事業計画
優先的に解決すべき社会の諸課題
領域 / 分野
子ども及び若者の支援に係る活動
経済的困窮など、家庭内に課題を抱える子どもの支援
日 常生活や成長に困難を抱える子どもと若者の育成支援
日常生活又は社会生活を営む上での困難を有する者の支援に係る活動
働くことが困難な人への支援
孤独・孤立や社会的差別の解消に向けた支援
地域社会における活力の低下その他の社会的に困難な状況に直面している地域の支援に関する活動
安心・安全に暮らせるコミュニティづくりへの支援
SDGsとの関連
| ゴール | ターゲット | 関連性の説明 |
|---|---|---|
| 10. 人や国の不平等をなくそう | 10.2 2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。 | 本申請事業は、性的指向・性自認にかかわらず、あらゆる場面での人権が保障される社会をめざし、困難を抱える当事者を支えるための活動である。 |
| 3. すべての人に健康と福祉を | 3.4 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。 | 本申請事業は、社会的な差別偏見によって精神的にも身体的にも苦しめられているLGBTQへの相談支援を強化することによって、メンタルヘルスの向上や自殺率の減少につとめる取り組みである。 |
| 8. 働きがいも経済成長も | 8.5 2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。 | 本申請事業は、就業について悩むLGBTQの支援を通じて、性的指向や性自認による職場差別を解消し、多様性が尊重される労働環境を構築することにつながる取り組みである。 |
団体の 社会的役割
団体の目的
当法人は、性的指向及び性自認・性別表現等に関する困難を抱える者に対する相談支援及び社会福祉とその体制整備を図ることによって、多様性の尊重を促し、あらゆる差別のない社会の実現に資することを目的として設立された。
当法人は、LGBTQに関する全国的な相談事業を運営しながら、相談支援に関わる全国のLGBTQ支援団体のネットワーク化を図り、地域の体制強化を進めている。
団体の概要・活動・業務
当法人は、2012年より実施されている厚労省補助事業の電話相談「よりそいホットライン」のセクシュアルマイノリティ専門ラインの運営と、2023年より始まった厚労省自殺対策補助金事業のSNS相談「つながるにじいろonライン事業(つなにじ)」の2つの事業を実施している。北海道から沖縄まで全国で100名以上の相談員を有し、年間2万件以上の全国のLGBTQ当事者等からの悩みに対応している。
| 団体の目的 | 当法人は、性的指向及び性自認・性別表現等に関する困難 を抱える者に対する相談支援及び社会福祉とその体制整備を図ることによって、多様性の尊重を促し、あらゆる差別のない社会の実現に資することを目的として設立された。 |
|---|---|
| 団体の概要・活動・業務 | 当法人は、2012年より実施されている厚労省補助事業の電話相談「よりそいホットライン」のセクシュアルマイノリティ専門ラインの運営と、2023年より始まった厚労省自殺対策補助金事業のSNS相談「つながるにじいろonライン事業(つなにじ)」の2つの事業を実施している。北海道から沖縄まで全国で100名以上の相談員を有し、年間2万件以上の全国のLGBTQ当事者等からの悩みに対応している。 |
概要
事業概要
SOGI理解増進法に基づく「相談体制の整備」を展望し、全国各地でLGBTQを地域で支える相談体制の強化を図るため、次の3つのプロジェクトを行う。
①全国あまねく相談体制を確立するための相談員養成プログラム
・当法人の所属相談員が少ない地域での相談体制の充実をめざし、全国で地域ごとにSOGIE専門相談員養成講座を開催し、新規相談員の確保・育成につなげる。
②SOGIE専門相談の相談員としての専門性向上のための取り組み
・SOGIE専門相談支援員として必要な知識・技術の習得状況を確認する評価指標を作成し、そのための研修プログラムを開発する。
・性暴力被害、アディクション(依存症)、精神・発達障害等の「独自の対応が必要となる課題についての対応マニュアル(仮)」を作成する。
③地域における総合的な相談支援の仕組みと地域連携体制の構築
・条件のある地域において、都道府県別の「SOGI理解増進・相談支援センター」のモデル事業を実施し、相談体制のあり方をあきらかにする提言書を作成する。
・「SOGI理解増進・相談支援全国交流大会」を開催し、LGBTQ支援団体や関係機関との連携・交流を深め、全国的な相談支援体制の整備につなげる。
資金提供契約締結日
2025年08月24日
事業期間
開始日
2025年08月24日
終了日
2028年02月28日
対象地域
全国
| 事業概要 | SOGI理解増進法に基づく「相談体制の整備」を展望し、全国各地でLGBTQを地域で支える相談体制の強化を図るため、次の3つのプロジェクトを行う。 ①全国あまねく相談体制を確立するための相談員養成プログラム ②SOGIE専門相談の相談員としての専門性向上のための取り組み ③地域における総合的な相談支援の仕組みと地域連携体制の構築 | |
|---|---|---|
| 資金提供契約締結日 | 2025年08月24日 | |
| 事業期間 | 開始日 2025年08月24日 | 終了日 2028年02月28日 |
| 対象地域 | 全国 | |
直接的対象グループ
・現任のSOGIE専門相談員
・SOGIE専門相談に関心をもつ希望者
・本法人の相談事業の利用者
人数
・110人
・240人
・5000人
最終受益者
・悩みや困難を抱えるLGBTQ当事者・家族、支援関係者
人数
1,200万人
※LGBTQ当事者(人口の5%)に1名の家族・関係者がいると試算した数値
| 直接的対象グループ | ・現任のSOGIE専門相談員 | |
|---|---|---|
| 人数 | ・110人 | |
| 最終受益者 | ・悩みや困難を抱えるLGBTQ当事者・家族、支援関係者 | |
| 人数 | 1,200万人 | |
本事業における、不動産(土地・建物)購入の有無
なし
| 本事業における、不動産(土地・建物)購入の有無 | なし |
|---|
事業の背景・課題
社会課題
2023年制定の「SOGI理解増進法」では、第10条で、国・地方公共団体、事業主、学校設置者に対し、知識普及や相談体制の整備に努めるよう定めている。具体的な相談体制の整備について国から方針が示されるまでには、相当の期間が必要となることが見込まれているが、制度設計や財政的裏付けとともに、相談体制を担う人的資源や組織的体制の確保・充実が不可欠であり、一朝一夕で実現できることではない。
当事者によるピアサポート活動の中からうまれてきた性的指向・性自認・性別表現に関する専門相談(SOGIE専門相談)は、2010年代に公的電話相談が開始されたことで、専門性を持った有給の業務となった。相談内容も、アセクシュアルやノンバイナリーなど多様化がすすみ、それに対応する相談員の知識やスキルもより専門性が求められるようになっている。また、単にセクシュアリティの相談のみならず、暴力被害や被虐待のトラウマ、精神・発達障がい、貧困や就労困難など様々な複合的課題についてアセスメントし、社会資源につなぎ、連携して支援できるソーシャルワークの能力も求められている。
こうしたSOGIE専門相談員の確保育成は、各地のLGBTQ支援団体の活動によるところが大きいが、相談支援を主な活動とした団体は決して多いとは言えず、地域偏在性も高い。全国あまねくLGBTQの支援を充実させるためには、ピアサポート的な精神と福祉的マインドを有し、専門職としての知識経験のあるスタッフを全国各地で育成し、SOGI理解増進法に基づく相談体制を担えるよう、準備することが必要である。
一方で、自治体等が実施する相談事業の予算規模が大きくなるにしたがって、一般企業がSOGIE相談事業に参入する状況も生まれている。心理職の職員を配置し、基本的な相談対応が可能であれば、競争入札やプロポーザルでは、事業の安定的運営が担保される比較的大規模な会社が受託する傾向がある。しかし、単に相談対応するだけではなく、社会資源と連携するソーシャルワーク的活動を行い、居場所づくりなどのピアサポートを通じて、相談者を「仲間」として支援することができるのは、当事者性と専門性を兼ね備えたLGBTQ支援団体固有の価値である。LGBTQ支援団体が、地域の社会資源との連携を強化していくとともに、相談員の専門性を見える化していくことが求められている。
課題に対する行政等による既存の取組み状況
地方自治体が実施するSOGIE専門相談は増加しているが、予算規模は数十万円から1千万円を超える規模まで様々であり、月1回から毎週実施など頻度も様々である。ほとんどの場合が1回限りの匿名相談であり、継続的な支援が必要な場合は、関係機関を相談者へリファーするにとどまり、面談・同行等の直接支援はできないことが多い。LGBTQ支援団体に委託する場合も多いが、一般企業である場合もある。
課題に対する申請団体の既存の取組状況
厚労省からの補助金により当法人が受託・運営実施している電話相談「よりそいホットライン・セクシュアルマイノリティ専門ライン」と、SNS相談「つながるにじいろonライン事業(つなにじ)」の2つの事業によって、年間2万件以上の相談に対応しているとともに、事業を通じて相談員の育成につとめ、現在、100名以上の相談員を有している。また、関係機関へのつなぎや継続相談も実施している。
休眠預金等交付金に係わる資金の活用により本事業を実施する意義
相談事業の実施を通じて、相談員の育成や地域連携体制の構築をすすめているが、あくまでも相談対応が主目的であるため、新規相談員の確保等の人材育成に大きな力を割くことは難しい現状がある。特に、相談体制の弱い地域での引き上げには、腰を据えた取り組みが必要となってくる。本助成金により、人材育成と地域連携体制づくりを主目的とした事業を実施することができれば、全国的な相談支援体制づくりに大きな力となる。
| 社会課題 | 2023年制定の「SOGI理解増進法」では、第10条で、国・地方公共団体、事業主、学校設置者に対し、知識普及や相談体制の整備に努めるよう定めている。具体的な相談体制の整備について国から方針が示されるまでには、相当の期間が必要となることが見込まれているが、制度設計や財政的裏付けとともに、相談体制を担う人的資源や組織的体制の確保・充実が不可欠であり、一朝一夕で実現できることではない。 |
|---|---|
| 課題に対する行政等による既存の取組み状況 | 地方自治体が実施するSOGIE専門相談は増加しているが、予算規模は数十万円から1千万円を超える規模まで様々であり、月1回から毎週実施など頻度も様々である。ほとんどの場合が1回限りの匿名相談であり、継続的な支援が必要な場合は、関係機関を相談者へリファーするにとどまり、面談・同行等の直接支援はできないことが多い。LGBTQ支援団体に委託する場合も多いが、一般企業である場合もある。 |
| 課題に対する申請団体の既存の取組状況 | 厚労省からの補助金により当法人が受託・運営実施している電話相談「よりそいホットライン・セクシュアルマイノリティ専門ライン」と、SNS相談「つながるにじいろonライン事業(つなにじ)」の2つの事業によって、年間2万件以上の相談に対応しているとともに、事業を通じて相談員の育成につとめ、現在、100名以上の相談員を有している。また、関係機関へのつなぎや継続相談も実施している。 |
| 休眠預金等交付金に係わる資金の活用により本事業を実施する意義 | 相談事業の実施を通じて、相談員の育成や地域連携体制の構築をすすめているが、あくまでも相談対応が主目的であるため、新規相談員の確保等の人材育成に大きな力を割くことは難しい現状がある。特に、相談体制の弱い地域での引き上げには、腰を据えた取り組みが必要となってくる。本助成金により、人材育成と地域連携体制づくりを主目的とした事業を実施することができれば、全国的な相談支援体制づくりに大きな力となる。 |
中長期アウトカム
事業終了から5年後に、すべての都道府県において、LGBTQの相談支援を専門的に実施できる拠点が配置され、各地域の関係機関・社会資源との連携体制が構築されている状態を築く。国において、SOGI理解増進法に基づく「相談体制の整備」がすすめられていくことと併せて、各地域でLGBTQの相談支援を専門的に実施する団体が、公的事業として実施される都道府県別「SOGI理解増進・相談支援センター(仮称)」の運営を担い、地域のLGBTQ当事者・家族・関係者からの相談に対して、他機関との連携を図りながら切れ目のない支援を行える体制を整備する。
短期アウトカム
| 1 | LGBTQ支援に関する専門知識を有した専門相談員が増員されるとともに、すべての都道府県に少なくとも1名以上の相談員が配置されることにより、LGBTQ支援の社会資源の地域偏在性を是正する。 | |
|---|---|---|
| モニタリング | いいえ | |
| 指標 | ・新規相談員の増員数と純増数 ・相談員配置が配置されている都道府県数 | |
| 初期値/初期状態 | ・相談員実数 117人 ・26都道府県に配置 | |
| 事後評価時の値/状態 | ・増員数50名、相談員実数150人(純増33人) | |
| 2 | LGBTQ支援に関する評価指標と研修プログラムを定めることにより、行政等の公的機関からの信頼度が高まり、LGBTQ専門相談の専門性が社会的に認知される。 | |
| モニタリング | いいえ | |
| 指標 | ・研修プログラムの修了認定者数 | |
| 初期値/初期状態 | 実施前のため0 | |
| 事後評価時の値/状態 | ・研修プログラム修了認定者数100名 | |
| 3 | 関係機関や地域の社会資源との連携体制が構築された「SOGI理解増進・相談支援センター」をモデル的に実施することにより、LGBTQ支援における地方自治体の役割が明確となり、今後のSOGI理解増進に基づく相談体制の整備にむけた推進力となる。 | |

