえた。こうした変化が見られる一方で、支援情報が届いていない家庭や、継続的な支援を必要とするケースも多く、今後も地域の関係機関と連携しながら支援体制を継続していく必要がある。

外部との連携実績

1活動不登校支援者の会からふるとの連携による保護者、支援者、子どものアンケート調査
実施内容業務委託により、各所属団体へアンケート調査を依頼。
結果・成果・影響等不登校支援者の会からふると連携し、保護者、支援者、子どもを対象としたアンケート調査を実施した。本調査は業務委託により各所属団体へ依頼し、不登校支援に関わる家庭や支援者の実態、課題、支援ニーズについて把握することを目的として実施した。調査を通じて、子どもの居場所の必要性や保護者の孤立感、支援機関とのつながりの重要性など、地域における支援ニーズの傾向を把握することができた。また、本調査をきっかけに支援団体間の情報共有や連携の機会が生まれ、地域全体で不登校支援を考える基盤づくりにもつながった。調査結果は今後の支援活動や事業改善に活用するとともに、地域における支援体制の強化に役立てていく予定である。
2活動大人のフリースクール「つなぐ」との連携による、保護者相談窓口と居場所の拡充
実施内容大人のフリースクール「つなぐ」と連携し、不登校や子育てに悩みを抱える保護者が気軽に相談できる窓口の設置と、安心して過ごせる居場所の拡充を図った。具体的には、保護者からの相談対応や交流の機会を設けるとともに、同じ経験を持つ当事者同士が安心して思いを共有できる場づくりを行った。また、両団体が持つネットワークや支援資源を共有することで、必要に応じて適切な支援機関や活動につなぐ体制づくりを進めた。
結果・成果・影響等本取り組みにより、保護者が安心して悩みを相談できる機会が広がり、孤立感の軽減や心理的負担の緩和につながる様子が見られた。また、当事者同士の交流を通じて「同じ経験を持つ人と話せて安心した」といった声が聞かれ、保護者が安心して過ごせる居場所として機能していることが確認された。さらに、団体間の連携により相談対応や支援情報の共有が進み、地域における不登校支援のネットワーク強化にもつながった。これにより、保護者が地域の支援とつながりやすい環境づくりが進んだと考えられる。
3活動旭川市いじめ対策推進課(子ども総合相談センター内)との連携
実施内容旭川市いじめ対策推進課(子ども総合相談センター内)と連携し、不登校や学校生活に困難を抱える子どもとその家庭への支援について情報共有を行うとともに、必要に応じて相談ケースの連携や支援先の紹介を行った。行政機関と民間支援団体がそれぞれの役割を活かしながら協力することで、学校や家庭だけでは対応が難しいケースについても、子どもの居場所や保護者支援につなげる体制づくりを進めた。
結果・成果・影響等本連携により、行政の相談窓口と地域の居場所支援がつながり、子どもや保護者が状況に応じた支援へアクセスしやすくなる環境が整った。また、行政と民間団体の相互理解が深まり、相談内容に応じて適切な支援先を紹介できる関係性が構築された。これにより、学校や家庭だけでは解決が難しいケースについても、地域の支援資源を活用した対応が可能となり、子どもと家庭を地域全体で支える体制づくりにつながった。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

北海道新聞社、FMりべーる、グラフ旭川

広報制作物等あり
内容

訪問看護パンフレット各種

報告書等なし
イベント開催等あり
内容
②学び・交流・心理的サポートの場づくり
・全5回(6月~10月の間、各月1回ずつ)の特別イベント開催。
現役養護教諭による性教育の講座(上山優子氏)、絵本セラピスト(近江敦子氏・認定心理士)による絵本セラピー、Jazzベーシストによる音楽交流(佐々木源市氏)、現役カメラマンによる写真講座(林ひろなお氏)、美文字レッスン(岩本直美氏)、Canva講座(奈良岡加奈子氏・Hananaデザイン)、分子栄養学(中村まり子氏)、お菓子教室

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て添付・公開をした
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更があり報告済み
助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますかはい
内容
https://72iroaihirota.wixstudio.com/asahikawa-nhweb

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

規程には、通報対象事項、通報窓口、通報方法、通報者の保護(不利益取扱いの禁止)、調査および是正措置の手続き等を定めている。
通報窓口は、代表理事、社労士とし、必要に応じて理事会へ報告する体制としている。役職員に対しては、入職時のオリエンテーションにおいて制度説明を行っている。規程は事務所内に備え付けている。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

① 就業規則・雇用契約の整備
就業規則の作成
給与規程の明文化

報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)外部監査
内容

3/18北海道NPOファンドによる外部監査を予定している。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報制作物に表示

イベント実施時に表示