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事業完了報告

2026/04/24更新

事業概要

事業期間開始日 2025/01/29終了日 2026/03/31
対象地域沖縄県
事業対象者

沖縄県内のひとり親家庭や低所得子育て世帯等のこども

事業対象者人数

1,500人(300世帯)

事業概要

沖縄県では、ひとり親世帯等が貧困に陥りやすく教育の機会も限られることから、将来も貧困の状況から抜け出せないという深刻な問題を抱えている。
地域住民からは、こうした子どもたちへの支援を求める声が強く寄せられている。
本事業は、「こども支援・政策研究所」、「こどもセンターゆいまわる」および「子どもの居場所心理学研究所おきなわ」と連携し、これらの課題解決を目指し子ども食堂等を拠点に以下の支援を行う。


食支援・生活習慣支援:
食支援に伴いバランスの取れた食事や規則正しい生活習慣を身につけられるよう支援を行う。


学習・体験支援:
勉強のサポートを行い学力向上を図る。特に、長期休暇中は学習機会を拡充し文化体験や社会体験も行うことで子どもたちの学びを深める。


教材・進学支援:
経済的な理由で教育の機会が制限されていた子どもたちへ学習教材等の貸与、ICTオンライン補習等での学習支援、模試等の費用の補助を行うことで、進学を希望する子どもたちを支援をする。


見守り支援:
支援が必要なこども等の把握、養育状況の把握、子どもたちが抱える悩み、孤独・孤立の解消(子育て世帯)など、必要な支援につなげる。


これらの取り組みを通じて子どもたちが健やかに成長し、将来、自分の人生を切り開いていけるよう、経済的な支援だけでなく学習支援や社会体験の機会を提供し、子どもたちの可能性を広げることを目的とした事業である。

実行団体数6

事業の総括およびその価値

6団体を通じ、学習・食・居場所を一体的に提供する多機能型支援を展開し、子どもの教育格差解消と生活基盤の安定に寄与した。学習面では、ICT教材の導入や独自検定の実施で学習意欲の向上を図り、公的検定(漢検・英検・算検等)のサポートで挑戦する機会に紐づけた団体も多く見られた。また、大学生による伴走支援で予想以上の効果を得られた報告もあがり、学習習慣の定着と進学実績(私立上位校合格等)で成果を上げた。食支援では、温かい食事の提供や弁当配食、朝食支援等を通じ、子どもの心身の安定を図り、学習への意欲向上に直結させた。さらに、各団体が法人化や規程整備を進め、学校・行政・地域支援団体との連携を深めたことで、潜在的な支援ニーズを早期に把握し対応するセーフティネットの構築が事業開始時より進んだ。点ではなく面での支援体制が確立され、地域全体で子どもを育む持続可能な基盤が強化されたことは本事業の大きな価値である。

課題設定、事業設計に関する振返り

本事業は、学習支援と食支援の両輪による教育格差の解消を目的としたが、事業期間の実践を通じて両者が密接に連動することで最大の効果を発揮することが実証された。その大前提として、空腹や生活リズムの乱れを解消し、信頼できる大人の見守り・寄り添いにより安心できる居場所を担保した上で学習を提供することが自己肯定感の向上に不可欠な点も再確認され、本事業終了時点では子ども達の学習・進学意欲や挑戦する力の向上が確認された。一方、物価高騰の影響や、不登校・外国ルーツなど課題の多様化が顕著となり、画一的な支援ではなく個別最適化された対応が求められた。さらに、実行団体からは、保護者に対する自立心の育成や課題と向き合う力を課題視する声も多かった。これに対し、ICT教材の活用や学生ボランティアとの協働、対話重視の伴走など、各団体が地域の特性に応じた柔軟な事業展開を行ったことが評価できる点である。

今回の事業実施で達成される状態

短期アウトカム

1沖縄県内のひとり親世帯への食支援は、子どもの食生活改善、栄養バランス向上に貢献、心の安定、ストレス軽減にも繋がり、情緒的な発達を促し、共食を通してコミュニケーション能力や協調性も育まれている状態
指標食事提供の回数 栄養バランスの改善 子ども食堂への出席率 食事のマナーの改善(アンケート調査、観察記録) こどもへのアンケート調査(自己肯定感、幸福度など)
目標値・目標状態子ども食堂への出席率など実行団体が定める目標値が達成できている状態
アウトカム:結果6団体合計で約1万6,200食の食事(拠点での温かい食事、弁当、朝食等)を安定的に提供し、出席率目標を全団体が達成した。観察記録では、箸の持ち方等の食事マナーが改善(60%→80%等)したほか、共食を通じて孤食が解消された。アンケート調査でも「ご飯が美味しい」「居場所に行くのが楽しみ」といった声が多数寄せられ、情緒の安定と自己肯定感の向上が定量・定性両面で確認された。
アウトカム:考察食支援は単なる栄養補給や空腹満たすことに留まらず、子どもたちの心の安定とストレス軽減に直結する最も強力なアプローチであった。食卓を囲む「共食」の場が、自然なコミュニケーション能力や協調性を育む土壌として機能しており、この情緒的な安定が、次の「学習」へ向かうための不可欠な前提条件(土台)になっていると言える。
2学習支援により思考力、基礎学力全般が底上げし、学習習慣の定着などにより問題解決能力や自己肯定感が向上している状態 グループ学習により一緒に学ぶ楽しさを実感し、学習に対するモチベーションが向上している状態
指標自主的な学習時間が増加しているか、また、学習計画を立てて効率的に学習できているかなどを評価 自分の学習に対する自信や満足度でのアンケート調査 グループワークへの積極的な参加度や貢献度を評価 グループ学習への出席率等の向上調査
目標値・目標状態学習意欲、社会性、自己肯定感、グループワークの参加率など各実行団体が定める目標値が達成できている状態
アウトカム:結果ICT教材や独自のプリント学習、大学生を交えたグループ学習を継続実施した結果、学習に対する満足度アンケートで高い評価を獲得。自主的な学習時間や回数が開始当初の1.5倍に増加するなど、学習習慣の定着が見られた。また、漢検やひらがな検定に多数が挑戦・合格し、グループワークへの出席率や積極的な参加姿勢など、各団体が定める目標値を概ね達成した。
アウトカム:考察学習への強い抵抗感を持つ子どもに対し、「グループ学習」で共に学ぶ楽しさを提供したことと、ICTを活用して「自分のペースで解ける」環境を用意したことの相乗効果が極めて大きかった。「わかった」「検定に受かった」という成功体験の蓄積が自信を生み、受け身の姿勢から「自ら計画を立てて学ぶ」という自己解決能力の向上へと確実な行動変容をもたらしている。
3文化体験や社会体験での支援により、こどもが様々な体験を通して、自分の将来について考えるきっかけとなり、興味関心の幅が広がり、学習意欲の向上、コミュニケーション能力や協調性見受けられる状態
指標活動への満足度(アンケート調査) 興味関心の変化(アンケート調査、作品展示など) 行動の変化(積極性、協調性など、観察記録)
目標値・目標状態こどや保護者の90%以上が活動に満足している状態 活動に参加した子どもの60%以上が、積極性や協調性が向上したと評価される状態
アウトカム:結果宿泊合宿、OIST見学、自然体験、職業人との交流など多様な文化・社会体験を実施。実施後のアンケート調査では、子どもおよび保護者の90%以上が「活動に満足している」と回答した。また、日々の観察記録において、集団生活やワークショップを通じ、参加した子どもの60%以上で「自ら発言する」「他者と協力する」といった積極性・協調性の向上が見受けられた。
アウトカム:考察家庭の経済状況によって生じる「体験格差」を是正するアプローチとして、非常に有効であった。非日常の体験や多様な大人との関わりは、子どもたちの知的好奇心を強く刺激し、将来の夢や目標を具体的に描く契機となった。体験を通じて広がった興味関心が、結果的に「もっと知りたい」という日々の学習意欲の向上へとシームレスに繋がっている。
4進学支援により、子どもたちの進学への理解が深まり、進学意欲が高まっている状態 模試費用補助により安心して学習に集中でき、教材支援でITスキル向上と学力向上に繋がっている状態
指標進学意欲の向上 志望校決定への支援 進学に関する情報の理解度向上 進学支援補助 教材利用状況 学習意欲の変化 タブレット利用状況 オンライン教材利用状況
目標値・目標状態志望校決定支援・進学に関する情報の提供によりこどもたちの進学意欲向上している状態 自ら進んで学習し、アンケートで、80%以上の子供が「学習が楽しい」「毎日少しの時間でも勉強したい」と回答が得られる状態
アウトカム:結果中3生への外部模試費用の補助や、タブレット・オンライン教材(すらら等)の貸与・活用支援を実施。進学に関する情報提供や志望校決定への手厚い伴走により、対象生徒の進学意欲が劇的に向上し、私立上位校を含む志望校への合格者を輩出した。また、アンケート調査において、80%以上の子どもから「学習が楽しい」「毎日少しの時間でも勉強したい」との回答を得た。
アウトカム:考察模試費用補助という直接的な経済支援が、家庭の不安を取り除き、子どもが安心して受験勉強に集中できる環境を担保した。同時に、タブレット等のICT教材の導入は、子どもたちのITスキルを向上させただけでなく、ゲーム感覚で学習に取り組める心理的ハードルの低さを提供した。「楽しい」という感情が学習の習慣化を促し、結果として基礎学力と進学意欲の飛躍的な向上に貢献している。
5見守り支援により専門家による相談や情報提供を通して、こどもは心身ともに健やかに成長し将来への希望を持つことができ、保護者は育児の悩みや不安を解消し知識やスキルを習得することで子育てを楽しめている状態
指標相談件数、参加人数、リピーター率 集中力、コミュニケーション能力の変化等の行動観察記録 こどもへのアンケート調査(自己肯定感、幸福度等) 保護者へのアンケート調査(育児の悩み、知識・スキルの変化、満足度等)
目標値・目標状態こどもたちの心身が健やかに成長し、将来への希望を持てている状態 保護者の育児に関する悩みや不安が軽減され、子育てに関する知識やスキルの向上とともに精神的な安定が得られ、子育てを楽しんでいる状態
アウトカム:結果各拠点が継続的に開所し、高いリピーター率(出席率)を維持した。専門家(SSW等)やスタッフによる家庭相談は年間数百件に上った。ほとんどの実行団体が事業開始時より相談件数が増え、早期対応につながったという声も多かった。子どもへのアンケートや行動観察では「集中力やコミュニケーション能力の向上」「将来への希望」が確認され、保護者アンケートでも「悩みを相談できる場ができた」「子育ての知識が増えた」と回答する割合が高く、精神的安定に繋がった。
アウトカム:考察子どもにとっての「安全な居場所」が、同時に保護者にとっての「孤立を防ぐ相談窓口」として機能したことの意義は大きい。保護者が専門家や他者と繋がり、育児に関する不安やストレスを軽減して精神的な余裕を取り戻すことが、家庭環境の改善に直結した。保護者の笑顔と精神的安定が、ひいては子ども自身の健やかな成長を支える最大のセーフティネットであることが実証された。

アウトプット

1栄養バランスの取れた食事を定期的に提供し、子どもの食生活の安定が図られている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標食事の提供件数:提供する食事の回数が増えている 継続利用率: 継続して利用している子どもの割合が増えている 栄養バランス: 提供する食事の栄養バランスが、子どもの成長に必要な栄養素を満たしている
目標値・目標状態継続利用率が60%を目標にする、厚生労働省が定める「食事バランスガイド」を参考に、目標とする栄養基準を設定など各実行団体で定めた各項目の回数が達成できていること
アウトプット:結果6団体で定期的な食事提供(週数回〜毎日)を実施し、提供回数の目標を全団体が上回った。継続利用率は目標の60%を大きく超え、80〜90%台を維持した。管理栄養士の助言や「食事バランスガイド」を参考にした献立作成・弁当配食により、子どもの成長に必要な栄養素を満たした食事を提供した。
アウトプット:考察栄養バランスの取れた継続的な食支援が、家庭の食生活の安定と子どもの発育に直結した。高い継続利用率は、単に食事が提供されるだけでなく、居場所としての心理的安全性や居心地の良さが担保されていることの証左である。
2学習支援が個々の子どもに合わせて適切な形で提供され宿題等のサポートを行い、学習意欲の向上を図り、グループ学習などの仲間と協力して学ぶことで、学習意欲を高め、社会性を育む学習支援が実施されている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標個別指導による学習支援の回数 グループ指導による学習支援の回数 毎回の参加者数、継続参加者数 学習意欲の変化
目標値・目標状態「学習が楽しいと感じる子どもの割合を50%増加させる」など、各実行団体で定めた各項目の回数が達成できていること
アウトプット:結果個別指導およびグループ学習を年間延べ数千回実施し、毎回の参加者数・継続参加者数の目標を達成した。アンケートでは、「学習が楽しいと感じる子ども」の割合が当初設定した50%増加の目標をクリアし、自発的な学習姿勢が定着した。
アウトプット:考察個別指導で「わからない」を解消し、グループ学習で「一緒に学ぶ楽しさ」を実感させる両輪のアプローチが効果的であった。学習形態を子どもの特性に合わせて柔軟に提供したことで、学習に対するポジティブな感情が芽生え、自発的な学習意欲と社会性の涵養を促した。
3進学相談として、中学校進学や高校受験に関する相談に応じ、進路指導を行っている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標進学相談の回数
目標値・目標状態進学意欲向上など、各実行団体で定めた各項目の回数など目標としていること
アウトプット:結果中学生および高校受験生を対象に進学相談や進路指導を定期的に実施し、各団体が定めた相談回数の目標を達成した。個別の学習進度や家庭状況を踏まえたきめ細やかな進路指導により、生徒の進学意欲を確実に向上させた。
アウトプット:考察日常的な関わりの中で信頼関係を築いたスタッフが相談に応じることで、子どもは本音で将来の希望を語ることができた。情報不足や経済的不安から進学を諦めかけていた生徒に対し、具体的な選択肢を提示したことが、進路決定への大きな推進力となった。
4模試を受けるために必要な費用、大学入学共通テストの費用等の必要なこどもへの支援
資金支援/非資金的支援資金支援
指標補助の回数
目標値・目標状態補助の回数など、各実行団体で定めた各項目の回数など目標としていること
アウトプット:結果高校受験を控える中3生を中心に、外部模試の受験費用補助や検定受験費用補助を実施。実際の模試・検定補助は目標値に届かない団体もあったが、必要とするこどもへの補助支援を行うことができ、挑戦する力の向上に寄与した。
アウトプット:考察費用の補助により、経済的な理由で受験をためらう家庭の負担を軽減し、受験機会の平等を担保できた。客観的な学力を把握できたことで、生徒自身が学習の現在地と課題を認識し、受験に向けた具体的な学習計画の立案とモチベーション向上に直結した。 一方、居場所に来所するこどもの中には模試・検定補助より基礎学力等の定着を必要とする層も多く、各実行団体はこどもの実態に即して適切な支援を行った。
5こどもに学習教材やICタブレットを貸与、オンライン補習学習支援を行っている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標貸与される学習教材の数 タブレット等の貸与台数 オンライン補修学習支援開催実績数 参加者数
目標値・目標状態各実行団体で定めた提供される学習教材の数のカウントなど目標としていること
アウトプット:結果ICTタブレットの貸与やオンライン教材(すらら、タブドリ等)のアカウント付与をほぼ目標台数通りに実施。オンライン補習学習の開催実績や参加者数も計画を上回る形で推移し、学習環境のデジタル化を推進した。目標値に届かなかった団体もタブレット活用が大きく進み、学習習慣の定着につながった。
アウトプット:考察ICT教材の導入は、支援者の指導スキルへの依存を減らし、個別最適化された質の高い学習を安定して提供できる基盤となった。ゲーム感覚で取り組めるUIが学習への心理的ハードルを下げ、居場所での自立学習の定着に大きく貢献した。 アカウント数が目標値に届かなかった団体は、日々の宿題支援においてタブレットでの調べ学習をしたり、検定試験対策に活用するなどの活用が見られた。
6音楽、美術、スポーツなど、様々な文化に触れる機会や社会体験を提供することができている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標様々な文化に触れる機会の提供回数 社会体験に触れる機会の提供回数
目標値・目標状態各実行団体で定めた様々な文化に触れる機会や社会体験に触れる機会の提供回数が達成できていること
アウトプット:結果自然体験(宿泊研修)、施設見学(OISTや美術館)、職業人講話、芸術体験など、多種多様な文化・社会体験を各団体で企画し、提供回数の目標を達成した。
アウトプット:考察日常の生活圏から離れた非日常の体験や、普段関わることのない大人(職業人や研究者等)との交流は、子どもたちの知的好奇心と視野を大きく広げた。これらの原体験が自己理解を深め、将来の夢の形成や日々の学習・生活意欲を引き上げる起爆剤となっている。
7生活習慣の支援として食事のマナー、身の回りの整理整頓など、生活習慣の指導(紙芝居の会等)を行っている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標生活習慣に関する指導(紙芝居の会等)実施回数 生活習慣に関する指導(紙芝居の会等)参加者数
目標値・目標状態各実行団体で定めた生活習慣に関する指導(紙芝居の会等)回数など目標としていること
アウトプット:結果食事の場を通じたマナー指導(箸の持ち方、配膳)や、身の回りの整理整頓など、生活習慣に関する指導を毎回の開所時に継続実施した。指導の実施回数および参加者数は目標値を達成した。
アウトプット:考察生活習慣の定着は一朝一夕にはいかないが、居場所における「当たり前のルール」として日々繰り返し実践することで、徐々に自発的な行動(靴を揃える、挨拶をする等)へと繋がった。基本的生活習慣の確立が、他者への思いやりや社会性の土台となっている。 居場所でのおやつの時間を話題としてこども達への歯磨き指導に紐付けることで、保護者への啓蒙を促すなど各実行団体なりの工夫も見られた。
8こどもや保護者に適切な悩み相談の場が提供されている 親向けの子育てに関する悩み相談や、育児スキルアップのための講座が提供できている 親同士が交流できる場を提供できている
資金支援/非資金的支援資金支援
指標こどもや保護者に提供した悩み相談の回数 親向けの講座の回数 親同士が交流できる場の提供回数
目標値・目標状態各実行団体で定めた悩み相談の回数や親向けの講座の回数、親同士が交流できる場の提供回数が達成できていること
アウトプット:結果実行団体は、保護者からの個別相談(対面・SNS等)に年間数百件対応した。一方、保護者向けの交流会や専門家を招いた子育て講座の実施は本事業年度では実施せず、食支援時に保護者交流の機会を設定した。
アウトプット:考察 本事業を通じて、居場所は、子どもだけでなく保護者にとっても「頼れる窓口」として機能した。 一方、保護者の中には多忙であったり、こどもの育ちや課題を受け入れられていない層も多く、どの実行団体も支援を途切れさせないコミュニケーションを優先し根気強い対話型の関係性構築を重視した。
9実行団体の食支援、学習支援、悩み事相談に係る知識やノウハウが向上している
資金支援/非資金的支援非資金的支援
指標勉強会への参加回数と参加人数 専門家による指導回数
目標値・目標状態1年間で5回以上の勉強会への参加、のべ10名以上の勉強会への参加 1年間で5回以上の専門家による指導を受ける
アウトプット:結果資金分配団体主催の研修や外部勉強会に、スタッフが年間5回以上、のべ10名以上参加した。また、SSW等専門家による指導を年間5回以上受け、支援現場へのフィードバックを完了した。
アウトプット:考察外部の専門的知見を定期的に取り入れることで、スタッフの対応スキルとアセスメント能力が飛躍的に向上した。現場の属人的な経験則に頼るのではなく、根拠に基づいた専門的な支援を展開できる組織体制へと成長している。
10実行団体が他の支援団体や行政機関と連携をとって事業を遂行できている
資金支援/非資金的支援非資金的支援
指標連携する他の支援団体や行政機関の数
目標値・目標状態連携する他の支援団体や行政機関の数が50%以上増えている
アウトプット:結果学校(教員、SSW)、行政(福祉課、子育て支援課)、社協、フードバンク等、連携する他の支援団体や行政機関の数が、事業開始前と比較して50%以上増加した。
アウトプット:考察情報共有会議の定例化などにより、点在していた支援機関が「面」として繋がる強固なネットワークが構築された。これにより、支援の重複や漏れを防ぎ、潜在的な課題を抱える世帯へ早期にアウトリーチできる包括的な支援体制が確立された。 事業後半には連携会議への登壇を依頼される実行団体もあり、行政との関係性が進んだ様子が見られた。
11実行団体の組織基盤力が上がっている
資金支援/非資金的支援非資金的支援
指標月次精算ができるスタッフの養成 規程類の整備状況
目標値・目標状態月次精算ができるスタッフが養成できている 規程類が全て整備できている
アウトプット:結果各団体において会計担当スタッフへの研修を実施し、適正な月次精算ができるスタッフの養成を完了した。また、就業規則や経理規程、コンプライアンスに関する規程類がすべて整備・公開された。
アウトプット:考察経理体制の透明化と規程類の整備は、組織のガバナンスを強化し、社会的信用を大きく高めた。この強固な組織基盤が、助成事業終了後も地域からの継続的な支援(寄付や協賛)を獲得し、自立的・持続的な運営を行っていくための最大の武器となる。

活動

1食事の提供: 栄養バランスの取れた食事を定期的に提供し、子どもの食生活の安定を図る
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要6団体を通じ、週数回から毎日の高頻度で温かい食事や弁当配食、朝食提供を実施した。管理栄養士の助言や食事バランスガイドを参考に献立を作成し、年間延べ約1万6千200食を提供。孤食や偏食を防ぎ、子どもたちが安心して過ごせる生活基盤と、学習へ向かうための心身の安定を確立した。
2学習支援: 勉強のサポートや宿題のサポートを行い、学習意欲の向上を図る
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要各拠点で日常的な宿題サポートやテスト対策を実施した。勉強に抵抗感のある児童には大学生ボランティア等が対話重視で伴走し、「わかる」体験を蓄積。ひらがな検定や漢検・算検などの具体的な目標を設定することで、学習への苦手意識を払拭し、自発的な学習姿勢を定着させた。
3個別指導: 子ども一人ひとりの学習状況に合わせて、個別指導を行う
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要不登校傾向や学習遅滞のある児童に対し、学力や特性に応じたマンツーマン指導を実施した。スタッフや大学生が個別のつまずきを丁寧にアセスメントし、スモールステップで指導。周囲の目を気にせず自分のペースで学べる環境を整えたことで、自己効力感の回復と基礎学力の底上げに成功した。
4グループ学習: 仲間と協力して学ぶことで、学習意欲を高め、社会性を育む
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要大学生インターンが主導する探究学習や、長期休暇中の勉強合宿、チーム対抗の学習ワークなどを実施した。多様な年齢の仲間と共に課題に取り組むことで、互いに教え合い、刺激を受け合う協働的な学びの場を創出。学習へのモチベーション向上と同時に、コミュニケーション能力や協調性を育んだ。
5進学相談: 中学校進学や高校受験に関する相談に応じ、進路指導を行う
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要中学・高校進学を控える児童とその保護者に対し、定期的な個別面談や進路相談を実施した。スタッフが日常的な関わりの中で本音を引き出し、家庭の経済状況や本人の希望を踏まえた具体的な進路の選択肢を提示。不安を取り除き、自己決定を促すことで、次なるステップへの前向きな意欲を引き出した。
6進学支援: 高校受験や大学受験に必要な費用を補助したり、進学相談等を行う
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要中学3年生を中心に、外部模試の受験費用や各種検定(漢検・英検等)の受検費用を全額または一部補助した。また、志望校合格に向けた専門的な受験対策と併願戦略の指導を実施。経済的理由による体験格差や受験機会の不平等を是正し、安心して本番に臨める環境を担保した。
7学習教材の提供: 塾に通えない子どもたちのために、学習教材、オンライン教材、タブレット等を貸与する
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要経済的理由で塾に通えない児童等を対象に、タブレット端末やオンライン学習教材(すらら等)を貸与し、居場所や自宅での活用を支援した。個別の学習レベルに合わせた問題演習が可能となり、ゲーム感覚で取り組める仕組みが学習の習慣化を促進。支援者のスキルに依存しない学習環境を構築した。
8体験支援: 音楽、美術、スポーツ、職場見学など、様々な文化・体験に触れる機会を提供する
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要宿泊合宿、OIST等の施設見学、地域資源を活かした自然体験、職業人講話など、多彩なプログラムを定期的に企画・実施した。日常では得られない非日常の体験や多様な大人との交流を通じ、子どもたちの知的好奇心や郷土愛を刺激。将来の夢を描く契機とし、学習意欲向上へのフックとして機能させた。
9生活習慣の支援: 食事のマナー、身の回りの整理整頓など、生活習慣の指導を行う
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要拠点での会食を通じた箸の持ち方や配膳の指導、歯科衛生士による口腔衛生指導、来所時の挨拶や片付けの徹底など、基本的生活習慣の定着を図った。また、宿泊体験を通じて夜型から朝型への睡眠リズムの改善を促し、社会生活の土台となる自律心や他者への思いやりを育む支援を継続的に行った。
10情報提供: 専門家による子育てに関する相談や情報提供等により、孤立感を解消する
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果計画通り
概要拠点での送迎時やSNSを通じ、進学情報、地域の支援制度、子育てに関する有益な情報を保護者に定期発信した。また、専門家(SSW等)を交えた個別面談を実施し、多様化するニーズに合わせた適切な社会資源(福祉窓口やフードバンク等)へ接続することで、家庭の孤立化を未然に防いだ。
11悩み相談: 専門家による子どもや保護者の悩み相談を実施し、必要な支援につなげる
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要日常的な声かけにより児童の心理的変化を早期に察知し、必要に応じてSSWや心理士等の専門家による相談支援を実施した。保護者からの不登校や発達特性等の深い悩み相談にも年間数百件対応し、学校や行政窓口と連携して根本的な課題解決に向けた伴走支援を徹底した。
12親同士の交流の場: 親同士が交流できる場を設け、子育ての悩みを共有し、共感し合えるようにする
資金支援/非資金的支援資金支援
活動結果ほぼ計画通り
概要実行団体の中には、会食を通じて保護者の交流の場を提供し続けた団体も見られた。同じような境遇や悩みを持つ親同士が、スタッフを交えてリラックスした雰囲気で情報交換し、共感し合える安全な場を提供。育児ストレスの軽減と精神的安定を図り、家庭環境の改善へと繋げた。
13定期的な勉強会の開催:食支援、学習支援、悩み事相談に係る知識やノウハウ習得のための勉強会を年6回程度開催する
資金支援/非資金的支援非資金的支援
活動結果計画通り
概要資金分配団体が主催する研修や、外部の専門家を招いた発達特性対応、アレルギー対応、経理実務等の勉強会にスタッフが年間5回以上参加。支援現場で生じる課題に対する専門的知見やノウハウを習得し、属人的な対応から根拠に基づいた支援への質的転換を図り、組織全体の対応力を底上げした。
14他の支援団体との連携: 他の支援団体と連携し、実行団体が情報交換ができる場の提供と共に意見交換会の実施
資金支援/非資金的支援非資金的支援
活動結果計画通り
概要地域のこども食堂ネットワーク、社会福祉協議会、フードバンク等の他団体と連携協定や定期的な情報交換会議を実施した。合同での物資配布やイベント開催を通じ、各団体が持つ強みやリソースを共有。単独団体では解決困難な事例に対し、地域全体で面として支援する体制を構築した。
15行政機関との連携: 行政機関と連携し、実行団体がより効果的な活動ができるよう伴走支援を行う
資金支援/非資金的支援非資金的支援
活動結果ほぼ計画通り
概要伴走支援を行ったことで、各実行団体は市町村の子育て支援課や福祉窓口、学校運営協議会等に定期的に参画し、ケース会議等を通じて情報共有を定期的に実施。行政からの対象児童の紹介受け入れや、逆に居場所で把握した困難ケースを行政窓口に繋ぐ相互連携モデルを確立。公的支援の隙間を埋める重要なセーフティネットとして機能した。
16専門家との連携: 専門家(カウンセラー、教育関係者など)と連携し、実行団体に専門的な情報・支援を提供する
資金支援/非資金的支援非資金的支援
17親向けの講座: 専門家による子育てに関する悩み相談や、育児スキルアップのための講座を開催する
資金支援/非資金的支援非資金的支援
18見守り支援:専門家と協働し、支援が必要なこども等の把握、孤独・孤立の解消(子育て世帯)など必要な支援を提供する
資金支援/非資金的支援非資金的支援
19組織基盤整備の支援:月次面談(毎月の月次精算、相談をきめ細かくサポート)の実施、規程類の整備のサポートを行うことにより、実行団体の組織基盤整備の支援を行う
資金支援/非資金的支援非資金的支援

資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括

1取り組み定期的な月次面談と個別伴走支援
取り組み分類事業運営支援
到達度想定通りの成果
概要および考察全6団体に対し、毎月の面談を通じて事業の進捗状況や資金計画の確認を精緻に行い、現場が抱える課題を早期に把握した。特に、不登校児童への対応や保護者との関係構築など、個別性の高い困難事例については、壁打ち相手として客観的な視点から助言を行った。この定期的な伴走が、計画の柔軟な軌道修正を可能にし、スタッフの心理的負担の軽減とモチベーション維持に繋がり、全団体が事業を途中離脱することなく完遂する最大の原動力となった。
2取り組み専門家を招いた合同勉強会・研修の実施
取り組み分類事業運営支援
到達度想定以上の成果があった
概要および考察 発達特性のある児童への関わり方、アレルギー対応、SSW(スクールソーシャルワーカー)との連携手法など、現場のニーズに直結したテーマで専門家を招いた勉強会を年間複数回開催した。各団体のスタッフが年間5回・のべ10名以上参加することで、現場の属人的な経験則に頼る支援から、根拠に基づいた専門的な支援へと質的転換を図ることができた。結果として、各居場所でのトラブル対応能力が飛躍的に向上し、支援の安全性が大きく高まった。
3取り組みガバナンス強化と規程類整備の支援
取り組み分類組織基盤構築支援
到達度想定通りの成果
概要および考察 会計担当者への経理実務指導を通じ、月次精算が自立して行えるスタッフの養成を支援した。また、就業規則やコンプライアンス規程等の各種規程類の整備・公開に向けた指導を行った。この支援により、各団体の会計透明性とコンプライアンス意識が向上し、組織としての強固なガバナンス体制が構築された。社会的信用が高まったことで、助成終了後も地域企業等からの寄付や支援を受け入れやすい、持続可能な運営基盤の確立に大きく寄与した。
4取り組み支援団体間および行政・地域機関との連携促進
取り組み分類ネットワーク形成・CI促進支援
到達度想定以上の成果があった
概要および考察実行団体同士が集う情報交換会や成果共有会を定期的に主催し、互いの強み(ICT活用のノウハウや検定対策の仕組み等)を共有し合う横の繋がりを構築した。同時に、各団体が地域の学校、行政窓口、社協等と円滑に連携できるよう橋渡しや助言を行った。結果として、単独の団体では解決が難しい課題に対し、地域リソースを組み合わせた「面」での包括的な支援ネットワークが形成され、事業対象外の潜在的ニーズにもリーチできるモデルが形成された。

想定外のアウトカム、活動、波及効果など

学習支援と食支援を入り口とした各居場所が、地域における「総合相談窓口」として機能し始めたことは予想以上の成果が出たと評価できる。各団体が支援の質を高めた結果、事業対象外の困難事例(外国ルーツ、不登校、祖孫世帯等)に関する学校・行政からの相談が急増し、早期介入に繋がった。また、関わった大学生やボランティア自身が社会課題への理解を深め、成果発表に登壇したり、地域の高校生(居場所の課題を探究学習の素材にし複数回のヒアリング等)が全国大会へ派遣されるなど、地域の担い手として成長する若い支援者側への教育的波及効果も大きかった。さらに、他機関からの視察受け入れやノウハウ提供の依頼が増加し、地域の支援モデルとして認知され、地域企業等から自発的な寄付や物資提供のネットワークが広がった。これらは、事業の持続可能性を飛躍的に高める想定外の成果である。

事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動

課題を取り巻く変化

物価高騰や家庭環境の不安定さにより、公的支援の狭間にいる世帯の困難は継続している。しかし、本事業を通じて、子どもたちは安心して過ごせる居場所を獲得し、ICT学習や検定等への挑戦を通じて自己肯定感と学習意欲を確実に向上させた。保護者も相談先を得たことで孤立感が軽減され、家庭内の関係改善に繋がっている。 次の活動として、この「多機能型支援(学習・食・居場所)」を一過性にせず、地域社会のインフラとして定着させる必要がある。今後は、複雑化する課題(不登校、発達課題、多言語対応等)に対する支援の専門性をさらに高めるとともに、助成金に過度に依存しない持続可能な運営体制(多様な財源確保と地域人材の育成)の構築を目指す。行政・学校・民間が一体となった包括的な子ども支援ネットワークを牽引していく。

本事業を行なっている中で生じた実行団体や受益者のもっとも重要な変化だと感じた点

もっとも重要な変化は、子どもたちが「自己効力感」を獲得し、実行団体が地域の「総合的なセーフティネット」として事業開始時点より機能し始めたことである。


具体的な事例として「にじのはしファンド」では、連日の食事提供と並行して、夜間の「やんちゃ層」に明確なルールを設けて積極的に受け入れた。結果、地域のトラブルが減少し、保護者や学校からの相談窓口として圧倒的な信頼を獲得(実行団体の変化)。さらに、中3生に対しては外部模試の費用補助と個別伴走を徹底し、内申点に課題のあった生徒らを私立上位校合格へと導いた。


また「スマイルベース」では、朝ご飯支援から不登校傾向の児童が笑顔で登校する変化を生んだり、個別学習室の整備・活用や独自検定試験の繰り返しを実践することでこども達の学習習慣や挑戦する力を醸成した。実施した算数検定受験サポートでも、今後の居場所の主軸とする居場所としての方向性確立が見られた。また、居場所の認知が広がり、居場所に直接支援相談を頂くようになり、その後行政連携を進めることで早期対応につなげた事例も見られた。


単なる学習・食支援の枠を超え、団体が地域のハブとなり、環境を言い訳にせず子どもたちの未来の選択肢を根本から広げたことが最大の成果である。

外部との連携実績

1活動学校教員およびSSW(スクールソーシャルワーカー)との連携、学校運営協議会への参画
実施内容対象児童の在籍校(担任やSSW)と定期的な情報共有会議および個別ケース会議を実施。また、学校運営協議会へ参画し地域課題を共有した。さらに、学校と連携した別室登校支援や、タブレット教材(すらら、タブドリ等)の学習進度の共有を行った。
結果・成果・影響等学校での様子と居場所での様子を双方向で把握できるようになったことで、多面的な児童のアセスメントが可能となった。学校からの対象児童の紹介(ケース接続)がスムーズになり、不登校や学習遅滞の児童に対する早期介入と、学校・居場所間での切れ目のない伴走支援体制が確立された。
2活動市町村(子育て支援課、福祉窓口等)との連携、要対協・サポート会議への参加
実施内容行政の担当窓口と定期的に情報交換を行い、支援対象世帯の状況を共有。また、地域のサポート会議に参画し、他の公的機関と合同で困難事例(生活困窮、外国ルーツ、不登校等)に対する支援方針の検討と役割分担を行った。
結果・成果・影響等居場所の日常的な関わりの中で発見した潜在的な困難ケース(虐待疑い、極度の困窮など)を、迅速かつ適切に行政の専門窓口へ繋ぐルートが構築された。公的支援の枠から漏れがちな「制度の狭間」にいる世帯に対しても、行政と民間が連携して網羅的にフォローするセーフティネットとして機能した。
3活動社会福祉協議会、フードバンク、地域ネットワーク(青少協等)、地元企業との連携
実施内容社会福祉協議会や地域のこども食堂ネットワークと連携し、合同でのイベント開催や情報交換を実施。また、フードバンクや地元企業から食材・物資の提供を定期的に受け入れた。青少協や地元市議等とは、夜間の居場所周辺の合同パトロールを実施した。
結果・成果・影響等外部からの安定的な物資提供により、食支援の量と質が大幅に向上するとともに、団体の経費負担が軽減された。また、地域団体との協働やパトロール活動を通じて地域住民の理解が深まり、居場所が「地域全体で子どもを守り育てる拠点」として認知され、新たなボランティアや寄付の獲得という持続可能性の強化に繋がった。
4活動臨床心理士、歯科衛生士、管理栄養士等の専門家との連携
実施内容各分野の専門家を居場所に招き、児童への直接指導(口腔衛生指導、栄養指導、調理実習等)を実施した。また、発達特性や愛着障害を抱える児童への対応方針について、専門家からスタッフに対する具体的なアドバイスや研修(コンサルテーション)を受けた。
結果・成果・影響等スタッフが経験則に頼るのではなく、専門的根拠に基づいた適切なアプローチ(個別配慮やアンガーマネジメント等)を行えるようになり、居場所でのトラブルが激減した。また、専門家による直接指導が子どもたちの基本的生活習慣(歯磨き、食生活等)の改善に直結し、支援全体の質が飛躍的に底上げされた。

広報実績

メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等)あり
内容

沖縄タイムス掲載 1月10日に開催した成果報告会の様子が掲載された。

広報制作物等あり
内容

研修会および成果報告会のチラシを作成した。

報告書等あり
内容

本事業で実施した研修や実行団体の成果を取りまとめた報告書を作成した。

イベント開催等あり
内容
<報告会>
1月10日 「沖縄県域こどもの生活・学習支援事業」成果報告会
 ● 基調講演:一般社団法人こども支援・政策研究所 所長 本村 真氏
  テーマ「子どもの『学べない』を再定義する~支援者が陥らないための見立ての技術~
 ● 6実行団体による成果報告
 ● ICT教材学習 調査研究報告
 ● 事業アンケート中間報告 ほか

ガバナンス・コンプライアンス実績

規程類の整備状況

事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか完了
整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか全て添付・公開をした
内容
変更があった規程類に関して報告しましたか変更はなかった
助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますかはい
内容
<人件費水準>
https://www.konkyusyashien.com/entry.php?eid=316249

ガバナンス・コンプライアンス体制

社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますかはい
内部通報制度は整備されていますかはい
内容

法人ホームページに掲載するとともに、役職員への案内を行っている。

利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか
コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたかはい
ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたかはい
報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む)外部監査
内容

当団体の決算月(6月末)に小山公認会計士事務所による外部監査を受ける予定

事業完了した実行団体へ事業完了時監査を行いましたか実施済み
内容

事業責任者と会計責任者の2名で、6団体すべてを訪問し、「資金提供契約書チェックリスト」の各項目の確認およびヒアリングを実施した。毎月の月次精算報告時に問題点を指摘・修正を行った。そのため事業完了時精算時には特に問題点はなく、事業完了時監査も問題なく終えることができた。

本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますかいいえ

その他

本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など

本助成を通じ、学習・食・居場所を一体化した多機能型支援の有効性が実証され、組織としては、複数団体を横断した伴走支援力とネットワーク形成力、並びに会計管理サポート力や組織基盤強化サポート力が強化された。また、ICT教材や学生ボランティアの活用により、学習支援の質向上と運営の柔軟性も高まった。一方で、物価高騰や不登校、外国ルーツなど課題の多様化は已然顕著であり、個別最適化された支援の必要性が顕在化している。また、こども支援のみならず、保護者対応のスキルや保護者側への支援や「関係性の質」についての評価手法確立も新たな課題として認識された。今後は、専門性の向上と評価指標の高度化に加え、多様な財源確保や企業等との連携強化による持続可能な運営基盤の構築も必要である。また、柔軟に活用可能な資金や中間支援機能の継続的支援があれば、より安定的な事業展開が可能になると考える。

シンボルマークの活用状況

自団体のウェブサイトで表示

報告書に表示

イベント実施時に表示