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事業完了報告

2025/07/24更新

事業概要

事業期間開始日 2023/09/05終了日 2025/01/31
対象地域全国
事業対象者

失業者、大学生、ひとり親世帯等の生活困窮世帯、高齢者、外国人

事業対象者人数

事業対象者人数

事業概要

新型コロナウイルス感染症や原油価格・物価高騰の影響により、全国的に増加する生活困窮世帯に対して、フードバンク団体が行政や社会福祉協議会、子ども食堂・パントリー団体などと連携して実施する食料支援活動の地理的、数量的拡大を目的として、以下の事業に取り組む実行団体を助成する。
①フードバンク団体の人員体制や食品取扱量増加のための倉庫スペースの拡充
②フードバンク団体等の冷凍食品の受入れ重量増加に向けて、冷凍庫の設置台数を増やす
(冷凍庫の設置には、業務用冷蔵庫・冷凍庫を製造販売するメーカーから、社会貢献としてご協力をいただき、冷凍庫本体は無償でご提供いただくことで、実行団体の保管設備を強化する)
③寄贈食品の増加を目的とした企業開拓
④支援対象エリア拡大のための行政機関との連携拡大

実行団体数7

事業の総括およびその価値

(総括)物価高騰の影響を受け増加した生活困窮世帯に対する食料支援活動を地理的、数量的に拡大するために7団体を採択し、事業を実施した。各実行団体が行政、社会福祉協議会、子ども食堂などとの連携を広げることができた。結果として食品寄贈受入れ重量844.7トン、冷凍食品取扱重量69.4トン、延べ39,763世帯への食料支援を実施することができた。
(価値)
困窮世帯に対する食料支援活動の拡大により、支援を必要とする世帯に十分な量の食料を提供することができ、生活基盤の維持や貧困の深刻化の防止に貢献した。特に、食品の取扱重量については、1団体あたりの全国平均が年間47トン(2024年時点)であるのに対し、本事業の実施団体では平均120トンと、全国平均の2.6倍に達しており事業の目的を十分に達成したと考えられる。


また、冷凍食品の受け入れ体制を強化したことで、取扱重量が着実に増加し、助成事業終了後も継続的な食品寄贈や配布が可能な体制の構築に寄与した。さらに、冷凍食品の取扱重量増加に関するノウハウも本助成事業を通じて蓄することができ、今後の全国への波及効果も期待できる。

課題設定、事業設計に関する振返り

・過年度のコロナ枠の資金分配の経験を活かし受益者のニーズを捉え、企業・行政・民間団体との連携により各実行団体が十分な食料支援を実施することができた。また、物価高により困窮者が増えているため課題の設定は妥当であったと考えられる。
・冷凍食品の寄贈を増やす取り組みについて、冷凍庫の設置を業務用冷蔵庫・冷凍庫を製造販売するメーカーから、社会貢献として冷凍庫本体を無償でご提供いただく予定であったが諸事情で見送りとなった。そのため資金計画を変更し設置が必要な実行団体には助成金により購入し設置することとした。冷凍食品は保存期間が長く提供先からのニーズが高いことが本事業においても確認できたため、冷凍食品の取扱重量の拡大は今後も継続して取り組むべき活動であると考えられる。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1各実行団体がそれぞれの活動地域において、年間3,000件の困窮世帯に対する継続的な食料支援の実施が可能な体制を作ることで、困窮世帯の生活基盤が維持できている状態
指標①年間食品取扱重量 ②困窮世帯への直接的な食料支援件数 ③困窮世帯への直接的な食料支援に使用した食品重量
目標値・目標状態①年間食品取扱重量(48トン) ②困窮世帯への直接的な食料支援件数(3,000件) ③困窮世帯への直接的な食料支援に使用した食品重量(24トン)
アウトカム:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトカム:考察①1団体の平均では約120トン、全体を通じて844.7トンの取扱量となった。全国平均が47トンであるため本事業の実行団体は全国平均のおよそ2.6倍の取扱量である。 ②実行団体全体で39,763件、平均5,680件で、目標値を上回った。 ③実行団体全体で246.8トン、平均約35.3トンで、目標値を上回った。

アウトプット

1(※以下の(1)~(6)のアウトプットは1実行団体あたりの数値) (1)行政や社会福祉協議会、子ども食堂等と幅広い連携関係を構築している
資金支援/非資金的支援資金支援
指標①自治体福祉課、社会福祉協議会等、連携する相談機関・窓口の数 ②食品提供先として連携する福祉施設・支援団体の数
目標値・目標状態①、②実行団体の活動状況、地域性に依るため各実行団体ごとの設定が必要
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察①各実行団体の継続的な活動により、県、市、区の社会福祉協議会、地域包括センター、教育委員会等、34機関と連携関係を新たに構築することができた。 ②については⑥の食品配布量を本事業では重視したため、詳細な把握は実行団体に求めなかった。
2(2)生活に困窮する3,000世帯に対して生活基盤の悪化を防ぐために食料支援を行っている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標③困窮世帯への直接的な食料支援件数 ④困窮世帯への直接的な食料支援に使用した食品重量
目標値・目標状態③ 年間3,000件 ④ 年間24トン
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察③6団体が達成、1団体が未達成(目標値に対して7割達成)で概ね達成している。公的機関との連携が進んだことで目標を大きく上回る39,797件の支援につながった。 ④5団体が達成、2団体が未達成。未達成の要因としては米不足や食品寄贈そのものが減少していることが考えられる。しかしながら、全体では目標の168トン(24トン✕7団体)の1.5倍の252.7トンで目標を達成している。
3(3)福祉施設やパントリー活動を行っている子ども食堂等の支援団体に食品を提供できている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標⑤食品提供先として連携する福祉施設・支援団体の数 ⑥福祉施設・支援団への間接支援としての食品配布重量
目標値・目標状態⑤実行団体の活動状況、地域性に依るため各実行団体ごとの設定が必要 ⑥ 年間24トン
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察⑤については、⑥の食品配布量を本事業では重視したため詳細な把握は実行団体に求めなかった。 ⑥福祉施設・支援団体への食品配布重量は630トンという大幅な増加となった。
4(4)一般家庭から食品を募るフードドライブ活動により食料支援活動に必要な食品を確保している
資金支援/非資金的支援資金支援
指標⑦フードドライブの寄贈重量
目標値・目標状態⑦ 年間12トンの寄贈
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察地元大手スーパー全80店舗以上でフードドライブを実施している実行団体では、店舗にフードドライブの寄付BOXを設置することにより、一般市民にも困窮世帯への支援活動を周知することができ、フードドライブの認知度も向上している。 全体の食品取扱量は目標量を大きく上回っていることからフードドライブ経由の食品寄贈も増加していると考えられる。ただし、個人からの寄贈重量をその都度することは計測は、実行団体にとって大きな負担となるため、詳細な計測は求めなかった。
5(5)食品企業に対する食品寄贈の協力依頼を行い、食料支援活動に必要な食品を確保している
資金支援/非資金的支援資金支援
指標⑧食品寄贈元企業との合意書締結数 ⑨食品寄贈元企業からののべ寄贈件数 ⑩食品寄贈元企業からの食品寄贈重量
目標値・目標状態⑧、⑨実行団体の活動状況、地域性に依るため各実行団体ごとの設定が必要 ⑩ 年間35トンの寄贈
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察本事業は緊急枠の単年度事業であることから実行団体には煩雑な計測で過度な負担を強いることの無いように、最終的な年間取扱重量のみ把握するなど効率化を図った。全体の食品取扱重量は48トン(1団体あたり)✕7団体の336トンに対して844.7トンで、目標値をおよそ2.5倍上回った。
6(6)実行団体等に冷凍庫を設置し、冷凍食品の提供を行っている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標⑪冷凍庫設置台数 ⑫冷凍食品取扱重量
目標値・目標状態⑪ 2台 ⑫ 年間1トン
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察冷凍庫本体は社会貢献としてメーカーから無償でご提供いただく予定であったが諸事情で見送りとなった。そのため資金計画を変更し設置が必要な実行団体は助成金により購入し設置した。冷凍食品取り扱い重量については、実行団体の保管設備の状況によってばらつきは生じたため、達成が5団体、未達成2が団体となった。ただし全体の冷凍食品の取扱重量は目標を大きく上回る69.4トンとなった。
7申請時との比較において、事業開始時は事業計画が改善し、事前評価により明確な目標を設定し、毎月の定例会による進捗の管理や助言、情報共有会における事例共有、食品寄贈のマッチング支援により、実行団体が事業をより効果的かつ円滑に実施し、事前評価で定めた目標値を達成している
資金支援/非資金的支援非資金的支援
指標①申請時の事業計画と、採択後にブラッシュアップを行った後の最終的な事業計画の内容の変化 ②毎月の定例会における助言、資料提供、ノウハウ支援等の回数 ③実行団体に対して仲介した食品寄贈の重量
目標値・目標状態①申請時との比較において、事業開始時の事業計画が改善している ②実行団体が円滑な事業を行い、事前評価で定めた目標値を達成している ③各実行団体に対して、それぞれ2トンの食品寄贈を仲介する
アウトプット:結果計画より進んでいる/計画どおり進んでいる
アウトプット:考察①1団体が事業計画の変更により、事業内容のブラッシュアップを行い、効果的な事業の実施に繋がった。 ②数値目標を含めた活動の進捗の確認や助言を毎月の定例会で行うことで、事業の目的や目標値を意識しながら活動に取り組んでもらえた。また、証憑書類の確認や取りまとめ方法やとりまとめ状況についても適宜確認や助言を行なうことで実行団体の円滑な活動の実施をサポートすることができた。 ③全体31.7トン、平均4.4トンの食品寄贈のマッチングを行い、目標値を達成することができた。

活動

1(1)実行団体は、生活困窮世帯の早期把握・早期支援を可能にするために、行政や社会福祉協議会、子ども食堂等と幅広い連携関係を構築する
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要各実行団体の継続的な活動により、県、市、区の社会福祉協議会、地域包括センター、教育委員会等、多くの連携関係を新たに構築することができた。
2(2)連携機関・団体である行政や社会福祉協議会、子ども食堂等で特定された生活困窮世帯に対して、生活基盤の悪化を防ぐために食料支援を行う
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要連携機関との協働により、生活に困窮する39,763世帯へ食料支援を行うことができた。
3(3)福祉施設やパントリー活動を行っている子ども食堂等の支援団体に食品を提供する
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要実行団体の活動状況、地域性に依るためばらつきはあったが全体で630トンの食品を提供することができた。
4(4)増加する生活困窮世帯に対して継続的な食料支援の実施を可能とするために、一般家庭から食品を募るフードドライブ活動を行う
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要地元大手スーパー全80店舗以上でフードドライブを実施している実行団体では、店舗にフードドライブの寄付BOXを設置することにより、一般市民にも困窮世帯への支援活動を周知することができ、フードドライブの認知度も向上した。
5(5)増加する生活困窮世帯に対して継続的な食料支援の実施を可能とするために、食品企業に対する食品寄贈(冷凍食品を含む)の協力依頼を行う
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要実行団体の活動状況、地域性に依るためばらつきはあったが食品寄贈(冷凍食品を含む)重量は914.09トン(冷凍食品:69.4トン)という結果だった。
6(6)実行団体等に冷凍庫を設置し、福祉施設・支援団体に冷凍食品の提供を行う
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要冷凍食品取り扱い重量については、実行団体の保管設備の状況によってばらつきは生じたが全体で69.4トンで目標を大きく上回る結果となった。
7(1)事業計画のブラッシュアップ、事前評価、事後評価の実施を支援する
資金支援/非資金的支援非資金的支援
活動結果ほぼ計画通り
概要事業内容のブラッシュアップを行い、実行団体の効果的な事業の実施に繋がった。
8(2)実行団体の活動が円滑に進むよう、毎月の定例会において進捗状況や課題を把握し、適切な助言やノウハウ支援を行う
資金支援/非資金的支援非資金的支援
活動結果計画通り
概要数値目標を含めた活動の進捗の確認や助言を毎月の定例会で行うことで、事業の目的や目標値を意識しながら活動に取り組んでもらえた。また、証憑書類の確認や取りまとめ方法やとりまとめ状況についても適宜確認や助言を行なうことで実行団体の円滑な活動の実施をサポートすることができた。
9(3)全国フードバンク推進協議会として、大手食品企業からの食品寄贈を募り、実行団体へ食品寄贈のマッチング支援を行う
資金支援/非資金的支援非資金的支援
活動結果ほぼ計画通り
概要全体で31.7トン、平均4.5トンの食品寄贈のマッチングを行い、目標値を達成することができた。
10(4)実行団体間で課題や優良事例を共有するための情報交換会を行う
資金支援/非資金的支援非資金的支援
活動結果計画通り
概要他団体が実行した活動を共有する事で、お互いのその後の活動の改善や新たな活動に繋がったと考えられる。

資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括

1取り組み実行団体間で課題や優良事例を共有するための情報交換会を行う。
取り組み分類事業運営支援
到達度想定通りの成果
概要および考察他団体が実行した活動を共有する事で、お互いの今後の活動の改善に繋がったと考えられる。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

冷凍品の取り扱いのためのコールドチェーン構築のノウハウが蓄積できた。今後は全国にノウハウを展開していきたい。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

長期化する物価高騰の影響で食料支援を必要とする生活困窮者は増え続け、多くのフードバンク団体で受益者の数と対象となる層が広がっている。支援の需要は増すものの寄付量は減少している現状があり、今後も継続的な食料支援の実施および拡大が必要である。

本事業を行なっている中で生じた実行団体や受益者のもっとも重要な変化だと感じた点

・実行団体から冷凍庫を完備している子ども食堂へ定期的に様々な食材(アジフライやヒレカツ等)を提供することができた。
・冷凍食品は電子レンジ等しか調理器具がないような困窮者の居場所となる地域のコミュニティスペースにも非常に提供しやすい食品種別であり、提供先にも非常に喜ばれていた。

外部との連携実績

1活動企業とのマッチング
実施内容企業とのマッチング
結果・成果・影響等31.7トンのマッチングに繋がった

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容
広報制作物等なし
報告書等なし
イベント開催等なし

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て公開
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

内部通報窓口を設置

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますかはい
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
団体の決算書類に対する会計監査はどのように実施しましたか。本事業の最終年度の状況を選択してください(実施予定の場合含む)外部監査
内容

税理士法人に委託を行い、精算報告書および証憑書類を送付し、突合作業を実施する予定である。

事業完了した実行団体へ事業完了時監査を行いましたか実施予定
内容

2025年3月5日までに完了予定

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

本助成事業の実施により、39,797世帯へ食品を届けることができたことが第一の成果である。実行団体は年間の平均取扱量も全国平均の2.6倍と量的にも十分な重量の食品を届けることができている。また、冷凍食品の取扱重量については、実行団体の保管設備の状況によってばらつきは生じたが全体では69.4トンとなり、目標を大きく上回る結果となった。冷凍食品のニーズは高いため、企業の開拓や連携を事業終了後も継続していく必要があると考えられる。実行団体の中にはコールドチェーンの体制の一つとして、提供先団体へ冷凍ストッカーを貸与することで、冷凍食品の提供量を増やすことができ、優良な事例となった。単年度助成であるため、助成事業終了後の食料支援活動の継続、規模の維持は依然として課題となっており、中長期的な食料支援活動の実施および拡大に向けてフードバンク団体の組織基盤のより一層の強化が必要であると考えられる。

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

その他:備品(PC)に使用