事業完了報告
2025/01/15更新
事業概要
| 事業期間 | 開始日 2023/02/01 | 終了日 2024/03/31 |
|---|---|---|
| 対象地域 | 千葉県東葛地区 | |
| 事業対象者 | ・地域課題の解決に取組む団体やNPO等 | |
| 事業対象者人数 | 3,000人 | |
| 事業概要 | 2019年相対的貧困率は15.7%であり、子どもでみると7人に1人の割合で貧困家庭と言われ、特に1人親世帯では2人に1人が相対的貧困にあるとされる。このコロナ禍第7次とインフレ下にあって生活困窮状態は更に加速化している。本事業では、東葛地域で強くその影響を受ける子ども・若者の「学び・生活・仕事・住まい」の分野で支援活動を展開する。活動を手がけるNPOは、コロナ禍で体力が低下しており、伴走支援では事業計画及び推進体制の再構築等寄り添った支援活動を行っていく。事業終了時には、「困窮する子ども・若者へ支援活動が実施・改善され、事業を継続していける出口戦略の目途がついている状態を目指す。 | |
| 実行団体数 | 10 | |
事業の総括およびその価値
本事業は、地域の課題として関心の深い活動分野「困窮する子ども・若者の支援体制整備事業」である。千葉県で人口150万人を有する東葛という地区に絞って、実行8団体という助成事業でプレッシャーのかかる中、事業構築に邁進した。株式会社、NPO法人、社団法人、任意団体と組織の形態はいろいろ、事業経営の習熟も様々であり、多くの工夫が要求される事業であった。結果として、実行団体のアウトカムは計画通りが7団体、ほぼ計画通りが1社の結果である。PM・PO・推進員で構成するチームで行った伴走支援は、特に事業の継続性に重きを置き、そこで重要性を増すであろう顧客(利用者)の発掘と資金調達にあると思慮して臨んだ。団体と地元自治体へのつなぎと連携をサポートし、資金調達に関わる研修会(ファンドレイジング基礎編、実施編)やコミニュティビジネスの勉強会も実施した。夫々の団体は一定の経営力を身につけ、新たな道を探しつつある。
課題設定、事業設計に関する振返り
コロナ禍の中、多くの子ども・若者が様々な理由で学校に行けない、親・友達から孤立化し・悩みを相談出来ない・食事もままならない等の問題を抱えている。地区における学童保育も多様な課題を抱えており、信頼できる大人の下で「学び」と「生活」の支援が可能な居場所をどう設置・運営できるかに焦点が掛かっていた。柏市の団体は、定期的な健康支援及び居場所の提供、リアルと仮想空間における居場所づくりと社会に踏み出す一歩の研修を支援、我孫子市の団体は居場所の中で、調理の指導や食事の提供、又見守りをしつつ宿題の支援も行うなどを実施し た。流山市の団体は外国にルーツをもつ子どもに毎日曜日に居場所を設置し、生活や進級の相談に乗る教室を開始した。東京の団体は、東葛地区の公立中学校向けに探究学習の機会を提供し、教育委員会に強い関心を呼び起こした。地域・団体ごとに思いと課題に違いがありながらも、夫々に居場所が運営されている。
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
| 1 | ①コロナ禍の中、多くの子ども・若者が困窮状態にあるが、様々な理由で学校に行けない子どもが他の手段を活用して勉強ができる。親・友達から孤立化し、悩みを相談出来ない・食事もままならない等の問題を抱えているが、信頼出来る大人の下で居場所を見つける。又、障害者及び障害が疑われる若者の就労の支援 が、地域の支援活動で継続して出来ている。 | |
|---|---|---|
| 指標 | ①障害者の健康教室(チャレンジスポーツ教室)の開催地区と開催回数 ①健康教室及び就労スキルに関する巡回講座回数 ②エリアごとの居場所が確保される ②居場所ごとの人材確保とネットワーク ②食事を提供する日時、人数 ③研修スペースと指導人材の確保 ③インターンシップ及び就労企業先 ③非就労支援者及び企業のサポート体制 ④食に関する3つの教室及び体験会を開催数と参加者数 ④探究プログラムの採用校数及び参加生徒数 | |
| 目標値・目標状態 | ①①延べ1,440人 (6教室×10人×月4回×6か月) ①60人(1回10人×6回) ②市内5地区に設置 ②拠点毎に専門家1名とボランティ5名 ②希望がある拠点で、週2回以上 ③研修拠点と仕組みがあること ③企業先候補15社の確保 ③それぞれ月1回以上 ④3教室各40名、体験会50人の参加 ④中高校3校が採用及び次年度の検討校5校 | |
| アウトカム:結果 | ①障害者へ定期的な健康支援および居場所の提供 ②地区別に子どもの居場所づくりの立ち上げを行う ③若者の居場所の確保と就労機会の提供と支援 ④居場所の確保で食や学びを支援 において、夫々計画通りの成果を挙げることが出来、目標とする状態を発現できた。 | |
| アウトカム:考察 | ■実行団体間の連携が進んだ スマイルクラブは、就労支援に取り組んでいるキャリアデザイン研究所との連携で、スマイルクラブチャレンジ 教室の開催時に、就労に関する知識と情報を提供する企画を実施した。居場所確保が主体のアビィーズでは、会員中の泳げない子に対し、スイミングクラブを運営するHafenの力を借り「障害U-18教室」を3回開催した。又アミーゴプロジェクとトワイス・リサーチインスティテュートの次年度の連携も話が進んでいる。他にも団体相互でイベントに訪問し合うなど、随所に連携がみられた。 ■事業推進に大学生の関わりが増えた Hafenでは多くの大学生が、HPの更新や「オンラインクラブ活動」「まなVIBA」「障害U-18教室」などの企画や運営に積極的に関わっている。 ■事業を通じて幅広いネットワークが構築された キャリアデザイン研究所では、引きこもり気味の子ども・若者の居場所として「仮想空間メタバース4U」を開発しているが、柏市・松戸市をはじめ特別支援学校や心療内科など、各方面から関心が寄せられている。 又、手賀沼まんだらでは、農家、レストラン、八百屋「ろじまる」、道の駅しょうなん農産物直売所、ブルーベリー農園栗原など広範囲なネットワーク構築が進んでいる。 | |
| 2 | ②事業に係わったNPO等の団体が、事業活動を通じて自身の経営体力が強化され、地域行政とのネットワーク構築や団体間でグループが結成され、連携のスキームが出来上がる。 | |
| 指標 | ②団体には、継続して地域活動を展開出来る力がついている ②kyumin活動サークルが結成される {メンバーは各年度の団体が加盟) | |
| 目標値・目標状態 | ②団体には、継続して地域活動を展開出来る力がついている ②kyumin活動サークルが年2回開催されている | |
| アウトカム:結果 | 実行団体の経営力が向上した。 関係機関とのネットワークの広がりと団体講師の連携が進んだ。 | |
| アウトカム:考察 | ■事業活動報告会開催後に団体のネットワークが話合われ、次年度適切な時期に懇親会を開催することとなり、その幹事役も決定した。その後の連携の成果が楽しみである。 | |
アウトプット
| 1 | ①障害に関わる支援センターを卒業した若者の健康教室を開催しつつ居場所を確保することで、心身共に安心な生活を確保する。 ①作業所等への支援モデルの構築(就労支援施設等への巡回による出張型健康支援の開催) | |
|---|---|---|
| 資金支援/非資金的支援 | 資金支援 | |
| 指標 | ①健康教室(チャレンジスポーツ教室)の開催地と開催回数 ①健康教室及び就労スキルに関する巡回講座回数 | |
| 目標値・目標状態 | ①延べ1,440人 (6教室×10人×月4回×6か月) ①60人(1回10人×6回) | |
| アウトプット:結果 | ・開催数144回の目標に対し、161回の実績を残した ・ 施設に出向くなど巡回講座がより効果的であることが判明した | |
| アウトプット:考察 | ・この教室は、働く障害者のための教室として、単にスポーツを楽しむだけでなく、居場所づくりとしても機能することができることを認識でき、この教室の新たな可能性の広がりと必要性を感じた。 ・今回の事業で養成した多くのボランティア協力のもと開催することができ、今後の継続的教室開催のめどがたった。又、毎週何曜日の何時に開催するという定期的教室開催の重要性は高く、この事業後においても、教室を継続して開催していく見通しがついた。 | |
| 2 | ②エリアごとに子どもの居場所が設置される ②事業に係わる人材確保とネットワーク作りができる ②希望する子ども達に食事の提供ができる | |
| 資金支援/非資金的支援 | 資金支援 | |
| 指標 | ②エリア毎に居場所が確保される ②居場所毎の人材確保とネットワーク ②食事を提供する日時、人数 | |
| 目標値・目標状態 | ②市内5地区に設置 ②拠点毎に専門家1名とボランティ5名 ②希望がある拠点で、週2回以上提供 | |
| アウトプット:結果 | ・地区内に5施設を設置した ・拠点ごとに専門家やボランティアの配置が出来た ・食事の提供やフードサービスも予定通り実施できている | |

