事業完了報告
2026/07/24更新
事業概要
| 事業期間 | 開始日 2025/01/30 | 終了日 2026/03/31 |
|---|---|---|
| 対象地域 | 沖縄県・奄美群島(鹿児島県) | |
| 事業対象者 | 生活困窮する子育て世帯など(シングルマザー、若年世代など) | |
| 事業対象者人数 | 120名(20名*6団体) | |
| 事業概要 | 本事業では下記申請テーマの活動を行う団体を公募・採択し、伴走支援と資金提供を行う。 | |
| 実行団体数 | 8 | |
事業の総括およびその価値
【目標とする事業対象者人数:120名(20名*6団体)に対し、本事業介入対象者:合計 2,779名(KARIOYA:326名、くじら寺子屋:995名、おきなわ子ども未来ネットワーク:18名、islandworks:20名、レキオス:32名、女性を元気にする会:1,368名、インターナショナルイシガキ:11名、Beらぼらとり:9名)】
本事業は、幹事団体である沖縄県労福協を中心に、住居支援(テーマ①)と就労支援(テーマ②)を軸としたコーディネート体制を構築し、以下の成果を収めた。
テーマ①(住居支援): DV被害者や生活困窮者等の居住困難者に対し、シェルターや支援付き住宅が提供された。株式会社レキオスによる「沖縄型サブリース」では、空き家を改修して7世帯32名に安定した住まいを提供する等、貸主の不安を解消する仕組みを確立した。また、一般社団法人くじら寺子屋ではショートステイ機能を整備し、緊急避難が必要な子どもの受け入れ体制を構築した。
テーマ②(就労支援): 美容、縫製、運転免許といった求人ニーズの高い分野で実践的な研修が実施された。一般社団法人KARIOYAでは専門学校や高等学校の卒業生見込み者へのアウトリーチから3名の就職を確定させた。株式会社islandworksでは母子世帯への縫製技術指導や縫製企業への実習を通じて、就職や業務委託契約を実現した。一般社団法人おきなわ子ども未来ネットワークでは、8名全員の免許取得と就労・自立支援を達成した。一般社団法人女性を元気にする会はメンタルケアを必要とする方など中長期的な伴走支援が必要な方の就職や自立、一般社団法人インターナショナルイシガキは、所得向上を目指した転職支援、一般社団法人be.らぼらとりは業務受注ができるように秘書講座等の必要スキル向上の実践を通じた企業から業務受託が可能となるように支援を行った。
伴走支援と組織基盤強化: 公募時の説明会や採択後の集中セミナーを通じて、各団体の事業計画の磨き上げと資金調達力の向上が図られた。例えば、寄付サイト(コングラント)の導入により、複数の団体で自己資金(寄付金)の増加が見られた
交流と発信: 資金分配団体主催の勉強会や集中セミナー等、事業報告会などの交流イベントを通じ、実行団体間や支援機関、経済団体との連携が促進された。KARIOYAによる沖縄経済同友会での登壇や、レキオスによる宅建業界へのノウハウ共有など、経済界や専門職域を巻き込んだ「だれもが支え合い働ける社会」に向けた機運醸成がなされた。
課題設定、事業設計に関する振返り
有効だった設計: 既存の地域ネットワークや専門性を活かした設計が功を奏した。特に、改修補助を活用して貸主のリスクを排除する設計や、既存の食料支援・居場所事業に相談機能を組み込む手法は、潜在的な困窮層へのアプローチとして非常に有効であった。
課題と軌道修正: 短い事業期間内での行政との連携や調整、や施設整備、必要な社会資源(支援機関等の連携が必要な機関等)とのネットワーク構築が課題となった。また、DV被害者や若年母子、高齢者単身者等、対象者の背景が一般的社会生活を送る方に比べ複雑な方の支援が多かったことから、当初想定していた「数」の達成よりも、一人ひとりに寄り添う「伴走支援の質」や「定着率」を重視する方向へ柔軟に軌道修正が行われた
今回の事業実施で達成される状態
短期アウトカム
| 1 | 生活困窮・就労困難な状況から改善し、安定した生活環境や自立化に向けた基盤が整備される状態 | |
|---|---|---|
| 指標 | 事業前より生活困窮・就労困難な状況が改善され所得が向上したと事業対象者が認識・満足度が高まる状態 | |
| 目標値・目標状態 | 60人 | |
| アウトカム:結果 | 100人以上 | |
| アウトカム:考察 | おきなわ子ども未来ネットワークでは、 免許取得支援を受けた8名全員が取得を完了。生活リズムが整い、自信がついたことで就労等への行動変容が見られた。レキオスでは、 入居した7世帯32名全員が継続入居を希望しており、安定した住まいの確保が将来への不安解消と生活再建の意欲に繋がっている。islandworksでは、 技能習得試験の合格率が100%に達した。受講生は技能習得による達成感から将来への期待感を高めている。女性を元気にする会ではメンタルケアを含めた伴走支援を行うことで、自立の一歩として自力で生活ができるよう勉強会等を開催、自立に向けて自走するまでになった。 | |
| 2 | 実行団体の組織体制の強化が図られ、事業が継続していく状態 | |
| 指標 | 推進する事業に対する自己資金の調達額 | |
| 目標値・目標状態 | 30万円/団体 | |
| アウトカム:結果 | 30万円の寄付金額を達成した団体もあるが、今後の基盤整備を整えた団体もあり、そのような団体については次年度以降の自己資金調達に活用されていく。 | |
| アウトカム:考察 | おきなわ子ども未来ネットワークでは、 情報発信の強化等により、令和7年度の寄付金額が1,501,818円に達し、大きく増加した。その他沖縄県にて予算化(事業化)が進むなど、資金調達に大きく前進が見られた。islandworksでは、 「あしながサブスクサービス」による基金を設置し、すでに4名から155,000円の寄付を得るなど、自走化に向けた土台を築いた。女性を元気にする会では、 寄付サイトを導入し、オンライン決済による利便性を高めることで、継続的な寄付獲得体制を整えた。また、本事業を通じて沖縄県「令和8年度 困難な問題を抱える女性支援事業委託業務」として事業化に至り、採択となった。くじら寺子屋では、 維持費確保のため、これまで完全無料だった体制を見直し、最低限の有料化による自己資金獲得の検討を開始した。 | |
| 3 | 本事業に賛同した企業が資金・就労面において支援・協力関係を築いている状態 | |
| 指標 | 本事業で新たに賛同する企業数 | |
| 目標値・目標状態 | 7社 | |
| アウトカム:結果 | 30社以上 | |
| アウトカム:考察 | くじら寺子屋では、 児童相談所や社協など、地域の10の関係機関と協力体制を構築した。おきなわ子ども未来ネットワークでは、 1企業との連携に加え、八重瀬町など10自治体へ働きかけ、次年度予算化等の賛同を得た。女性を元気にする会では、 報告会等を通じ、資金や就労面で協力関係を築いている企業が20社に達した。Islandworksは、沖縄県内大手小売店においてかりゆしウェアの販売開始、全国展開しているホテル事業者よりユニフォームの製作受注に至った。 | |
| 4 | 各所との関係構築が進み、「誰もが支え合い・働く社会の実現」に向けた協力体制が構築され、社会の意識や構造を変えていくアクションが起こされた状態 | |
| 指標 | ①支援組織や企業等が連携し「貧困の連鎖の解消」「多様な働き方・働く場の創造」「支え合う循環型社会の形成」に向けたプロジェクトの数 ②「誰もが支え合い・働く社会の実現」に関する共同声明等の発信数 | |
| 目標値・目標状態 | ①3件 ②15団体・配信数 | |
| アウトカム:結果 | ①3件 ②20配信 | |
| アウトカム:考察 | ①女性を元気にする会では、 公立学校機関と連携し、若年女性を対象としたフードパントリープロジ ェクトを2校で実施。KARIOYAでは、 美容業界の人材不足解消と困窮層の自立を繋ぐ「美容師育成×無料美容室」の循環モデルプロジェクトを推進した。くじら寺子屋では、 自治体やSSW、社協等と連携した「ショートステイ・シェルター事業」プロジェクトを実施した。 ②KARIOYAでは、 沖縄経済同友会での講演や、琉球銀行の番組「琉球グッドニュース」への出演(放映決定)を通じて活動を発信した。islandworksでは、 全国放送の「日本のチカラ」への出演や琉球新報への寄稿を通じ、母子世帯の就労支援の重要性を広く発信した。女性を元気にする会では、 知事との対談会参加や、地元紙、FMラジオ、SNS・YouTubeを通じて多角的な情報発信を行った | |
アウトプット
| 1 | シェアハウスやシェルターなどの安心できる住まいが確保される | |
|---|---|---|
| 資金支援/非資金的支援 | 資金支援 | |
| 指標 | 新たな住居の戸数 | |
| 目標値・目標状態 | 延べ20名/団体 | |
| アウトプット:結果 | 延べ71人 | |
| アウトプット:考察 | レキオスでは、 「沖縄型サブリース」により空き家7戸を契約・改修し、住宅確保要配慮者7世帯(32名)に住まいを提供した。おきなわ子ども未来ネットワー クでは、 一体型若年母子自立支援施設「みらいシンシア」において、1期・2期合わせて計6名の母子世帯を入居させ、さらに2名の通所者に対しても生活・就労支援を実施した。女性を元気にする会では、 自立支援施設「ソラーナ」の5部屋を住居として提供し、期間中に7世帯が利用し、常に満室の状態が続いた。 | |
| 2 | スキルアップに向けた技術研修や企業とのマッチングが行われ、就労につながる・収入が増える | |
| 資金支援/非資金的支援 | 資金支援 | |
| 指標 | 技術研修を受け一定レベルの技術が習得できた人数/企業研修、面談を受ける人数 | |
| 目標値・目標状態 | 延べ20名/団体 延べ10名/団体 | |
| アウトプット:結果 | 延べ31人 延べ247人 | |
| アウトプット:考察 | islandworksでは、 就労クラスと創業クラスを合わせて計20名を受け入れ、技能習得試験の合格率は100%に達した。工業用ミシン研修も20回開催し、即戦力となる技術者を育成した。おきなわ子ども未来ネットワークでは、 運転免許取得支援を通じ、入居者・通所者計8名全員が免許を取得した。これは自立に向けた最も基本的なスキル習得として機能した。 くじら寺子屋では、 オフィシャルLINEからの相談(2月実績74件)や対面相談(2月実績30世帯)を通じ、潜在的なニーズを拾い上げる相談機能を確立した。 | |
| 3 | 資金調達の仕組みの構築、情報発信の強化等が図られる | |
| 資金支援/非資金的支援 | 資金支援 | |
| 指標 | 活動をPRするための広報、情報発信の実施数 | |
| 目標値・目標状態 | 延べ3回/団体 | |
| アウトプット:結果 | 延べ27回 | |
| アウトプット:考察 | KARIOYAでは、 76校の高等学校等への訪問、SNSでの10回の配信に加え、コンサル導入により1投稿あたり2千回を超える再生数を記録するなど、量と質の両面で発信を強化した。レキオスでは、 プロジェクト特設サイトの制作、那覇市役所での動画PR、成果報告会の開催(参加者50名)など、不動産業界や行政へ向けた積極的な発信を行った。 | |
| 4 | 事業継続化に向けた集中セミナーを開催し、講師から事業を継続させるための情報を得る | |
| 資金支援/非資金的支援 | 非資金的支援 | |
| 指標 | 集中セミナーの開催数 | |
| 目標値・目標状態 | 3回 | |
| アウトプット:結果 | 3回 | |
| アウト プット:考察 | 組織基盤強化に向けた集中セミナーが計3回開催。このセミナーを通じ、各実行団体において資金調達やガバナンス体制、情報発信スキルの向上を図った。 | |
活動
| 1 | 住まい・居場所を確保・運営するための調査・設計・改修と運営【生活困窮】 | |
|---|---|---|
| 資金支援/非資金的支援 | 資金支援 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 空き家を改修したサブリース「ゆぃハウス」で高齢者等の居住困難者等7世帯32名に住居を提供した。くじら寺子屋では倉庫を宿泊部屋へ改修し緊急避難所を整備、延べ24名が利用した。KARIOYAも美容室を改修し、相談しやすい拠点機能を確立した。インターナショナルイシガキは外国人の方向けの相談窓口を開設、窓口対応者を設け、相談拠点となった。 | |
| 2 | 暮らし・生活を維持するための各種費用(食、生活備品)【生活困窮】 | |
| 資金支援/非資金的支援 | 資金支援 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 女性を元気にする会は、宅食支援を通じて376世帯へ食料を届けることをきっかけに、アウトリーチによる女性の潜在的な困窮ニーズの把握を行った。自立支援施設「みらいシンシア」等では食事や生活備品を提供し、経済的負担を軽減しながら自立に向けた生活基盤を支えた。 | |
| 3 | 個々の特性の理解するための診断ツール等の導入【就労困難】 | |
| 資金支援/非資金的支援 | 資金支援 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | KARIOYAは技術スキルやマナーを可視化する「評価シート」を導入し、客観的な指導と就職先への透明性を確保した。islandworksも個別面談により特性や課題を把握し、個々の適性に応じたキャリアパス構築を支援した。be.らぼらとりに関しても対象者に適性テスト・キャリアカウンセリングを行い、どの職種が適合するのか取り組んだ。 | |
| 4 | 自立の基盤づくりに向けたプログラムの構築(研修カリキュラム、支援マニュアル)【就労困難】 | |
| 資金支援/非資金的支援 | 資金支援 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | KARIOYAは美容師育成の6ヶ月カリキュラムや、縫製の創業・就労プログラムを確立した。くじら寺子屋は居住支援やショートステイでも運営マニュアルや登録カー ドを整備し、多分野で再現性の高い支援体制をプログラム化した。be.らぼらとりもビジネスエントリー研修の受講、適性テスト・キャリアカウンセリングによる適した職業や進路の明確化、広報人財コース・オンライン秘書コースによる実践的スキルの取得という一連のプログラムを運用し受講生のスキルアップにつなげた。 | |
| 5 | 就労困難な要因を取り除く活動への費用(技能習得・教育講座等の講師謝金、就労体験の費用:有償ボランティア・中間的就労)【就労困難】 | |
| 資金支援/非資金的支援 | 資金支援 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 若年母子の免許取得費用を補助し、8名全員の取得を実現した。縫製や美容業界の技術習得に向けた講師謝金や就労体験の費用を投入した。経済的・技術的な障壁を取り除くことで、対象者の社会進出を直接的に後押しした。 | |
| 6 | 活動をPRするための広報・情報発信(HP開設・運用、PR動画・パンフレット等の制作)【共通】 | |
| 資金支援/非資金的支援 | 資金支援 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 縫製マッチングサイト開設や特設Webサイト構築、PR動画制作を展開した。SNSコンサルの 導入やメディア出演、チラシ配布により、潜在的な困窮層へのリーチと支援者獲得に向けた戦略的広報を各団体で強化した。 | |
| 7 | 基盤体制強化に向けた研修への参加、専門家のコンサルティング【共通】 | |
| 資金支援/非資金的支援 | 資金支援 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | SNSコンサルや社労士等の専門家の助言を受け、内部規程の整備やガバナンス体制を強化した。県外研修や福祉施設の現場見学を通じたスタッフの専門性向上も図り、持続可能な組織運営に向けた基盤を強固にした。 | |
| 8 | 支援現場や実績を持つ幹事団体の「沖縄県労福協」を中心に連携・つなげるコーディネート体制をつくり、実行団体が支援する対象者を必要な機関へつなぎ、自立を応援していく。 | |
| 資金支援/非資金的支援 | 非資金的支援 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 幹事団体の沖縄県労福協がハブとなり、実行団体の対象者を適切な支援機関や行政機関へ繋ぐ体制を構築した。居住、就労、生活支援を切れ目なく繋ぐ「横の連携」により、多職種協働を通じて、地域全体で自立を応援するシステムを機能させた。また、多職種協働を強化す る目的で勉強会を開催し、企業・行政・支援機関等とつなげるきっかけづくりに取り組んだ。 | |
| 9 | 【申請書類の書き方講習会】個別相談以外に、事業構造を理解し、ともに目指す成果に向けて取り組みができるように、事業計画、資金計画の書き方、申請書類のポイントについて解説する講習会を開催。 【集中セミナー(事業強化枠)】組織基盤の強化、資金調達確保に向けた実践勉強会(レクチャー&ワーク)を開催。成果報告会ではクラウドファンディングを広報予定。 | |
| 資金支援/非資金的支援 | 非資金的支援 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | 書き方講習で事業計画を磨き、採択後の集中セミナーでは資金調達やガバナンスを習得した。寄付サイトの導入支援は自己資金増に直結し、助成終了後を見据えた「稼ぐ力」と「組織の強靭さ」を養う成果を上げた。 | |
| 10 | 【スタートアップ交流会】事業開始時に実行団体の取り組み内容と課題の共有、交流する場を設けることで、実行団体同士のつながり、実行団体と支援機関の接続、資金分配団体同士の相互連携を促進する。 【成果報告会】事業終了前の時期に、実行団体の活動成果の報告、今後の展望に向けたセッションを行うシンポジウムを開催。関連団体やメディア、企業等に発信し、参加を募り広く活動を伝えていく。 | |
| 資金支援/非資金的支援 | 非資金的支援 | |
| 活動結果 | 計画通り | |
| 概要 | スタートアップ交流会で課題を共有し、成果報告会には行政や企業等50名超が参加した。多角的なセクターを巻き込むシンポジウムを通じて活動を広く発信し、「誰もが支え合い働ける社会」の実現に向けた連携を促進した。 | |
資金分配団体としての非資金的支援の取り組み総括
| 1 | 取り組み | 継続的な伴走支援と助言の提供 |
|---|---|---|
| 取り組み分類 | 事業運営支援 | |
| 到達度 | 想定通りの成果 | |
| 概要および考察 | 実行団体に対し、月1回程度の定期的なミーティングや個別相談を実施した。これにより、各団体の活動における目標や課題がより明確化され、事業の着実な推進が支えられた。特に複雑な背景を持つ対象者への対応において、専門的な視点からの助言が有効に機能した | |
| 2 | 取り組み | 組織基盤およびガバナンスの強化支援 |
| 取り組み分類 | 組織基盤構築支援 | |
| 到達度 | 想定通りの成果 | |
| 概要および考察 | 組織運営の健全化を目的とした集中セミナーを開催し、就業規則やコンプライアンス規程等の内部規程整備を支援した。また、税理士や社労士などの外部専門家を活用するための橋渡しを行うことで、各団体の社会的信用の向上とガバナンス体制の劇的な改善を後押しした | |
| 3 | 取り組み | 資金調達力の向上支援(ファンドレイジング) |
| 取り組み分類 | 資金調達支援 | |
| 到達度 | 想定通りの成果 | |
| 概要および考察 | 助成金終了後の自走化を見据え、寄付サイト(コングラント)の導入支援や、組織基盤強化・資金調達に関する実践的な勉強会を実施した。この支援は、複数の団体において寄付金額の大幅な増加や、独自の基金設置という具体的な成果に直結した | |
| 4 | 取り組み | 多分野連携を促進するコーディネートとハブ機能 |
| 取り組み分類 | ネットワーク形成・CI促進支援 | |
| 到達度 | 想定通りの成果 | |
| 概要および考察 | 「沖縄版 誰もが支え合い・働く社会の実現事業」のハブとして、実行団体を自治体、企業、経済団体、福祉機関等へ繋ぐコーディネートを担った。沖縄経済同友会での登壇機会の提供や、成果報告会の開催を通じて、一団体ではリーチが難しい経済界や行政との実効性のあるネットワーク構築を支援した | |
| 5 | 取り組み | 成果発信と機運醸成の場の創出 |
| 取り組み分類 | ネットワーク形成・CI促進支援 | |
| 到達度 | 想定通りの成果 | |
| 概要および考察 | スタートアップ交流会や事業成果報告会を主催し、実行団体同士のノウハウ共有や、メディア・企業を巻き込んだ広範な情報発信の場を設けた。これにより、各プロジェクトの成果を「地域の共通課題」として社会化し、活動の持続可能性を高めるパブリック・エクイティの確立に貢献した |
想定外のアウトカム、活動、波及効果など
本事業の実施を通じ、当初の計画を超えた多角的な波及効果が確認されている。一般社団法人KARIOYAでは美容室という日常的な空間が、行政窓口を敬遠しがちな「見えない貧困層」に対する極めて有効なアウトリーチ拠点になるという新たな価値も創出された。株式会社レキオスでは、同一物件内に高齢者世帯と母子世帯を入居させたことで、住民間での自然な挨拶やお裾分けといった「互助」が発生し、孤独死リスクの低減と精神的安心感を生む相乗効果が見られた。一般社団法人くじら寺子屋では、受験期に家庭で学習に集中できない子どもが自ら宿泊を希望するなど、学習支援団体ならではのシェルターニーズが顕在化した。株式会社islandworksでは、前年度の研修生が今年度のメンターとして新人を指導する場面が見られ、組織内での人材育成の好循環が生まれている。
事業終了時の課題を取り巻く環境や対象者の変化と次の活動
| 課題を取り巻く変化 | 事業を通じて、対象者や業界を取り巻く課題の本質がより明確になった。住宅確保要配慮者の困窮は、単なる経済的問題ではなく、保証人不在や学区の限定、精神疾患、DV被害といった複合的な背景によるものであることが再認識され、安定した住まいの確保が生活再建の出発点であることが実証された。経済面では物価高騰が困窮層を直撃しており、研修期間中の経済的担保がないことが受講生の負担となっている実態から、技術習得と並行して賃金を保証する「中間的就労」の視点が必要であるという気づきが得られた。一方で、貸主側においては「改修補助」という具体的メリットを提供したことで、将来の修繕費や管理リスクに対する心理的・経済的障壁が打破され、要配慮者の受け入れに対する意識が劇的に変化した。また、美容業界などの採用現場でも、事前の丁寧な研修と伴走支援の仕組みがあれば、複雑な背景を持つ若者を積極的に採用し育てていこうとするエコシステムへの理解が深まりつつある |
|---|---|
| 本事業を行なっている中で生じた実行団体や受益者のもっとも重要な変化だと感じた点 | 実行団体や受益者に生じた顕著な変化として、以下の事例が挙げられる。 |
外部との連携実績
| 1 | 活動 | 行政、企業、民間のそれぞれの立場からの意見交換、情報共有 |
|---|---|---|
| 実施内容 | 事業期間内に実施した3回の勉強会では行政、企業、民間の関係団体に声掛け、参加いただきディスカッションの場でそれぞれの立場でできることを言い合い、意見公開を行った。また成果報告会では企業家同友会にパネラーとしてシンポジウムに参加いただく等の連携を行った。 | |
| 結果・成果・影響等 | 他人事であった困窮サポートという部分について、実態を知ることで自分事化することができ、個々に具体的な連携を話し合う等、前向きな取り組みにつながる兆しが見えた。 |
広報実績
| メディア掲載(TV・ラジオ・新聞・雑誌・WEB等) | あり | |
|---|---|---|
| 内容 | *一部抜粋して以下の通り記載する | |
| 広報制作物等 | あり | |
| 内容 | 実行団体募集チラシ、スタートアップ交流会、勉強会開催案内、集中セミナー開催案内などを作成した | |
| 報告書等 | あり | |
| 内容 | 成果報告物として広報誌を作成した | |
| イベント開催等 | あり | |
| 内容 | 6月にスタートアップ交流会を実施。組織基盤強化を目指した実行団体向けの集中セミナーを10月・12月に3回開催。昨年度に引き続き企業・行政・実行団体との勉強会を7月・10月・12月に3回開催した。事業の成果報告の場として2月17日に成果報告会を実施し、90名以上の来場者が集まった。 | |
ガバナンス・コンプライアンス実績
規程類の整備状況
| 事業期間に整備が求められている規程類の整備は完了しましたか | 完了 | |
|---|---|---|
| 整備が完了した規程類を自団体のwebサイト上で広く一般公開していますか | 全て添付・公開をした | |
| 内容 | ||
| 変更があった規程類に関して報告しましたか | 変更はなかった | |
| 助成金の対象経費に人件費が含まれる場合、当該人件費の水準等を公開をしていますか | はい | |
| 内容 | https://rofuku-okinawa.jp/cn11/pg478.html | |
ガバナンス・コンプライアンス体制
| 社員総会、評議会、株主総会、理事会、取締役会などは定款の定める通りに開催されていますか | はい | |
|---|---|---|
| 内部通報制度は整 備されていますか | はい | |
| 内容 | 広く周知することを目的、ホームページへ通報窓口のリンクを貼付けた。なお、リンクの先にはJANPIAのコンプライアンス相談・通報窓口ページとなっており、説明含め通報ができるような仕組みを整備した。 | |
| 利益相反防止のための自己申告を定期的に行っていますか | ||
| コンプライアンス委員会またはコンプライアンス責任者を設置していましたか | はい | |
| ガバナンス・コンプライアンスの整備や強化施策を検討・実施しましたか | はい | |
| 報告年度の会計監査はどのように実施しましたか(実施予定の場合含む) | 内部監査 | |
| 内容 | 監事による監査を予定している。定例監査の際、事業費の使用について監査実施予定。 | |
| 事業完了した実行団体へ事業完了時監査を行いましたか | 実施済み | |
| 内容 | 2026年3月16日~19日にて全団体実施。各実行団体において証憑類を1ファイルにまとめる等、工夫を凝らした整理を行っていた点が評価できる。しかし団体によってばらつきは多く、会計資料が整理できていない団体もある課題は残った。 | |
| 本事業に対して、国や地方公共団体からの補助金・助成金等を申請、または受領していますか | いいえ | |
その他
| 本助成を通じて組織として強化された事項や新たに認識した課題、今後の対応/あればよいと思う支援や改善を求めたい事項など | 本助成を通じ、各団体は専門家の指導による内部規程の整備や法人化、寄付サイトの導入等を進め、ガバナンス体制と社会的信用を飛躍的に向上させた。行政や企業との連携深化により、次年度の公的事業採択や寄付基盤の確立に繋がるなど、持続可能な組織運営の土台が強化された。 |
|---|
シンボルマークの活用状況
自団体のウェブサイトで表示 広報制作物に表示 報告書に表示 イベント実施時に表示 |

