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事業完了報告

2026/03/21更新

事業概要

事業期間開始日 2025/05/28終了日 2026/03/31
対象地域沖縄県本島全域
事業対象者

①経済的理由で専門学校に通えない若者
学歴・スキル不足で就職が困難な人
美容業界で働きたいが、学ぶ環境がない人
② 無料美容室の対象者
生活困窮者や低所得世帯の方々
身だしなみを整える機会がないため、就職・社会復帰が困難な方
行政支援を受ける必要があるが、美容サービスを利用できない方
③ 関連する中間受益者
人材不足に悩む美容サロン
生活困窮者支援に取り組む行政・地域団体

事業対象者人数

① 美容師育成事業
美容業に興味ある若者に対して体験会を実施し、美容業界の興味、情報を得てもらう。
年間約10名の若者を受け入れ、技術指導や社会人マナーの研修を実施します。


② 無料美容室
生活困窮者や低所得世帯を対象に、年間約500名の方へ無料でカット・カラー・縮毛矯正を提供します。また、施術時に個別の生活相談を実施し、必要に応じて専属の行政機関へつなぐことで、包括的な支援を行います。事業期間中に累計50名の支援を予定しています。

事業概要

本事業では、美容師を目指す若者の育成と、生活困窮者への無料美容サービス提供を通じて、社会課題の解決を目指します。
① 美容師育成事業
経済的理由で専門学校に通えない若者や就職困難な人を対象に、給与を得ながら美容技術を学べる環境を提供します。技術指導に加え、接客スキルや社会人マナーも教育し、即戦力となる人材を育成。提携サロンと連携し、働きながら学ぶことで安定した収入を確保しつつ、卒業後の就職も支援します。本事業を通じて、美容業界の人材不足解消にも貢献します。
② 無料美容室
生活困窮者や低所得世帯を対象に、カット・カラー・縮毛矯正を無料で提供し、身だしなみを整える機会を提供します。見た目の改善は、自己肯定感の向上や就職・社会復帰の後押しにつながります。また、施術の際に個別に生活に関する不安をヒアリングし、必要に応じて専属の行政機関へとつなげることで、住居や就労支援など総合的な支援を受けられるようサポートします。行政と協力し、支援を必要とする人々に広く周知し、より多くの人にサービスを届けます。
③美容師育成事業 研修実績
美容師育成事業では、6ヶ月間の研修を通じてカット・カラー・シャンプーなどの技術スキルと接客マナーを段階的に習得。研修内容はチェックリストと実技評価で進捗を管理し、修了後は提携美容室と勤務条件を共有。受講者の100%が修了し、70%以上が基本給アップで就職。現場では研修内容を活かし、練習時間を大幅に短縮できる即戦力として活躍。これまでに延べ50名を排出し、安定したキャリア形成につなげています。
本事業を通じて、美容師を志す若者に学びの機会を提供し、生活困窮者の社会復帰を支援することで、地域全体の活性化を目指します。

事業の総括およびその価値

【目標とする事業対象者人数:300名に対し、本事業介入対象者:326人】
本事業は、経済的困難を抱える若者や困窮層へ「無料美容室」を入り口としたアウトリーチを行い、無償の美容師育成プログラムを通じて人材不足の業界へ繋ぐ循環モデルの構築を目的としました。無料美容室は目標を上回る延べ327名が利用し、潜在的な困窮層との接点創出として機能しました。育成面では、受講希望者5名(目標比50%)のうち2名の就職が確定し、現在千葉県のサロンと追加7名のマッチングを商談中です。本事業の最大の価値は、助成金を活用した施設改装やスタッフ雇用、評価シートの導入を通じ、一過性の支援ではなく次年度以降も「再現性」を持って人材輩出と自立支援を継続できる強固な事業基盤(エコシステム)を確立できた点にあります。

課題設定、事業設計に関する振返り

当初、若者の「経済的自立」と美容業界の「人材不足」という2つの課題を同時解決する事業設計を行いました。振り返ると、「無料美容室」を生活支援とアプリを通じた支援機関への橋渡しの場とした設計は、支援が届きにくい層との接点創出に非常に有効でした。一方で、育成事業の対象者は複雑な背景を抱えることが多く、初期の集客や就労意欲の維持に苦労しました。そのため、SNSコンサルの導入で広報を強化しつつ、一人ひとりに寄り添う面接指導など、個別の伴走支援を手厚くする運用へ柔軟に軌道修正を図りました。「数」を追うだけでなく、確実に自立へ繋げる「定着率」を重視した設計にシフトしたことは、結果として支援の質を高める正しい判断であったと評価しています。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1■美容師育成事業 【体験会・説明会】 経済的な理由で専門学校に通うことが難しい若者の4月からの美容師育成コースの入講と就職先が決まる状態
指標・2026年4月期の美容師育成コースの入校および就職先の決定した人数
目標値・目標状態・10人
アウトカム:結果3名受講・就職確定 追加で 4月以降7名 検討中
アウトカム:考察目標人数には未達でしたが、複雑な背景を持つ対象者に対し、単なる数の輩出ではなく「定着」を重視し、一人ひとりに寄り添う丁寧な面接・履歴書指導等を行った結果、3名の確実な就職内定に繋げることができました。また、4月以降に向けて7名が検討中であることは、広報や本事業の仕組みが着実に機能し始めている証拠です。今後は、今年度構築した育成・マッチングの基盤を活かし、検討層を確実に就労へ結びつけるための伴走支援をさらに強化していくことが重要です。
2■無料美容室の開催 生活困窮者や経済的に厳しい状況にある方々が無料美容室を利用することで前向きな気持ちになれる状態
指標・施術後のアンケートで「気持ちが明るくなった」「前向きになれた」と回答した利用者の割合 ・外出意欲や就労意欲に関するポジティブな回答数 ・来場者のうち、継続利用や支援機関への相談に進んだ人数
目標値・目標状態・施術を受けた利用者の80%以上が「気持ちが明るくなった」「前向きになれた」と回答している状態 ・80%以上の利用者が外出や人との関わりに意欲を示す ・20%以上の利用者が、行政や支援機関に相談や接点をもち、支援に繋がっている状態 ・利用者が「自分も大切にされている」と実感できるような心理的安心感のある場づくりが実現している状態
アウトカム:結果利用者全ての人が満足し、80%以上が「気持ちが明るくなり外出意欲が出た」と回答しました。また、70名に生活アプリの案内を行い、支援行政の認知へ繋げることができました。
アウトカム:考察美容施術によるケアが自己肯定感の回復に直結し、外出等への前向きな行動変容を強く後押ししたことが実証されました。生活困窮層にとって行政窓口は心理的ハードルが高いですが、無料美容室という安心できる空間を入り口とし、生活アプリを通じて支援情報の認知を広げるアプローチは、孤立を防ぐ第一歩として有効です。今後はこの認知を具体的な相談行動へ繋げる伴走が課題となりますが、社会との繋がりを再構築する「サードプレイス」としての重要な基盤と価値を生み出すことができました。

アウトプット

1■美容師育成事業 【広報・情報発信】 経済的な理由で専門学校に通うことが難しい若者に向けて、美容師育成研修事業の情報を積極的に届ける。
指標➀高等学校、専門機関等への訪問回数 ➁HPやSNSでの配信数
目標値・目標状態➀49校(進学校を除く各高等学校2回訪問) ➁配信数16回 ※コンサル依頼投稿 1投稿につき、再生回数2,000再生以上、DM5件 
アウトプット:結果①76校(達成率155%)) ②配信数10回(達成率63%)
アウトプット:考察訪問活動は県外にも拡大し達成率155%と目標を大幅に上回り、対面でのきめ細かい広報が機能しました。一方、SNS投稿の達成率は63%にとどまりましたが、コンサル導入により1投稿あたりの質が劇的に向上し、目標(2千回/回)を大きく超える累計51.6万回の再生数を記録しました。結果として配信後に10名の具体的な資料請求に繋がっており、量より質を重視したデジタル広報の有効性が実証されました。対面広報とSNSの拡散力を掛け合わせた集客モデルの確立は、次年度への大きな強みと評価できます
2■美容師育成事業 【体験会・説明会の開催】 美容師育成研修に関心を持つ若者を対象に、体験会・説明会を開催し、参加のきっかけを提供する。
指標・開催回数 ・参加者数 ・応募・申込者数 ・参加者の満足度・関心度(アンケート)
目標値・目標状態・開催回数 5回 ・参加者数 延べ50名 ・応募・申込者数延べ50名 ・育成事業申込者 10名 ・参加者の満足度・関心度(アンケート)80%以上
アウトプット:結果体験会 全5回達成率100% 35名(達成率70%) 育成申込 5名達成率50%
アウトプット:考察開催回数は目標達成(100%)したものの、参加者数(70%)や申込数(50%)は未達でした。複雑な背景を持つ対象者が多く、2名の辞退が生じるなど継続意欲の維持に課題を残しました。しかし参加者の満足度は80%以上の目標をクリアしており、丁寧な個別フォローを徹底した結果、現在千葉のサロン様と追加7名のマッチングを前向きに検討する段階まで進展しています。今後は集客導線の見直しに加え、辞退を防ぐための初期段階からの手厚い伴走支援体制を構築することが重要です。
3■無料美容室の開催 経済的に困難な状況にある方々を対象に、カット・カラー・縮毛矯正などの施術を無料で提供し、身だしなみを整える機会を提供する。
指標・年間の無料美容室の開催回数 ・施術を受けた利用者数 (カット・カラー等の内訳含む) ・利用者の満足度
目標値・目標状態・1回につき最長1ヶ月間を年3回実施予定、合計300名以上の施術を提供 ・満足度80%以上の回答を目指す
アウトプット:結果無料美容室 年3回達成率100%) 利用者 327名(達成率109%) 満足度 100%
アウトプット:考察年3回の開催を通じ、想定を上回る327名(109%)へカットやカラー等の施術を提供できました。SNSやLINEを活用した告知が、支援が届きにくい潜在的な困窮層への効果的なアウトリーチとして機能した結果です。また、満足度も目標80%に対しほぼ100%と非常に高く、単なる無償提供にとどまらず、身だしなみを整えることによる自己肯定感の向上に大きく貢献しました。この高い需要と満足度は、本事業が地域社会における重要な生活支援インフラとして定着しつつあることを強く示しています。
4■無料美容室の開催 無料美容室の利用者に対し、必要に応じて行政や支援機関への相談やつながりを支援する。
指標・行政・支援機関への橋渡し件数
目標値・目標状態・30名を行政・支援機関へ橋渡しし、うち80%が支援継続中 ・施術をきっかけに、30%が就労・社会参加への一歩を踏み出す状態
アウトプット:結果目標 70名 233%達成
アウトプット:考察無料美容室を入り口とし、目標30名を超える70名に生活支援アプリの案内を実施できた点は、支援情報が届きにくい潜在的な困窮層へのアウトリーチとして高く評価できます。一方で、実際の行政窓口等への具体的な橋渡し(接続)件数、およびその後の継続支援率や就労への移行率については数値として追跡できておらず、効果測定に課題を残しました。今後は、案内後の行動変容を可視化する仕組みを整え、アプリを通じた情報提供から確実な支援接続・自立へと導く伴走体制の強化が必要です。

活動

1■美容師育成事業 【広報・情報発信】 ①新たな研修パンフレットを制作・印刷し、沖縄県内の高校や就労支援機関等へ配布を行う ② ホームページやSNSを活用した情報発信に加え、美容師を志す若者に向けて、県内の全高校や就労センターへの個別訪問・営業活動を行う *SNS コンサルを入れての投稿(4ヶ月間)、その他、自社で投稿を行う。 *本島の高校(進学校を除く)の進路指導部へ2回以上訪問
活動結果計画通り
概要美容師を志す若者を対象とした育成プログラムの周知と参加者獲得を目的とし、広報・情報発信活動を展開しています。具体的には、新たな研修パンフレットを制作し、沖縄県内の全高校や就労支援機関等への個別訪問および配布を実施(本島内の非進学校については進路指導部へ2回以上訪問)。ホームページでの案内に加え、専門コンサルタントを導入したSNS運用(3ヶ月間)の広報活動は当初の計画通りに順調に進捗しています。
2■美容師育成事業 【体験会・説明会の開催】 ➀カット体験や職場の紹介、育成プログラムの詳細説明を行う体験会・説明会を開催する ➁2026年4月期の入校予定者に対して、就職面接や履歴書の書き方などのフォローアップ支援を行い、企業との就職マッチングをサポートを行う
活動結果ほぼ計画通り
概要美容師育成プログラムへの関心を高め、受講へと繋げるため、実際のカット体験や職場見学、プログラムの詳細を伝える体験会および説明会を開催しています。併せて、2026年4月期の入校予定者を対象に、履歴書の書き方指導や面接対策などの個別フォローアップを手厚く実施し、受講生の特性に合わせた企業との就職マッチングをサポートしています。参加者の募集から就労支援に至るこれら一連のプロセスは、順調に進捗。
3■美容師育成事業 【研修内容の向上】 過去5期のACADEMYの運営経験を活かし研修の成熟度を高めるにため、技術スキル・接客マナー・モデル研修、勤務先評価を可視化する評価基準や評価シートを作成する。
活動結果計画通り
概要過去5期にわたるACADEMYの運営経験を最大限に活かし、研修プログラムの成熟度をさらに高めるための取り組みを行っています。具体的には、受講生の技術スキルや接客マナー、モデル研修の成果、さらには勤務先での評価を明確に可視化するための「評価基準」および「評価シート」の作成。これにより、客観的で質の高い指導体制の構築と就職先への透明性確保を図っており、当初の計画通りに順調に進捗しています。
4■無料美容室の開催 美容室の改修工事を実施し、無償サービスの提供環境を整える
活動結果計画通り
概要生活困窮者等への無償サービス(カット・カラー等)を適切かつ安全に提供するため、受け入れ拠点となる美容室の改修工事を実施しました。本工事により、利用者が心理的にもリラックスでき、「大切にされている」と実感できる清潔で安心な施術環境を整備しました。本環境整備は計画通りに完了しており、その後の無料美容室の円滑な開催と、利用者の高い満足度に直結する強固な事業基盤となっています。
5■無料美容室の開催 生活困窮者や低所得世帯を対象に、カット・カラー・縮毛矯正を無償で提供し、清潔感や身だしなみを整える機会を提供する
活動結果計画通り
概要生活困窮者や低所得世帯、働きながらも生活に苦しむ子育て世代などを対象に、カットやカラーの施術を無償で提供する「無料美容室」を開催しています。本取り組みは、清潔感や身だしなみを整える機会の提供にとどまらず、利用者の自己肯定感の回復や、外出・就労といった社会参加への意欲向上を目的。事前の計画を上回る集客で順調に進捗しており、多くの方へ心理的な安心感とリラックスできる場を提供することができました。
6■無料美容室の開催 無料美容室の利用者に対して、施術や待ち時間を活用し、必要な支援先や助成金などの情報を得られるよう、情報を整理・掲載したアプリを制作する
活動結果遅延あり
概要無料美容室の利用者が、施術中や待ち時間を有効に活用して必要な支援情報へアクセスできるよう、生活支援アプリ(ロードマップ)を制作しました。本アプリには、教育支援資金や貸付、食事支援など、行政機関や助成金に関する情報を分かりやすく整理して掲載しています。リラックスできる美容室という空間で自然に情報提供を行うことで心理的ハードルを下げ、潜在的な困窮層を適切な公的支援へと繋ぐ橋渡し機能として、計画通りに構築・運用しています。 【遅延理由】 作成後、行政間の確認調整に時間がかかり、遅延が生じた。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

本事業の実施を通じ、当初想定していなかった3つの大きな波及効果がありました。
1点目は、事業エリアの県外への広がりです。沖縄県内を想定した活動でしたが、広報が波及し県外の高校15校への訪問が実現。さらに現在、千葉県のサロン様と追加7名のマッチング商談が進行しており、本モデルが全国の「美容業界の人材不足」と「若者の就労支援」を解決する仕組みとして横展開できる可能性が示されました。
2点目は、経済界への波及です。事業の独自性と成果が高く評価され、2月16日に「沖縄経済同友会」にて講演を行いました。県内経済界のトップ層へ直接発信できたことは、今後の持続的な企業連携に向けた想定以上の成果です。
3点目は、既存の支援から漏れる「見えない貧困層」の発見です。無料美容室利用者の多くが「働いているが生活が苦しい」子育て世代でした。美容室という日常的な空間が、行政窓口を敬遠しがちな層に対する極めて有効なアウトリーチ拠点になるという新たな価値を創出しました。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

本事業の推進を通じ、支援対象者および美容業界を取り巻く課題に以下のような変化・気づきがありました。
第一に、生活困窮者の支援ニーズとアプローチ手法の変化です。完全な失業者ではなく「ワーキングプア状態の女性・子育て世代」が孤立しやすい現状が浮き彫りになりました。彼女たちは行政窓口への相談に心理的ハードルを感じていますが、「無料美容室」というリラックスできる場(サードプレイス)を提供し、生活アプリを通じて自然に情報を届ける手法が、孤立を防ぐ新しいアウトリーチとして非常に有効であることが実証されました。
第二に、美容業界における採用意識の変化です。慢性的な人材不足を背景に、単に即戦力を求めるのではなく、複雑な背景を持つ若者であっても、事前の丁寧な研修(評価シート等によるスキルの可視化)と伴走支援の仕組みがあれば、積極的に採用し育てていこうとするサロンが現れ始めており、多様な人材を受け入れるエコシステムへの理解が業界内で深まりつつあります。

外部との連携実績

1活動沖縄県教育庁、県内外の高等学校、専門学校、および那覇市などの行政機関と連携し、美容師育成事業の周知と支援を必要とする対象者の発掘を行う広報・アウトリーチ活動。
実施内容沖縄県教育庁の協力のもと、県内の全公立高校へ育成事業の案内データを一斉配信(8/20実施)しました。また、那覇市を通じて中高生へ無料体験会の案内を配布。さらに、直接のアプローチとして県内外計76校(県内61校・県外15校)の高校(進路指導部等)や琉美学園などの専門機関を訪問し、資料設置や教員・生徒向けの説明会を実施しました。
結果・成果・影響等教育委員会や行政の公的な情報網を活用したことで、自社単独ではリーチが難しい困窮世帯の若者に対し、県内全域をカバーする広範かつ信頼性の高い情報発信が実現しました。結果として、広報の波及効果が県外(15校訪問)にも拡大し、学校教員や行政窓口を起点とした、若者を確実な就労支援へ繋げるための強固な「入り口」を構築
2活動社会福祉協議会、労福協(労働者福祉協議会)、および「子どもの居場所」運営団体などの福祉・支援機関と連携し、無料美容室利用者を適切な公的支援へ接続する橋渡し体制の構築活動。
実施内容利用者に案内する生活支援アプリ(ロードマップ)の構築にあたり、社会福祉協議会や労福協へ相談を行い、「教育支援資金・貸付・食事支援」などの実態に基づいた支援窓口の選定と連携体制を協議しました。また、生活支援団体(くくる)や無料学習塾(エンカレッジ)、「子どもの居場所」運営会社と連携し、支援を必要とする若者や中退者への具体的なアプローチ方法をすり合わせました。
結果・成果・影響等福祉機関の専門的な知見を取り入れたことで、制作したアプリの実用性と支援情報の正確性が大きく向上しました。この連携により、無料美容室に訪れた利用者70名に対し、単なる美容施術の提供にとどまらず、実生活の課題解決に直結する公的な支援情報(行政窓口等)を案内する「確実な橋渡し(アウトリーチ拠点)」としての機能を持たせることができました。
3活動県内外の美容サロンや民間企業、および沖縄経済同友会などの経済団体と連携し、育成した人材の就職マッチングと事業の持続可能性を高めるためのネットワーク構築活動。
実施内容広報の強化に向けて専門企業へSNSコンサルティングを依頼。また、育成事業受講者の特性に合わせた就職先として県内外のサロンと商談を実施しました(現在、千葉県のサロン様と追加7名の受け入れを協議中)。さらに、本助成金事業を通じた社会的インパクトの創出について、2月16日に「沖縄経済同友会」にて講演を実施し、県内経済界へ直接的なアプローチを行いました。
結果・成果・影響等企業連携により、受講生2名の地元サロンへの就職(定着重視のマッチング)が実現したほか、県外(千葉県)への就労ルートという新たな可能性が開拓されました。また、沖縄経済同友会での登壇を通じ、県内経済界のトップ層へ事業の社会的意義を直接アピールできたことで、複雑な背景を持つ若者の採用に対する業界の理解促進と、次年度以降の持続的な支援・協力基盤の獲得という多大な波及効果を生み出しました。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

2月16日「沖縄経済同友会」にて講演を実施しました。さらに、これらの活動実績が評価され、琉球銀行が提供する番組「琉球グッドニュース」からの4月以降の取材を受け、放映が決定

広報制作物等あり
内容

本事業の認知拡大と、関係機関への的確な情報提供を目的として、「会社概要パンフレット」「ACADEMYパンフレット」「ACADEMY フライヤー」の3点を新たに制作しました。法人の社会的意義から、育成プログラムの詳細なカリキュラムまでを視覚的に分かりやすく整理しており、県内外の高校訪問や体験会の告知、協賛企業への説明など、多角的なアウトリーチ活動における中核的な広報ツールとして活用しています。

報告書等なし
イベント開催等なし

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て添付・公開をした
内容

■公開済みの規程類・リンク先
当法人における整備が完了した定款および各種規程類については、以下のWebサイト内(情報公開ページ)にて広く一般公開しております。
URL: https://www.karioya.jp/kyuminyokin/

変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった
助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますかいいえ
内容
本助成事業の対象経費にはスタッフ等の人件費が含まれておりますが、現時点では以下の理由により一般公開を見送っております。
個人情報(プライバシー)保護の観点
本助成事業専従スタッフ等の対象人数が限られているため、人件費水準や給与額を公開することで、個人の特定および個人の所得情報が容易に推測される恐れがあります。そのため、従業員のプライバシー保護を最優先とし、現時点での公開を控えております。

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

通報窓口の設置: 組織内の風通しを確保するため、理事を含む役職員が直接報告できる体制を整えています。現在は組織規模に合わせ、代表理事および理事を相談・通報の窓口として設定。
周知の方法: 役職員への周知を徹底するため、全スタッフが参加するミーティングや研修の場において、本制度の趣旨と窓口の利用方法について説明を実施。
社内共有のデジタルプラットフォームや規定集に窓口情報を明記し、いつでも確認・利用できる環境。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
内容

内部規程の抜本的見直しと整備:
事業規模の拡大に合わせ、既存の定款に加え、就業規則、給与規程、コンプライアンス規程等の内部規程を網羅的に整備しました。整備にあたっては、社会保険労務士等の専門家と協議を重ね、最新の法令に準拠した運用体制を構築しました。これにより、役職員の権利保護と業務執行の適正化を両立

報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)内部監査
内容

当法人の役員により、本事業にかかる全ての支出および会計処理の適正性について内部監査を実施。
具体的には、予算計画に基づいた適切な資金執行が行われているか、および領収書等の証憑書類が規程に従い正しく管理・保管されているかを精査・確認しています。監査の結果は、理事会に報告され、組織全体でガバナンスの維持・向上を図る。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

【組織強化】
本事業を通じ、専門家の指導下で各種内部規程を整備したことで、ガバナンス体制が劇的に向上。
SNSコンサルの導入や経済同友会での登壇など、外部の専門性や評価を積極的に取り入れた結果、法人の社会的信用が確立され、県内外のサロンとの連携やメディア露出(琉球銀行番組等)に繋がるなど、
持続可能な運営基盤が強化されました。


【課題と対応】
無料美容室が潜在的困窮層のアウトリーチ拠点として機能し、70名へアプリ案内を行いましたが、行政支援への確実な接続(ブリッジングの質)の可視化に課題を残しました。
今後は案内後のフォローアップ体制を強化し、支援継続率や就労移行率を追跡できる仕組みを整え、より精度の高い伴走支援を目指します。

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報制作物に表示