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事業完了報告

2026/05/11更新

事業概要

事業期間開始日 2024/11/29終了日 2026/03/31
対象地域全国
事業対象者

社会生活に困難を抱える社会的養護を巣立ったケアリーバーの若者(児童養護施設、自立援助ホーム、里親出身者など)や、それに類する若者(虐待被害の経験者など)
こうした若者への支援施策が手薄な地域など、支援リソースが少なく不利な環境におかれていた若者に支援を届けられるようにする。

事業対象者人数

約240人(平均30人×8団体)

事業概要

 社会的養護のもとで育ったケアリーバーなど親に頼ることができない若者たちは独り立ちしたときに社会的孤立や経済的困窮に陥りやすく、些細な不調を引き金に、誰かに相談することもできないまま、様々な問題を抱え込んでしまいがちである。そのため、当事業では、若者たちが「話せる大人」(支援者など)と出会い、そうした人たちからの支えを感じながら自分の生命、生活を前向きに考え、次の一歩を選択できるようになることを目指す寄り添い型の伴走支援を行う事業に資金的支援を行う。
 例えば、若者たちの困り感に一緒に向き合い、生きる意欲を創意工夫でサポートする取り組み、若者たちとつながり、つながり続けるための取り組み、公的制度や医療などの利用をサポートする支援、若者が働くことを伴走型で支える取り組み、若年妊婦・若年夫婦・シングルマザーの子育て支援・親育て、当該地域で若者を応援する関係者を増やし、若者応援コミュニティを形成する取り組みなどに助成する。
 また、非資金的支援として、親に頼れず孤立、困窮する若者たちの存在とニーズを顕在化させる試みや、実行団体と各地域の社会的養護関係施設・里親やその他の若者支援関係者の関係づくり、課題認識の共有のための学習交流会等の企画をサポートするほか、必要に応じて政策提言のサポートを行う。

実行団体数8

事業の総括およびその価値

本事業の8つの実行団体はいずれも、困難を抱える若者に対し、生活・就労・住居・地域とのつながりといった多面的な課題に寄り添いながら、継続的な伴走支援を実践することができた。シングルマザーや非行傾向の若者、社会的養護退所者、生活困窮者など、制度の狭間に置かれ支援を拒否しがちな層に対し、信頼関係の構築を最優先に据え、対話を重ねながら個々の状況に応じた支援を提供した。農園作業や居場所づくり、シェアハウス運営、夜回り、メンター制度など多様な実践を通じ、若者が安心して相談できる環境を整え、生活の安定や就労への前向きな変化を引き出した。伴走者が常にそばにいるという安心感が、若者の自己肯定感や社会参加の意欲を高め、地域全体で若者を支える基盤づくりにもつながった点は、本事業の大きな成果である。若者に直接接して応援してくれる方を増やすことに各団体が注力した結果、地域サポーターは144人から310人に増え、133人の若者がこれらの地域サポーターと出会うことができた。また、地域サポーターが活動を続ける環境として必要なサポーターコミュニティは当初の25から49に増えた。

課題設定、事業設計に関する振返り

当事業では親に頼れない若者たちが深刻な経済的困窮などの危機的な状況を脱し、生活を整え、自分の次のステップを選び取っていくには、寄り添い型の【伴走型支援】が不可欠であり、また、支援団体スタッフだけでなく、理解ある多様な方(地域サポーター)と接する中で世界を広げ、頼れる人を増やす【開放型支援】が重要であると考えた。実行団体との毎月のMTGをするなかで、地域サポーターは実は多様であり、それゆえに【開放型支援】は概念として未だ共通理解になっていないことが判明した。そこで、POチームで時間をかけて概念整理を行い、実行団体の学習交流会のテーマとして取り上げ、事例を交えて概念を理解しやすいように示したうえで、地域サポーターとの関わりの現状分析をする時間をとった。これを通して、地域サポーターは若者支援において不可欠だという確信を持つに至ったが、実践においては配慮しなければならない課題も多いことが分かった。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

11.若者が深刻な経済的困窮などの危機的な状況から抜け出すことができる。
指標危機的な状況にあることを把握し、支援した人数
目標値・目標状態危機的な状況にあることを把握し、支援した人のうち8割
アウトカム:結果危機的な状況にあることを把握し、支援した人のうち8割以上
アウトカム:考察居場所運営や夜の街へのアウトリーチ、若者がよく見るSNSでの支援情報の配信により危機的な状況にある若者が実行団体につながることができた。住居喪失や家出、経済的困窮といった状況であることがわかった若者に対して住む場所や食料、その他の物品支援を提供し、対象となった若者は危機的な状況から抜け出すことができた。
22.若者が伴走的な支援を受け、自分自身の次のステップを考えることができるようになる。
指標相性の良い人に出会い、頼れる人が増えた若者の数 若者自身が自分自身の次のステップを選択したケース数
目標値・目標状態対面で伴走支援を行ったケースのうち6割(両方)
アウトカム:結果相性の良い人に出会い、頼れる人が増えた若者の数 133人、6割以上
アウトカム:考察生活相談や居場所、ライフスキルトレーニング、体験就労プログラムへの参加、イベントなどでの団体スタッフや地域サポーターとの対話を通して、若者達はそれぞれに自身のおかれている状況を整理して捉えられるようになったり、自己理解を深め、制度利用や就労チャレンジ、生活習慣の改善といった次のステップを考えるようになったエピソードが多く聞かれた。

アウトプット

1各団体の目的が多様なため、各実行団体の目標設定を支援し、それぞれ個別に設定する。
資金支援/非資金的支援資金支援
指標実行団体ごとに設定
目標値・目標状態必要に応じて視察、聞き取り、アンケート等を行う。 その他、アウトプット指標とは別に、助成金額が多い団体については実績や成果などを定性的・定量的に報告してもらう。
アウトプット:結果ほぼ計画通り
アウトプット:考察以下、項目ごとに考察。
2【想定する目標の例】若者が困窮等の危機的な状況を脱し、伴走的な支援を受け、自分自身の次のステップを考えることができるようになるために、 A)若者が 1.実行団体や「話せる大人」とつながり、あるいはつながりを回復し、困窮する前に相談でき、生きる意欲を取り戻せる 2.制度利用、医療受診、学修支援など上記以外の必要な支援を受けられている 3.就労や自立のためのチャレンジができている 4.妊娠、子育てのステージで孤立せず、必要なサポートを受けられている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標A-1①. 相談支援件数等
目標値・目標状態全体および各指標について各団体が掲げる目標値の90%(平均)を達成する。
アウトプット:結果ほぼ計画通り
アウトプット:考察新規相談を広く受け付ける団体では関係機関からの紹介やSNSを活用してアクセス保障を行い、目標以上の相談に対応した。居場所やシェアハウス、農園での活動を通してスタッフと話をしたり、メンターとの時間を重ねるなかで相談できるようになった若者もいる。団体のサポートを受けて生活困窮状態を脱し、生活を整えられたという報告が複数の団体からあった。 居住支援を実施する5団体では、入居者と適宜面談をするなどして相談・生活支援を実施した。7月に入居開始したシェアハウスではスタッフとの日々の対話をとおして、住まい手の若者たち自身が住まい方、地域の一員としての参加の仕方を考え、実践する変化が生まれてきている。
3同上
資金支援/非資金的支援資金支援
指標A-1②. アウトリーチ数(食料支援、情報発信件数等)
目標値・目標状態全体および各指標について各団体が掲げる目標値の90%(平均)を達成する。
アウトプット:結果ほぼ計画通り
アウトプット:考察実行団体にアクセスしてもらうために物品支援やSNS等での情報発信は有効であった。 最低限の生活や就学・就職、その継続に必要な物資支援を3団体が計70名に実施し、8割以上の若者が生活改善を実感することができた。また、物資の支援により、就労・就学を安定継続できた若者も20名ほどいた。 また、3団体が若者とつながるためにSNSを用いて情報発信を行った。いずれも週1~2回実施。
4同上
資金支援/非資金的支援資金支援
指標A-1③. 事業拠点内外での面白いプログラムの企画・実施(実施回数等)
目標値・目標状態全体および各指標について各団体が掲げる目標値の90%(平均)を達成する。
アウトプット:結果ほぼ計画通り
アウトプット:考察農園プロジェクトでは農園作業(計37回)に若者が継続的に参加し、若者とスタッフ、農園関係者が共に汗を流し、それぞれに手ごたえを得た。収穫物でジャムをつくる流れも良かった。少年院出身等の若者支援ではライフスキルトレーニングや学習・就労支援を計180回以上実施し、85%の若者に前向きな変化が見られ、栄養療法では全員が生活改善への意識を高めた。少年院を出る前に出院後の生き方を考える機会や励ましを届ける刑務所ラジオは8月以降毎月放送。その他の団体にてシェアハウス入居者座談会(月1回)、地域サポーターと若者が直接交流し若者の成長を応援する取り組み(全23回)、若者のスピーチイベント(1回)も行われた。
5同上
資金支援/非資金的支援資金支援
指標A-2. 同行支援回数、他団体や機関との調整・連携したケース数等
目標値・目標状態全体および各指標について各団体が掲げる目標値の90%(平均)を達成する。
アウトプット:結果ほぼ計画通り
アウトプット:考察若い母子の居住支援を行う団体では、訪問、同行支援を302回(計画の2倍)実施した他、困ったときに相談できる人・生活の困り事が生じたときに何らかの形でサポートしてくれる方とのつながり創出に力を入れ、計画より多い39人がサポーターに。 児童養護施設出身の若者を支援する団体は、エリア内の施設と毎月会合(計画通り)を実施し、連携体制が進んだ。また、協力企業との結びつき強化を目的に児童養護施設・自立支援担当職員と協力企業経営者・社員が一同に会するMTGを1回、開催することができた。 子ども預かりにより若年ママ支援をする団体は、ケースの8割について他機関やボランティアと連携した支援体制づくりができた。
6同上
資金支援/非資金的支援資金支援
指標A-3. セミナー、企業見学、体験就労、中間就労の参加者数、就業者数等
目標値・目標状態全体および各指標について各団体が掲げる目標値の90%(平均)を達成する。
アウトプット:結果ほぼ計画通り
アウトプット:考察協力企業の開拓、就労継続をサポートする団体では55人(正職員32人、非正規23人)の就労支援を行った。 就労前準備が必要な若者が実行団体の事業の中で体験就労を行った団体もあった。保育園月6~7人(目標より少ない)、弁当作り週4~5回(目標の2倍以上)。団体が運営する施設の厨房1人、カフェ事業では2人と計画より少なかったが、来店した企業関係者に関心をもってもらうことができた。地域の企業等から様々な仕事を請け負うことを計画していた団体は最終的に一つの業務(米の販売)に特化して展開することになった。農園プロジェクトへの参加を経て就労への道筋をつかんだ若者もいた。
7同上
資金支援/非資金的支援資金支援
指標A-4. 支援した若年妊婦、若年夫婦、シングルマザーの人数
目標値・目標状態全体および各指標について各団体が掲げる目標値の90%(平均)を達成する。
アウトプット:結果ほぼ計画通り
アウトプット:考察子ども預かりにより支援した若年ママ:ばあば保育園にて17人、赤ちゃんクラブにて10人 居住支援によりサポートした若年シングルマザー:住まい相談106件、アパート提供14世帯
8B)支援者が支援の質を向上するためのサポートを受けられている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標B. 職員への研修、スーパーバイズ等
目標値・目標状態全体および各指標について各団体が掲げる目標値の90%(平均)を達成する。
アウトプット:結果ほぼ計画通り
アウトプット:考察ほとんどの団体がスタッフ研修等を実施していたが、事業のアウトプットとして設定したのは2団体のみであった。 若年シングルマザー支援を実施した団体はケース会議・ケース振り返り会議を45回実施(月1で計画したが週1で実施)。少年院出身等の若者支援を実施した団体は研修9回、振り返り10回、支援についてディスカッション3回実施し、支援に対する理解が深まり、積極的に関わることができるようになった。
9C)社会的養護等の若者について理解し支援する企業や地域の大人が増えている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標C-1.協力企業開拓のための訪問・意見交換会等
目標値・目標状態全体および各指標について各団体が掲げる目標値の90%(平均)を達成する。
アウトプット:結果ほぼ計画通り
アウトプット:考察企業に配慮をもって若者を受入れてもらうためには、企業サポートは非常に重要である。協力企業と連携した就労支援を行う団体では、受け入れ態勢についての勉強会・イベントを2回(計画より少ない)、ケースごとの企業ケアの面談(電話含む)を219回(計画の2倍以上)実施し、受入れ企業を新たに8社(計画より少ない)増やすことができた。 児童養護施設出身者を支援する団体は、企業へのアプローチを重ね、児童養護施設・自立支援担当職員と協力企業経営者・社員が一同に会するMTGを開催することができた。
10同上
資金支援/非資金的支援資金支援
指標C-2.ボランティア・支援者研修等 ボランティア等、事業を通して増えた若者を応援する関係者の人数 ボランティア等、事業を通して若者を応援する関係者のコミュニティ形成数(関係者間でも対面あるいはネット上でコミュニケーションをとれるグループの形)
目標値・目標状態全体および各指標について各団体が掲げる目標値の90%(平均)を達成する。
アウトプット:結果ほぼ計画通り
アウトプット:考察複数のメンター(市民ボランティア)で一人の若者をサポートする取り組みでは、メンターのサポートも行った。 若年ママの育児サポートを行う団体は、里親とともに独自のショートステイプログラムをつくるため、県内の里親会の集まりで説明を行った他、すでに協力関係にある里親や里親支援センターの方と意見交換会を開いた。その結果、ショートステイ協力者登録が6人になった。 団体の取り組みを理解し応援してくれる方を増やすため、積極的に視察を受入れた団体もあった。
11同上
資金支援/非資金的支援資金支援
指標C-3.地域イベント開催等
目標値・目標状態全体および各指標について各団体が掲げる目標値の90%(平均)を達成する。
アウトプット:結果ほぼ計画通り
アウトプット:考察社会的養護経験のある若者が登壇する体験発表・スピーチイベントに目標を上回る201人の来場があった。 社会的養護自立支援拠点事業の増設・受託に向けて取り組んだ団体は勉強会を開催してボランティアを増やし、さらに関係機関の専門職とともにプロジェクトチームを立ち上げ、会合を開催した。 当拠点事業が未設置の県にて設置を目指した団体は、関係機関のネットワーク会議(勉強会)を実施した。
121. 実行団体が知見を共有し、相互に学びや気づきを得てより良い支援ができるよう、また、連携できる関係づくりのため、実行団体間の研修、交流会を実施する。
資金支援/非資金的支援非資金的支援
指標学習交流会の回数
目標値・目標状態4回
アウトプット:結果5回
アウトプット:考察①契約前にロジックモデル研修を行い、事業計画のブラッシュアップを行った(3月)。 学習交流会は、②第1回交流会は若者支援に必要な10要素にそって自団体の事業を分析し、強みと他団体との連携が必要な部分について確認する会にした(7月) ③第2回交流会は精神障害の傾向がある若者との接し方について理論と実践のノウハウを学んだ(10月) ④第3回は「ワークショップ:若者と地域サポーターの出会いをどうアレンジするか?」を実施した(12月) ⑤活動報告会を東京で開催(3月)
132. 実行団体と各地域の社会的養護関係施設・里親やその他の若者支援関係者の関係づくり、課題認識の共有のための学習交流会等の企画・開催をサポートする。
資金支援/非資金的支援非資金的支援
指標学習交流会・シンポジウムなどの開催回数
目標値・目標状態4回
アウトプット:結果4回
アウトプット:考察若年ママの育児サポートの仕組みづくりに向けて、里親や里親支援センターの方との意見交換会にPOとして参加し、取り組みをサポートした。シェアハウス開設イベントにPOとして参加し、取り組みをサポートした。社会的養護自立支援拠点事業が未設置の県にて設置を目指す団体と県知事、県担当課との意見交換会にPOとして参加し、情報提供や課題提起などを行ったほか、関係機関のネットワーク会議(勉強会)の企画をサポートした。
143. 若者への公的支援の拡大を図るための政策提言を必要に応じて行う。
資金支援/非資金的支援非資金的支援
指標①実行団体が各地域の自治体に政策提言するための課題整理や参考資料の作成・提供 ②自治体と意見交換、政策提言をする団体数 ③ニーズを見える化した資料の作成
目標値・目標状態①1個 ②2団体 ③政策提言につなげるためにニーズの顕在化が必要な地域の団体と実施
アウトプット:結果①2個、②4団体、③2個
アウトプット:考察①2個:社会的養護自立支援拠点事業の設置、増設に向けた政策提言書・資料の作成・提供(2県) ②4団体:社会的養護自立支援拠点事業関連2団体、子どもショートステイ関連1団体、その他1団体 ③2個:①と同じ

活動

1若者たちの困り感に一緒に向き合う支援 A-1①. 相談支援(電話・SNS・居場所・訪問等での相談支援)
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要関係機関からの紹介でつながるケースには主に対面や電話で相談にのり、必要な支援コーディネートを実施した。また、居場所やシェアハウス、実行団体での体験就労等で時間と対話を重ねるなかで相談ごとを話せるようになった若者もいる。
2若者たちとつながり、つながり続けるための取り組み A-1②. アウトリーチ(食料支援やSNS等での情報・メッセージ発信等)
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要若者たちと実行団体がつながるために居場所や住まい、物品支援を用意してのSNS等での情報発信は有効であった。また、困った時に相談できるようつながり続けるために生活相談・支援だけでなく、支援拠点外での取り組みをとおして関係づくりをする団体が多かった。
3生きる意欲を創意工夫でサポートする取り組み A-1③.事業拠点内外での面白いプログラムの企画・実施
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要農園作業(計37回)に若者が継続的に参加、収穫物でジャムづくり。少年院出身等の若者へのライフスキルトレーニングや学習・就労支援を計180回以上実施。少年院出院後の生き方を考える機会や励ましを届ける刑務所ラジオは8月以降毎月放送。その他の団体にてシェアハウス入居者座談会(月1回)、地域サポーターと若者が直接交流し若者の成長を応援する取り組み(全23回)、若者のスピーチイベント(1回)も行われた。
4公的制度や医療などの利用をサポートする支援 A-4. 同行支援、他団体や機関との調整・連携
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要生活相談に対応して使える公的制度や医療、障がい者グループホームの利用などにつなげることができた。居場所やランチ会などでの関わりが相談しやすい関係性につながり、相談が増え、難しい対応が増えた団体もあった。
5若者が働くことを伴走型で支える取り組み A-3. セミナー、企業見学、体験就労、中間就労の企画・実施・参加案内
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要協力企業をサポートして配慮ある職場での就労支援を実践。また、就労準備支援が必要な若者が安心してチャレンジできるようにするため、実行団体の事業の中でそうした機会を作った団体が多かった。保育園補助、弁当作り、カフェ、コメ販売など。
6若年妊婦、若年夫婦、シングルマザーの子育て支援・親育て A-4. 若年妊婦、若年夫婦、シングルマザーへの支援
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要若年ママの育児サポートを行うため、保育園を運営しながら夜間の預かりニーズに対応できるようにするため独自のショートステイプログラムづくりを試みた。また、若年シングルマザー向けの居住支援、生活相談支援を実施。
7支援者が支援の質を向上するためのサポート B. 職員への研修、スーパーバイズ等
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要ほとんどの団体がスタッフ研修等を実施していた。ケース調整や事例検討を計画より頻度を上げて実施した団体があった。
8社会的養護等の若者について理解し支援する企業が増える取り組み・若者が働くことを伴走型で支える取り組み C-1.協力企業開拓のための訪問・意見交換会等
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要若者が職場に定着できるようにするには、協力企業をサポートして若者について理解を深め、受け入れ態勢を整えてもらう必要があるため、企業ごとに研修の時間を作ったり、啓発イベントで理解ある職場づくりを呼びかける取り組みが実践された。
9ケアリーバー等の若者について理解する大人が増える取り組み C-2.ボランティア・支援者研修等
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要団体の取り組みを紹介する勉強会やイベント、ケアリーバーが自分自身についてスピーチするイベントを開催し、メディアに取り上げてもらうといった取り組みがあった。そのほか、ボランティアサポート、積極的な視察受け入れが実践された。
10ケアリーバー等の若者について理解する大人が増える取り組み C-3.地域イベント開催等
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要地域サポーターと若者が直接出会い、関係性をつくれるような場づくりの工夫が各団体で行われた。ランチ会やスポーツ、BBQ、視察案内、メンター制度などがあり、こうした取り組みを学習交流会や活動報告会で紹介することで、相互のヒントになった。
11実行団体を対象とする学習交流会:ロジックモデルを用いた事業設計、進捗管理の手法を学ぶ研修
資金支援/非資金的支援非資金的支援
活動結果計画通り
概要契約前にロジックモデル研修を行い、事業計画のブラッシュアップを行った(3月)
12実行団体を対象とする学習交流会:3回実施。財源確保の方策の他、実行団体から知りたい・学びたいテーマを募集して、知見を共有する学習交流会を実施する。テーマによっては講師を招へいする他、現地訪問型の学習交流会も企画する。
資金支援/非資金的支援非資金的支援
活動結果計画通り
概要①第1回交流会は若者支援に必要な10要素にそって自団体の事業を分析し、強みと他団体との連携が必要な部分について確認する会にした(7月) ②第2回交流会は精神障害の傾向がある若者との接し方について理論と実践のノウハウを学んだ(10月) ③第3回は「ワークショップ:若者と地域サポーターの出会いをどうアレンジするか?」を実施した(12月) ④活動報告会を実施(3月)
13実行団体が各地域で関係機関・団体とのつながりをつくり、課題認識の共有し、若者応援コミュニティを広げることを目指して、学習交流会やシンポジウムを実行団体とともに企画・実施する
資金支援/非資金的支援非資金的支援
活動結果計画通り
概要①実行団体が地域の里親と連携して若年ママの子育て支援を推進するため、里親および里親支援センターの方との意見交換会でニーズや推進にあたっての課題感の共有を行った。②実行団体が社会的養護関係施設や他の若者支援機関、企業と当該エリアの若者支援ニーズについて共有する勉強会シリーズを企画するサポートを行い、2回開催した。
14政策提言:①実行団体が各地域の自治体に政策提言するための課題整理や参考資料の作成・提供
資金支援/非資金的支援非資金的支援
活動結果計画通り
概要若年ママの育児サポートの仕組みづくりに向けて、里親や里親支援センターの方との意見交換会。シェアハウス開設イベント。社会的養護自立支援拠点事業が未設置の県にて設置を目指す団体と県知事、県担当課との意見交換会、ならびに関係機関のネットワーク会議(勉強会)。
15政策提言:②自治体等への政策提言書の作成、申し入れのサポート
資金支援/非資金的支援非資金的支援
活動結果計画通り
概要社会的養護自立支援拠点事業の設置、増設に向けた政策提言書・資料の作成・提供(2県) 自治体への提言の申入れや意見交換等を行った4団体をサポートした。社会的養護自立支援拠点事業関連2団体、子どもショートステイ関連1団体、その他1団体。

資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括

1取り組み親に頼れない若者支援の10要素フレームワークを活用した団体の事業自己分析
取り組み分類事業運営支援
到達度想定通りの成果
概要および考察これまでの緊急枠で実施した事業を分析して導出した若者支援に必要な10要素に自団体の事業をあてはめて事業の自己分析をする講座を実行団体の学習交流会で実施。それにより、自団体の強みと手薄ゆえに他団体との連携が必要な部分が見えてきて、今後の事業展開を考える際の手がかりを得ることができたと好評であった。
2取り組み地域サポーターを増やす活動の推進
取り組み分類ネットワーク形成・CI促進支援
到達度想定通りの成果
概要および考察実行団体の選考時から、地域サポーターとともに若者を支援する「開放型支援」を重視してきた。実行団体との月次MTGで地域サポーターと若者の関りの様子を聞きながら、地域サポーターのイメージと関わりの意義について理解のすり合わせを重ねた。地域サポーターを呼び込むことに慎重になる背景、注意すべきことについても意見交換を行った。また、多様な地域サポーターの姿があることをPOで概念整理し、学習交流会で事例を交えて概念を理解しやすいように示したうえで、地域サポーターとの関わりの現状分析をする時間をとった。3月の活動報告会でも地域サポーターとの関りについてパネルディスカッションを行い、学び合いの機会になった。
3取り組み自治体に若者支援の強化を働きかけるための関係機関とのネットワーク形成支援
取り組み分類ネットワーク形成・CI促進支援
到達度想定通りの成果
概要および考察自治体に施策の拡充を求めるにあたり、実行団体だけでのアプローチは十分ではなく、関係機関がネットワークを組んで発信する必要がある。そこで、実行団体が捉えた若者のニーズや支援の課題を地域の関係団体と共有するための勉強会の企画をサポートした。
4取り組み政策提言:社会的養護自立支援拠点事業
取り組み分類調査普及啓発・アドボカシー支援
到達度想定通りの成果
概要および考察社会的養護自立支援拠点事業が未設置あるいは極めて限定的な設置にとどまっている県で活動する実行団体が政策提言をする際に、調査企画を一緒に検討、提言書への助言、提言の補足資料の作成を行ったほか、知事および担当課への申し入れに同行し、参考になる情報提供を行った。さらに自治体の背中を押すには地域の関係団体と共同で行うのが望ましいため、ネットワーク形成のための勉強会企画をサポートした。また、地域の専門機関と連携して独自のプロジェクトチームを立ち上げた実行団体とはそのチームの活動について意見交換を行った。しかし、事業期間中に新規設置あるいは拡充の方針が出るまでには至らなかった。
5取り組みこどもショートステイのモデル形成と政策提言
取り組み分類モデル形成・SI促進支援
到達度想定通りの成果
概要および考察国が制度拡充のために実施した調査報告書資料から、実行団体の地域で取り入れる場合に参考になりそうな部分を実行団体と共有し、実行団体が独自で里親等によるこどもショートステイモデルを構築するための課題整理を行った。ショートステイは試行したが自治体に提言できるまでには至っていない。
6取り組み寄付を増やすための情報発信の工夫
取り組み分類資金調達支援
到達度想定通りの成果
概要および考察団体のファンを増やし、寄付を増やすために、実行団体の魅力や日常の様子や出来事を小まめに発信するよう月次MTGのなかでアイデア出しを一緒にするなどした。その結果、各団体のHPやSNSでの発信内容の魅力が増した。寄付金額への影響は未確認。
7取り組み社会リソースが十分でなく現状では対応できないニーズへの対応についての検討
取り組み分類事業運営支援
到達度想定通りの成果
概要および考察困った状態に陥った若者を支援しようにも、使えるリソースがない悩みに対応するため、団体で新たな事業を立ち上げるのはどうかといった相談にのった。その際、考慮すべき事項、情報をPOから提供するなどし、団体内で検討、判断していくプロセスに伴走した。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

・シェアハウスを始めたところ、行政から入居相談が相次ぎ、公的施策では対応できない居住ニーズが意外とあることが分かった。
・実行団体のサポートを得ながら生活に余裕がでてきた若年シングルマザーが交流イベントで自ら運営ボランティアとしてかってでたり、シェアハウスに住む若者同士が一つの集団として仲間意識を持って活動に参加するようになるなど、当事者同士が支え合うコミュニティが形成された事例がいくつかあった。
・物価・不動産価格の高騰を背景に「アフォーダブル住宅」が注目を集め、実行団体LivEQuality HUBによる母子世帯への居住・生活支援の実績がそのモデルケースとして高く評価され、2026年度には東京都で「官民連携アフォーダブル住宅供給促進ファンド」が立ち上がる。一地域の事業が全国展開を見据えるモデルへと発展する、大きな社会的インパクトを生み出している。
・社会的養護自立支援拠点事業の新規設置・受託を目指す団体に全国ネットワークえんじゅを紹介したところ、えんじゅから当該県出身の国会議員の紹介があり、議員の協力を得ながら自治体に事業予算化に向けて働きかけをしていけることになった。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

物価高により、親に頼れない若者たちが困窮し、生活困難に陥りやすい社会情勢になってきている。実行団体の地域に住まい支援のリソースが十分にないなか、実行団体(5団体)が提供する居住支援・生活支援により、生活が落ち着き、就労継続ができている、家計管理などのライフスキルや栄養改善ができてきている、社会参加の意欲が出てきて当事者コミュニティでの支え合いが生まれて来たといった変化がみられた。また、一般就労が難しい若者たちのために実行団体の事業のなかで就労や就労準備の機会を作り、安心な環境でスモールステップを踏みながら自信をつけていく姿が見られた(6団体)。当事業で力を入れた地域サポーターを増やす取り組みにより、若者たちが団体スタッフ以外の方と関わる機会が増え、若者たちの人間関係に厚みがでて、前向きな声掛けをもらうことで自己肯定感につながる場面もあったようだ。地域サポーターとの取り組みを広げていくには、関わる場面や関わり方の深さによって配慮すべきことなどを整理し、場をうまくデザインしていく必要がありそう。

本事業を行なっている中で生じた実行団体や受益者のもっとも重要な変化だと感じた点

国際教育機構スマイリーフラワーズでは当助成事業を通して児童養護施設出身の若者と団体スタッフの伴走支援者としての関係性が深まったことで、若者たちが困った状況に陥った時に相談できるようになった。「どうしよう。助けて。」と言える人が身近にいるという変化は若者ひとり一人にとって、とても大きなことである。これにより、団体スタッフの活動の中で相談、制度利用のための調整、同行支援などの時間が増え、今後の事業においてもこうした若者の困り感に対応していくための体制整備などが検討されるようになったのが重要な変化であったと感じる。当助成事業のなかで地元の施設職員や協力企業、市民ボランティアとの連携強化の下地づくりが進んだことも今後の力になっていくはずである。

外部との連携実績

1活動学習交流会:第2回 精神障害の傾向がある若者との接し方について
実施内容日時:2025年10月27日13:00-14:30 第2回学習交流会 講師:鈴木晶子(臨床心理士/公認心理師)    認定NPO法人フリースペースたまりば 「傷ついた若者たちへの伴走支援を少し進めやすくしていくには-メンタルヘルスの観点からできること-」
結果・成果・影響等精神障害、発達障害のある若者が見せる行動・傾向について理解が深まり、接し方、対応方法について具体的な例も学ぶことができ、日々の現場実践に活かせるという感想が聞かれた。
2活動社会的養護自立支援拠点事業の新設、拡充に向けた全国ネットワークとの連携
実施内容社会的養護自立支援拠点事業実施団体等の全国ネットワークであるNPO法人えんじゅに2団体をつないだ。
結果・成果・影響等・えんじゅの理事と相談するなか、県域で社会課題として発信し(2026年度にイベント実施予定)下地づくりをすることを確認し、他団体の専門職と結成したプロジェクトチームで進めていくことになった。 ・えんじゅから若者支援に理解のある同県出身の国会議員を紹介してもらい、県へのアプローチについて相談していくことになった。
3活動活動報告会にてこども家庭庁と連携
実施内容2026年3月14日に開催した活動報告会にてこども家庭庁虐待防止対策課の方にコメントをいただいた。
結果・成果・影響等こども家庭庁の方に各実行団体が捉えた若者支援ニーズ、取り組みの意義、休眠預金活用助成の仕組みの有用性について理解を深めていただくことができた。また、実行団体はこども家庭庁所管の新たな若者支援施策について知ることができた。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)なし
広報制作物等あり
内容

休眠預金活用助成活動報告会「親に頼れない若者の独り立ちサポート事業助成」チラシ

報告書等あり
内容

公益社団法人ユニバーサル志縁センター「親に頼れない若者の独り立ちサポート助成事業:休眠預金活用助成活動報告」2026年2月13日(報告会にて配布)

イベント開催等あり
内容
休眠預金活用助成活動報告会「親に頼れない若者の独り立ちサポート事業助成」
日時:2026年2月13日(金)13:30~17:00
場所:TKP品川カンファレンスセンター 7A及びオンライン

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て添付・公開をした
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった
助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますかはい
内容
https://www.u-shien.jp/kyumin/

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

「公益通報者保護に関する規程」を法人HPに掲載し、職員、役職員がいつでも確認できるようにしている。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかいいえ
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)内部監査
内容

法人の2025年度の監査のなかで実施。

事業完了した実行団体へ事業完了時監査を行いましたか実施済み
内容

資金提供契約に沿った所定の項目の他、伴走支援について、その他改善を求める点について実行団体の意見を聞いた。その結果、月次のMTGでの対話を通して事業を俯瞰的に見たり、団体だけでは把握できない情報や助言を得ることができ、事業を有意義に進めることができたとの意見が多かった。一方で、システムでの精算報告について、難解さとエラーなどにより時間を要してしまい、余分に人件費がかかってしまう問題が複数の団体から聞かれた。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

広報制作物に表示

報告書に表示

イベント実施時に表示